超次元ミュージカル『ネプテューヌ』Re:BOOT!!10/1開幕!中川梨花インタビュー

キャラクターの魅力をより多くの人に伝えていきたい
ゲーム業界をモチーフにした世界・ゲイムギョウ界を舞台に、〝擬人化×萌え×変身〟をコンセプトにした作品「超次元ゲイム ネプテューヌ」をもとにした舞台「超次元ミュージカル『ネプテューヌ』Re:BOOT」が2023年の初演以来、キャストを一新。10月待望の再演の幕を開ける。
四人の女神たちによって守護されている「ゲイムギョウ界」という名の異世界で、ある日突然「音楽」が消えるという異変が起き、ヒロインのネプテューヌをはじめとした美少女たちが大活躍を繰り広げていく。
そんな舞台でヒロイン・ネプテューヌ役を演じる中川梨花が、作品に向けた熱い想いを語ってくれた。
ひと目でキャラクターがわかる擬人化
──この作品への出演が決まった時の気持ちから教えていただけますか?
前回の初演の時に舞台映像で拝見していて、過去に別作品で共演していたお友達がたくさん出ていてとても親しみを持っていました。そんな当初からよく知っている作品に、まさか主役でオファーをいただけるとは思ってもいなかったので、とても嬉しかったです。
──その名もゲイムギョウ界という異世界のお話ですが、作品自体についてはどんな印象を?
まだ稽古に入る前の気持ちではあるのですが、アニメ化になった作品も拝見して、とてもポップだなという印象を持ちました。それぞれのキャラクターがゲームを擬人化していて、お衣裳やモチーフを見ても確かにこのゲームをキャラクター化したら、こうなるなと共感しましたし、特に女の子のキャラクターがたくさん出てくるんですが、ひと目でどのキャラクターなのかがわかるくらい、衣装にもそれぞれに特徴があって。ご覧いただく皆様にも「あのキャラが出てきた!」というワクワク感を感じていただけるだろうと思います。
──その中で、ご自身が演じるタイトルロール、ネプテューヌ役についてはいかがですか?
私が演じるネプテューヌはおっしゃってくださったように作品名にもなっていて、天真爛漫でちょっとグータラするのが好きな女の子なんです(笑)。とても愛されるキャラクター、まさに王道の主人公だなと感じるので、ネプテューヌの魅力をいっぱい表現できるように頑張りたいです。
──今日はそのキャラクターの扮装をしてくださっていて、皆さんから口々に「可愛い!」という声があがっていますが、ご自身としてはいかがですか?
私は2.5次元の舞台にも出させていただいているのですが、ここまで真っピンク!の明るい髪の毛をつけたのが初めてなので、はじめは似合うのかなと不安もあったんです。でも作品や私のファンの方々から「ピッタリだと思う」「役が想像できる」というお声をいただけていて。皆様にそう言っていただけるならその期待に応えたい!という気持ちが高まっています。みんなと力を合わせて素敵な舞台をお届けできるように頑張っていきたいです。

その日、その回にしかないリアルな感情を大切にしたい
──中川さんは多くのフィールドで活躍されていますが、そのなかで舞台にはどんな魅力を感じていますか?
舞台はやっぱり生きているんだなと感じます。いまは映像や配信で、舞台の幕が下りてからも作品を形として残すこともしていて、それもとても素晴らしいとだと思うんですが、やっぱり同じ劇場で、ひとつの空間をお客様と、キャスト、スタッフと共有して、ご一緒に体感できるのが大きな魅力です。特に舞台は物語の流れを最初から最後まで通すので、みんなでその展開にハラハラしたり、感動したりできるので、自分の気持ちもとても乗りやすいんです。何よりお客様の反応がダイレクトで、リアルタイムでそれを見て感じられるのが、演じていてもすごく楽しいんですよね。私はもちろんやるべきことはきちんとやりながらですが、回によってお客様が笑ってくださるポイントが違うなど、その回だけの反応を敏感にキャッチしたいと思っていて。それによって作品が少しずつ変化していくのも演じていてとても楽しいですし、私もなるべくその時リアルに感じた気持ちを出していこうと意識しているんです。
──一期一会なんですね。
まさにそうで、同じ公演を何度もリピートして観てくださるお客様がいてくださるのも、同じ台本と振付で演じていても舞台って全く同じ回は絶対にないからだと思います。そのライブだからこそのものが、舞台の一番の魅力かなと思っています。
──またこの作品は音楽が重要なモチーフになっていますが、中川さんにとって音楽とはどんな存在ですか?
なくてはならないものです。自分のイベントでも必ずライブをしたり、これまでの舞台でも歌ったり踊ったりすることが多かったこともありますが、プライベートでも音楽って生活をとても豊かにしてくれますよね。悲しい時には寄り添ってくれるし、明るい気持ちにもなれる。本番前にも今日も頑張るぞ! という気持ちで音楽を聴きますから、日常にずっとあって欲しいものなので、今回ミュージカルでソロの楽曲もあると伺っていますから、とても楽しみにしています。
──そんな中川さんが描いている今後の活動についての夢やビジョンは?
私は2.5次元作品の舞台が大好きなんです。アニメの声優もやっていますから、そこで動いているキャラクターたちを人間が演じるって、すごくハードルが高いことなのもわかるし、原作ファンの方たちは舞台化されることをとても喜んでくださいますが、同時に人間が演じるとどうなるんだろう、という不安を持たれる方もいらっしゃると思います。だからこそ皆さんが応援しているキャラクターを自分が体現して、本当にキャラクターが生きていたんだ! と思ってもらえるような役者になりたいです。その為にも色々な2.5次元作品に出たいですし、これからもキャラクターたちの魅力をより多くの人に伝えていきたいです。
──そんな熱い想いを持つ中川さんが演じるネプチューヌに期待されている方たちに是非メッセージを。
時期的にも初演は観たかったけれども劇場にくることが叶わなかったという方がたくさんいらっしゃると思いますし、その一方で原作は全く知らないけれども、キャストたちを応援しに観に来てくださる方もいてくださる。そうした全ての方にこの素敵な世界をお伝えできるように、カンパニー一丸となってアクション、歌、ダンス、お芝居のすべてに全力で臨んで素晴らしい作品を創れたらと思っています。是非たくさん期待して、ワクワクした気持ちで劇場に足を運んでいただけるとすごく嬉しいです。よろしくお願いします!
なかがわりか〇北海道札幌市出身。高校3年時に出場した2016年度文部科学大臣旗全国高等学校弁論大会にて最優秀賞を受賞した。同年から情報番組のMCや映画出演など北海道でタレントとして活動の幅を広げる。大学入学と同時に上京し、21年に慶應義塾大学を卒業。バラエティや旅番組のリポーター、舞台、声優、ドラマ、映画等、幅広い活躍を続けている。近年の主な舞台作品に、舞台『アサルトリリィ』シリーズ、舞台『夏空のモノローグ』などがあり、11月には舞台『かげきしょうじょ!!』第3章 The Finalへの出演が控えている。
(このインタビューは「えんぶ10月号」より転載)
公演情報

超次元ミュージカル『ネプテューヌ』Re:BOOT!!
脚本・演出◇久保田唱(企画演劇集団ボクラ団義)
出演◇中川梨花 / 田口華 / 北澤早紀 / 陽高真白 / 星乃まりな / 斎藤愛莉 / 八木ましろ / あやさ / 花井円香 / 川原美咲 / 西門志織 / 絃ユリナ / 遠藤しずか / 矢新愛梨 / 工藤スミレ / 安藤千伽奈 ほか
10/1〜5◎六行会ホール
〈お問い合わせ〉info.destyle.stage@gmail.com
★えんぶショップにて日時・枚数限定で、お得なチケット販売中です!
【インタビュー◇橘涼香 撮影◇松山仁】


