
”主に会話劇を中心とし、人との繋がりで生まれる虚無感”を描くぱぷりか。2021年に『柔らかく搖れる』で岸田國士戯曲賞を受賞した福名理穂の新作公演『人生の中のひとときの瞬間』が11/2~9に下北沢ザ・スズナリで行われる。
結婚10年目。俳優と劇作家の夫婦。
好きで選んだはずなのに、いつの間にか、わたしたちは静かにすり減っていた。
愛の結晶を授かったはずなのに、愛が試されてるかのような、ちっぽけな夫婦のひとときの瞬間。
(劇団PR文より抜粋編集)
演劇だけではなく、この当たりまえのようによく出会うであろう状況が、俳優達の手によって普遍的な物語に昇華される瞬間に出会いたい。ぱぷりか初のザ・スズナリでの新作本公演を控えた作・演出を手がける福名理穂からメッセージが到着した。

今作品は、私が妊娠したことで子育てへの不安と今後演劇を続けることが可能なのかという葛藤を抱いたことをきっかけに執筆しました。
これまで、出産や育児をきっかけに舞台の現場から離れていく俳優やスタッフを見て、小さな憤りや違和感を抱いてきました。
「続けたいと願う人が、それぞれの形で続けていける方法があっていいのではないか」そんな思いをずっと持っていました。
そして、いざ自分がその立場になった時、ここで公演をやらないという選択ができませんでした。
仕事と家庭の話をしたいわけではなく、いろんな出来事があっても「きっと大丈夫」「未来は明るい」と感じてもらえるような作品にできたらと思っています。
「観終わったあと、少しでも前向きな気持ちで帰ってもらえたら」そんな願いを込めてつくりました。
ぜひ観に来ていただけたら嬉しいです。
福名理穂(ぱぷりか主宰)

【公演情報】
ぱぷりか
『人生の中のひとときの瞬間』
作・演出◇福名理穂
出演◇アサヌマ理紗 大石将弘(ままごと/ナイロン100℃) 小椋 毅(モダンスイマーズ) 今藤洋子 富川一人(はえぎわ) 星野李奈 岡本 唯(ぱぷりか)
11/2~9◎ザ・スズナリ
https://www.paprika-play.com/jinnsei2025




