松竹大谷図書館クラウドファンディングプロジェクト第12弾開始!
公益財団法人松竹大谷図書館では、クラウドファンディングプロジェクト「【第12弾】開場100周年、大阪松竹座の歴史を紐解く資料を未来へ。」 を、9月5日より開始した。
今回は、クラウドファンディングサービス「REDAYFOR」にて、本年開場 100 周年を迎えた大阪松竹座の歴史的な資料を未来へと遺すため、補修とデジタル化を行うプロジェクトとなる。
松竹大谷図書館は平成 25年(2013)より、クラウドファンディングで貴重資料のデジタル化や保存プロジェクトに取り組み、毎年成果を上げている。そこで今年度は、関西初の本格的な洋式劇場として大正12年(1923)5月に建築・開場した大阪松竹座の開場 100 周年を機に、戦前に発行されていた『松竹座ニュース』など当館が所蔵する貴重な資料を補修・デジタル化し、より良い状態で保存することで資料を守り、さらに将来にわたり広く活用していくことを目指すプロジェクトに挑戦する。
《戦前の貴重資料『松竹座ニュース』及び関連資料》
戦前の大阪松竹座では、映画やレビューの配役やあらすじなどが掲載された無料プログラム『松竹座ニュース』が週ごとに発行されていた。『松竹座ニュース』を年代順にみていくと、映画、レビュー、実演、舞踊公演、コンサートなど、実に多彩な興行を行ってきたことがよくわかる。
当館ではこのほかにも、松竹座編輯部発行の『松竹座グラヒック』、松竹楽劇部(後の OSK 日本歌劇団)の拠点であった大阪松竹座公演プログラム『春のおどり』など、戦前の大阪松竹座の公演資料や雑誌を約 600 点所蔵している。
《デジタル化と保存について》
まず資料の劣化により破損や剥離のある部分について簡易補修し、デジタル撮影の妨げになる癒着した箇所や綴じ部分のステープル(金属)について除去作業を行う。その後デジタル撮影をして画像を残し、撮影後の原本は劣化を防ぐため専用保存箱にて保存する。デジタル化した画像は、館内 PC にて閲覧公開する。
《補修・デジタル化作業に協力いただく機関》
・株式会社資料保存機材 (簡易補修、保存容器の制作)
・立命館大学アート・リサーチセンター (デジタル撮影・データベース構築)
今回のプロジェクトで、演劇と映画、両ジャンルにとって重要な興行資料であり、美術資料としても貴重なこれらの資料をデジタル化して残し、閲覧しやすい環境を整えることで、演劇・映画興行史の研究に貢献すると共に、今後もより多くの方にこの貴重な資料を活用してもらいたいとの願いでこのプロジェクトを行う。
開館 65 周年を迎え、より皆さまの役に立つ図書館を目指して──
公益財団法人松竹大谷図書館は、松竹株式会社の創業者の一人、大谷竹次郎が昭和 30年(1955)に文化勲章を受章したことを記念して、昭和 33年(1958)7月に開館した演劇・映画専門の私立図書館で、令和5年 (2023)7 月 1 日、開館 65 周年を迎えた。
演劇・映画に関する約 50 万点の資料を広く一般に公開し、芸術文化の振興と社会文化の向上発展に寄与することを目的として日々活動している。今回のクラウドファンディングプロジェクトを通し、より多くの方にその活動や取り組みを知ってもらい、資料を活用してもらえることを目指している。
【プロジェクト詳細】
プロジェクト名:「【第 12 弾】開場 100 周年、大阪松竹座の歴史を紐解く資料を未来へ。」
https://readyfor.jp/projects/ootanitoshokan12
■募集期間:令和 5年 9月 5日 11時より 10月 25日 23時まで(50日間)
■実行者:松竹大谷図書館事務局 武藤祥子
■目標金額:250万円
(内訳:補修・保存容器制作費135万円 / デジタル化費77万円 / 運送費3万円 / 利用手数料35万円)
■募集金額:一口 3,000円 / 5,000円 / 10,000円 / 30,000円 / 50,000円
■リターン:支援金額に応じて趣向を凝らしたリターンがプラスされます。
【3千円以上】松竹大谷図書館HPへのお名前掲載
【5千円以上】松竹大谷図書館開館 65 周年記念オリジナル文庫本カバー2 枚 1 組セット
【1万円以上】映画や歌舞伎の台本を保護するカバーに支援者として皆様のお名前を記載
【3万円以上】松竹大谷図書館オリジナル組上燈籠絵クリアしおり
【5万円】 松竹大谷図書館見学会ご招待
公益財団法人松竹大谷図書館
104-0045 東京都中央区築地 1-13-1 銀座松竹スクエア3階
〈公式サイト〉http://www.shochiku.co.jp/shochiku-otani-toshokan/
〈公式X〉https://twitter.com/otanitoshokan