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演出・小沢道成、作・大歳倫弘『しばしとてこそ』開幕!

オリジナリティあふれるノンストップコメディの鬼才=大歳倫弘(ヨーロッパ企画)と 第31回読売演劇大賞3部門受賞、新進気鋭の作・演出家=小沢道成。次世代の演劇界を担う二人が初タッグで新国立劇場初進出したMMJプロデュース『しばしとてこそ』が、新国立劇場 小劇場にて2月21日に開幕した。(3月2日まで)

個性と表現力豊かな精鋭ぞろいのキャスト陣と共に、「卒業」という普遍的かつ深遠なテーマに独自の視点と表現で切り込み、人生の岐路に立ち続ける全ての人に捧げる注目必至の新感覚ディープコメディとなっている。 

《ストーリー》
いつの頃か、学校制度における〈卒業〉は自分自身決断する行事となっていて、高校の3年制はもはや標準的なガイドラインでしかない時代。
ダイチ・ミツル・タクロウの仲の良い3人組は、いよいよ3年生の終わりが近づいたある日、卒業のタイミングを自由に選べる〈N学年〉にそろって進級し、「もう少しだけ……」と、〈やり残したこと〉に一緒に挑戦してから卒業することを決意する。
……恐る恐る足を踏み入れた〈N学年〉の教室にいたのは、年齢不詳の生徒から30代、40代、50代……最年長は60代の生徒。そして、混沌とする教室で翻弄される若い担任教師。ダイチたち3人だけでやり遂げるはずだった⼤切な〈卒業イベント〉に、なぜか次々と介入してくるこのクセ強なクラスメイトたち。
彼らはなぜ卒業しないのか?そして、それぞれの「卒業」への思いと選択とは―?


《配役》
ダイチ:阿久津仁愛
ミツル:押田 岳
タクロウ:坪倉康晴
チヒロ:小島梨里杏
ユメ:富山えり子
ワタナベ:中川晴樹
スズキ:安西慎太郎
セワ:池津祥子
アサオカ:⼤鷹明良

 
【コメント】
⼤歳倫弘(ヨーロッパ企画)/作
学生時代、友人から「卒業を意識し始めたときに、時間は形を変える」と教えてもらいました。その言葉は当時、学生たちの心を鷲掴みにしていた詩人、326さんの詩のほぼ丸パクリだった、と後ほど判明しますが、聞いたときには「おおっ!」と思ったのでした。舞台のリハーサルを見ていると、そんな細かい学生時代の思い出が次から次へと思い出されていきます。見ると眠っていた学生時代の思い出がどんどんと浮かび上がってくるような舞台になればいいね!と小沢さんと話していたので「うわ、本当にそうなってる!」と驚いています。しかも、それは一度だけじゃなく、見るたびにまた別の思い出が浮かんでくるのですから、本当にどうなっているのでしょうか。
ともかく役者さん達と、小沢さんの試行錯誤と積み重ねに感謝しかありません!⾯白いです。ぜひ、みなさんもご覧いただき、眠っていた思い出と向き合ってください!

⼩沢道成/演出・美術
この作品は、卒業するタイミングは自由に自分で決めることができるという世界軸を元に⼤歳さんが書いてくださいまして、それを全員で稽古をしてきて、実に愉快な楽しいお芝居になりました。
今回の舞台美術は、対⾯舞台になっております。どこから観るも自由です。
2回観てもらうもよし、バルコニー席から観てもらうもよし、様々な楽しみ方ができると思っております。
僕は、人間のもつエネルギーというものを常に⼤事にしていて、9人の役者さんたちが見事に⾯白く愉快に、真⾯目に、すごく心を震わせてやっていただいているので、稽古場としてもとても楽しかったです。
そして、⼤歳さんが書いたこの世界をスタッフチームの方がさらにさらに広げてくださいまして、やっと劇場に誕生しました。後はお客様が来ていただけるのみとなっております。
ぜひ、お時間がある方はお越しくださいませ。

阿久津仁愛
ついに初日を迎えますね!稽古期間があっという間に過ぎ去っていったような感覚です。楽しみながらもたくさん悩み、迷い、全力で向き合ってきました。劇場の雰囲気もとても素敵で、小道具や照明、音楽も魅力的なので、ワクワクしています!皆さんにこの作品をお届けできることが、本当に楽しみです。2⾯のステージは、見る場所によって違った印象になると思うので、そこも楽しみながらご覧いただけたら嬉しいです!

押田 岳
いよいよ公演が始まります。ここまで、スタッフキャスト一同愛情を持ってこの作品を育ててきました。皆様とこの作品を通して、時間を共有できることが楽しみです。ぜひぜひ楽しんでください。

坪倉康晴
稽古の時からまるで本当の学生かのように全員で楽しみながら作品を創ってきました。平場のストレート舞台で芝居中はほぼ音楽もありません。役者の持てる力を全て発揮します!リアリティー溢れる作品となっていますので、きっと物語の中で共感できる人物やシーンがあると思います。4⾯にまっさらな舞台上だからこその楽しさを味わいながら、この演劇をタクロウとして千秋楽まで誠心誠意演じていきます!最後まで宜しくお願いします!

⼩島梨里杏
ようやく私たちの愉快で奇妙な学校生活が始まります。時間は有限です。そんな中でも、ここにいることを選択している彼女彼らは、何を考え、何に揺られて、何を掴もうとしているのでしょうか。本当の意味で笑える決断を、わたしもとっていきたい、時には⼤胆に、と感じています。 足を運んでくださる皆さまには、感謝しかありません。皆さまの⼤事な一歩を少しでもお手伝いできるよう、しかとチヒロを務めてまいります!

富山えり子
“しばしとてこそ組”のスタッフ、キャストの皆さんと”クラスメイト”になれたこと、そして初日を迎えられることをとても嬉しく思います。学校に通うように毎日稽古場に通い、お稽古に励んできました。これから劇場でお客さまが、クラスメイトなのか、保護者なのか、はたまた観察者なのか、私たちや物語とどのような関わり方をしてくださるのかとても楽しみです。

中川晴樹
1月14日から始まった稽古の日々。30年近く演劇をやってきましたが、「しばしとてこそ」の作品作りは、初心を思い出したり、新たな体験をしたりと、自分にとって、かけがえない時間となりました。皆様に観て頂ける事を嬉しく思います。

安西慎太郎
まずは誰一人欠けることなく無事に開幕できる事が嬉しいです。この1カ月、演出の小沢道成さんの元、カンパニー全員で作品と役について懸命に考えてきました。今作はコメディではありますが非常に細かい感情が流れていてそれが連鎖しまくります。何だか分からないけど心が動きます。何だか笑えるし、何だか笑っちゃいけない気持ちにもなったりします。何だか懐かしい気持ちにもなるし、何だか不思議な気持ちにもなるし、でもやっぱり笑えたりもします。超自然体で油断しながら劇場へお越し下さい。「何だか分からない、何か」が貴方に寄り添ってくれると思います。劇場でお待ちしています。

池津祥子
ここは様々な年代の高校生が決断のための準備期間を過ごすクラスです。私が演じるのはクラスメイトのお世話をせずにはいられない「セワ」さん。たくさんの荷物を持ち、情報を集め、走り回る生徒役です。日々若返るような気分で稽古を重ねました。いよいよ開幕です。皆様に甘苦い青春のひとときをお届けできれば嬉しいです。劇場でお待ちしております。

⼤鷹明良
通し稽古を重ね、ブラッシュアップしてきたこの作品も、稽古終盤となりました。この時期、いつも悩ましいのは、まだまだ、足し算するか、そろそろ、引き算した方がいいのか、です。未知の相手役である「お客様」を迎えるまでが、稽古という名の準備。まぁ、結局、答えもないので、最後の最後まで、ジタバタするんでしょうね。いつものように。てな感じで、お客様に、楽しんでいただける様、キャスト、スタッフ、一丸となって励んでおります。皆様の、ご来場、お待ちしております。

【公演情報】
MMJプロデュース公演『しばしとてこそ』
作:歳倫弘(ヨーロッパ企画)
演出・美術:小沢道成
出演:阿久津仁愛 押田 岳 坪倉康晴 小島梨里杏 富山えり子 中川晴樹/安西慎太郎 池津祥子 大鷹明良
●2/21〜3/2◎新国立劇場 小劇場
〈お問い合わせ〉メディアミックス・ジャパン https://www.mmj-pro.co.jp/contact/stage/
〈公式サイト〉https://mmj-pro.co.jp/shibashitotekoso/
〈公式X〉@shibashitote

【撮影:一色健人】

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