タカハ劇団 第21回公演『帰還の虹』8/13まで上演中!

高羽彩が主宰するタカハ劇団の第21回公演『帰還の虹』が、8月7日、座・高円寺1にて開幕した。

本作は1944年の日本を舞台に、「戦意高揚画」を描く画家たちと一人の画学生、また彼らを取り巻く人々が、時代のうねりの中で翻弄されながら芸術や戦争に向き合う様を写しだす会話劇。

パリ帰りの天才画家・藤澤を演じるのは古河耕史。藤澤の書生になることを望む画学生・貞本を田中亨、藤澤の妻・キヨ子を護あさなが演じる。

さらに、藤澤の友人であり貞本の師でもある画家役には吉田亮と津村知与支、藤澤家の女中であるちづ役に久下恵、ちづの弟・孝則役に池岡亮介、陸軍報道部に勤める中佐・近藤役に神保良介が出演している。

2021年『美談殺人』より取り組んでいる視覚・聴覚に対応する鑑賞サポートは今回も継続。2公演を対象に舞台手話通訳(田中結夏)のほか、字幕タブレットの貸し出しや音声ガイド、事前舞台説明会、終演後の感想シェア会を実施する。

【あらすじ】
現実が、創造を超える時代
画家達は何を描けばよかったのか

1944年――太平洋戦争末期の日本。
「戦意高揚画」で名声を博し画壇の寵児となっていた画家のもとに、一人の画学生が現れる。
多くの学生が戦地へ赴く中、その青年は「画家の書生になりたい」と申し出るが……。
戦禍のアトリエに集う才能たち。彼らの筆が、静かな火花を散らす。

【高羽彩 コメント】
タカハ劇団第21回公演『帰還の虹』が開幕しました!終戦80年の今年、タカハ劇団では『他者の国』と『帰還の虹』という戦争の時代を舞台にした二作品を上演することにしました。こういう作品を上演するときは「戦争を知らない世代が戦争を語り継ぐ」みたいな文脈からは逃れられぬもので、もちろんそういう意義もおおいに感じてはいるのですが、最近は「語り継ぐ」という言葉に若干の違和感を覚えています。私たちはもうすでに戦争を知らない世代ではなく、新しい戦争の当事者になっているんじゃないかという思いが日に日に増しているからです。
 『他者の国』も『帰還の虹』も、過去ではなく「今」との繋がりを強く意識して作りました。過去によって照射される「今」を見にいらしてください。
 劇場でお待ちしております!!

【公演情報】
座・高円寺 夏の劇場11 日本劇作家協会プログラム
タカハ劇団 第21回公演『帰還の虹』
脚本・演出:高羽彩
出演:古河耕史 田中亨 護あさな 吉田亮 津村知与支 久下恵 池岡亮介 神保良介
日程:2025年8月7日(木)~8月13日(水)
会場:座・高円寺1

鑑賞サポート付き
8月9日(土)13時/8月11日(月祝)13時
内容:舞台手話通訳、バリアフリー字幕タブレット貸し出し、音声ガイド、事前舞台説明会、終演後館内にて感想シェア会あり、高円寺駅からの移動サポート

HP:http://takaha-gekidan.net/
お問合せ:info@takaha-gekidan.net

【写真:塚田史香】

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