【special edit vol.2】古今東西!全国エンタメ電脳版見本市①

日本全国津々浦々、時々世界?
電子版☆ミュージアム編集部員”ハロー・トルーマン”が「群盲象を撫ず」的な誤解を恐れず、古今東西オールジャンル!アートとエンターテインメントを探す電子の旅に出発します。
今回の世界では“おもしろければ何でもあり”ですが、やはりおもしろいものには素敵なワケがある!そのヒントが詰まった出来事で、あなたの脳髄に心地よく揺さぶりをかけたいという目論見なのですが…。

① 福井県勝山市 勝山左義長まつり

2024年 勝山左義長まつり/勝山左義長ばやし保存会①

とにかく観ていてとびきりたのしい!素敵なイベントです!
エンターテインメントとして「これ以上のものはない」と言っても過言ではないです。
登場人物たちのかわいくも(おっさん含む)表情豊かな振る舞い、リズミカルなパフォーマンスで熱量が半端ない!
ローテーションも大切されていて、自由平等博愛の精神が会場に満ちあふれています。“ホットジャパン”として世界中の人々に観たもらいと思いました。
(左義長まつり開催日は、毎年2月の最終土曜日・日曜日です)

② 東京都八王子市『むかしむかし、あるお家に in 八王子芸術祭~アイコとユウスケのだいぼうけん~』

八王子芸術祭という2年ごとに各地域を巡る芸術祭の企画の一つです。会場は高尾駅よりバスで10分、こんな奥地でひっそりと?ちょっと不思議な環境で昨年9月に上演された、こころ和む観客参加型のツアー演劇です。このページは記事仕立てになっていますので内容はそちらでお確かめください。

 “演劇”っていろいろと素敵な使い方があるものだなーと嬉しくなりました。「妖怪たち」を演じた個性豊かな出演者の皆さんのコメントもあります。


③ 熊本 ONE PIECE×人形浄瑠璃 清和文楽
『超馴鹿船出冬桜 ちょっぱあふなでのふゆざくら』

熊本県出身の漫画家・尾田栄一郎『ONE PIECE』を題材として地元の清和文楽(人形浄瑠璃を作製・上演している集団)が中心となって製作2022年に上演した記録です。
 メイキング動画の始めにあるおじさま方の話は少し退屈ですが、がまんして聞いてください。
すると新鮮な試みが随所に見えてきます。清和文楽手持ちの人形80体全てを舞台に出してしまうなど思い切りのよい発想や、人形師と3Dモデラ―のコラボレーション、出演者には地元の小学〜高校生が多数参加するなど、作品はもとより個々の企画としての見所も満載です。
製作に関わったみなさんの努力たるや並大抵なモノではなかっただろうと、感謝です。
(2024/3/30・31には清和文楽館サイズにリメイクした本作品を発表しました)

④ 下北沢~世界 第一回下北沢国際人形劇祭

このイベントは2月に終了してしまっていて、しかも前宣伝用に取材した記事の転載です。ですが掲載されている写真もかわいい、これだけでもかなり興味をそそられます。企画・総括の山口瑤子氏の自由度の高いコメントもうれしいですね。以下記事リード文の引用です。
「世界各国の人形劇が東京・下北沢に集結する。無料公演、音楽ライブ、レクチャー、ワークショップ、朝ご飯(え!?)など各種プログラムも充実。この規模のフェスを企画・制作するには、相当な熱意と知識と愛情が必要不可欠なハズ…。今回は、観客の「人形劇観」を高確率で覆す、第一回下北沢国際人形劇祭に#Focus on !! してみました」

アドレスを登録すると2ヶ月に一度(未満)の頻度で、 ニュースレターが届きますので、情報などはこちらでチェックしてください。

⑤ 京都宇治市 平等院ミュージアム鳳翔館 雲中供養菩薩像

平等院雲中供養菩薩南20号の模刻制作について

平等院ミュージアム鳳翔館に雲中供養菩薩像という1000年前に作られた仏像たちが展示されています。かれら?は楽士やダンサーなどで「雲に乗って飛翔しながら、楽器を奏で、香炉や天蓋を捧げ持ち、またリズミカルに舞い踊り、あるいは合掌しています」

平等院ミュージアム鳳翔館解説より
雲中写真集『平等院雲中供養菩薩』1,200 円 (税込)オンラインストアで販売

(ネットではあまりよい画像が拾えませんでした。ぜひ現場で確かめてください)

そのえもいわれぬ姿態にうっとりと圧倒されます。この世のものとは思ません。
こんなすてきなものが平安中期、1000年も前の工房で作られていたんですね。
飢饉や疫病(感染症)でたくさんの人が亡くなっていたんだそうで、そんな金があればとも思いますが…。
それから1000年経ったいま疫病が流行って…。いったい何が作られているのでしょうか…。 

このコーナーを作っていて、「クールジャパン戦略について」というページをうっかり見てしまいました。これって内閣府がやってたんですね。

阿弥陀如来の来迎図画像

この菩薩たちは元々は鳳凰堂にある阿弥陀如来坐像を囲むように並べられていたそうですが、現在は鳳翔館にまとめられていて極近で観ることができます。また同館内には阿弥陀如来の来迎図などがあって、かれらのパフォーマンスがわかりやすく絵になっていてとても見やすいです。

 ぜひ宇治の平等院に行ってみましょう!そして「南無阿弥陀仏」と唱えれば、あなたも菩薩に導かれて極楽浄土に行けるかもしれません(笑)。但し“地獄の沙汰も金次第”当時は、生前の行いや信仰によってお迎えの規模にランクがあったそうなのでご注意ください。

⑥ 全国小劇場ネットワーク

全国小劇場ネットワークリレー動画!part 1
全国小劇場ネットワークリレー動画!part 2

ここでは全国の「地域に根ざした、クリエイティブな劇場」を目指す全国の民間小劇場の活動ぶりをご紹介します。劇場・アトリエ一覧がありますので、各地の活動ぶりをご覧ください。

全国小劇場ネットワークHPより

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