ノゾエ征爾– by Nozoe Seiji –
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【ノゾエ征爾の「桜の島の野添酒店」】No.137「しんぱんのしんぱい」
自分のかく汗の量に多少ひき気味な最近というか、マストアイテムの麦わら帽子だけでは足らなくて傘もさしてしまうこの頃なのであります。 オリンピックが終わりました。そしてオリンピックの度に思う。なぜこうも尽きないのか疑惑の判定問題。ビデオ判定が... -
【ノゾエ征爾の「桜の島の野添酒店」】No.136「もうしょ」
気温が高いとやはり、人間はボーっとしてしまうらしい。熱波が続いた「太陽の国」ギリシャでは、行き倒れや行方不明者が続出したという。高温で脳がやられて思考判断が鈍ってしまうのが大きな要因とのことで、こんな暑い日に行くべきではないところに、フ... -
【ノゾエ征爾の「桜の島の野添酒店」】No.135「生成AI」
70代も後半に差し掛かっている我が母親が先日、携帯電話を持ち歩かずに、アップルウォッチ的なものだけでやりくりしていた。電車の改札は腕時計をかざし、LINEなども腕時計にサササッと指を滑らせていた。これが、最近始めたわけでもなく、もう何年も前か... -
【ノゾエ征爾の「桜の島の野添酒店」】No.134「ハラハラ」
その日、Q Rコードをかざしてもかざしても、なかなか機械が反応しなかった。タクシーでの精算でのことだ。カメラに映る携帯画面は、車内外の灯りやらなんやらが反射しまくっていて、バーコードがなんとも読み取りにくい感じになっていた。微妙に向きを変え... -
【ノゾエ征爾の「桜の島の野添酒店」】No.133「うおーきん」
新国立劇場「デカローグ」に参加させていただくにあたり、さて、初台までどう通おうか?といくつかの選択肢がある中で(これまでは基本的に自転車)、今回は俳優での参加ということでセリフ練習も兼ねて、徒歩なんてどうだろうか?と思い、所要時間を検索... -
【ノゾエ征爾の「桜の島の野添酒店」】No.132「ありがとうございました」
小学2年でアメリカから帰ってきた時、一気に日本に近寄らせてくれたのがドクタースランプだった。兄と一緒におしっこちびる勢いで笑い転げたもので、日本最高だぜ!と思ったのをよく覚えている。コミック最終巻を数年遅れでようやく中古で手に入れて(まだ... -
【ノゾエ征爾の「桜の島の野添酒店」】No.131「言葉のうつろひ。」
またね。この「。」を付けることをマルハラと呼び、一部の若者の間では、句読点は、ちょっとした圧力を感じるものとなっているらしいと聞いて、驚愕したものだ。とは言え、LINEなどの話し言葉の時に限ったことらしい。「またね マル!以上!」のような、... -
【ノゾエ征爾の「桜の島の野添酒店」】No.130「お役立ち2024」
公園で男の子が泣いていた。小学3年くらいだろうか。近くにいた他の子のお母さんが、大丈夫?などと声をかけていた。男の子はどうも鼻血を出しているようで、そのママさんはあたりを見回す。誰かにヘルプを求めている。私は道路を挟んでこっち側にいる。そ... -
【ノゾエ征爾の「桜の島の野添酒店」】No.129「お選択」
もう今年最後のエッセイとは、信じがたいほどに早い。12月にしてこの異常な暖かさが、より信じられなさに拍車をかけているのかもしれませんが、あれも今年かこれも今年かと思い出していくと、一年ってなかなかにボリューミーである。下半期はずっと身体の... -
【ノゾエ征爾の「桜の島の野添酒店」】No.128「USJとTDS」
一月の間に、西と東の大テーマパークに行ってきた。初めてのUSJと、15年ぶりの東京ディズニーシーである。もうすぐ5歳の息子はいずれも初となる。 まずはU S J。着いたU S Jの駅でエスカレーターに乗りこむと、とあるカップルがエスカの歩く側の途中...
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