2006年、横浜発の劇団として発足以来、社会の不条理や矛盾を真正面から取り上げ「笑って泣ける」作品を発表し、支持を集めている雀組ホエールズの最新作は横浜が独立を目指す『横浜ヶ国』!

「戦後100年目の2045年に日本が米国に吸収される」
その事実を知らずに永田町の腐敗に憤った横浜市長は、横浜市を日本から独立、横浜国建国の狼煙を上げる。
戦後80年、初の女性首相が誕生した日本で今だからこそ、忖度なしに政治をテーマに大真面目にふざけるという。
国とは何か、ひとの幸せとは何か・・・を笑いながら考える!
誰もがスカッとしそうな「政治ファンタジー劇」に注目あれ!
出演する3人の写真とともに、主宰で作・演出を手掛ける佐藤雀からのメッセージが到着した。

本当に日本は独立国なのか。時々そうは思えないニュースが流れてくるように感じるのは僕だけでしょうか。今の日本に漂う閉塞感らしきものから着想し、僕は今回の芝居を書くことにしました。ジャンルを問われれば「政治ファンタジー」でしょうか。小難しいことを語るつもりはありません。あくまでも誰もが笑って笑ってときどきホロリとしてもらえるよう、10代から60代の出演者とスタッフが一丸となって絶賛稽古中です。
私事ですが、今年の6月に父が他界しました。父は大河ドラマを3作書いたそれなりに有名な脚本家でした。父は生前「死後の世界なんてものはない」と言っていましたが、その考えの根底には父の少年時代に太平洋戦争、そして敗戦を経験しているからではないかと考えるようになりました。
これからの日本が、世界が素晴らしいものになるために何をしたらいいだろう。観てくださる方にとって少しだけ考えるきっかけになったらいいな。
佐藤雀(主宰・作・演出)
【あらすじ】
太平洋戦争で無条件降伏を受入れた日本は独立国とは名ばかりの米国の傀儡国である。また「戦後100年目の2045年に日本が米国に吸収される」ことも決定事項として密約されている。これまでも日本の国政を動かしてきたのは永田町ではなくホワイトハウスだったが、戦後80年を機に米国が俄かに動き始めた。そうとは知らず永田町の腐敗に憤った横浜市長・二俣川たか子は、横浜市を日本から独立、横浜国建国の狼煙を上げる。時の総理大臣がそれを許せば日本が米国に反逆したと思われかねない・・・。国とは何か、独立とは何か、そしてひとの幸せとは何か。

【公演情報】
雀組ホエールズ
『横浜ヶ国』
作・演出◇佐藤雀
出演◇棚橋幸代 阪本浩之 山下規介 村尾俊明 辺見のり子 他
12/10〜14◎赤坂RED/THEATER
https://satousuzume.wixsite.com/suzumegumi




