
現代日本社会が抱える諸問題を “奔放な想像力と多彩な手法でポップに描く作風” で評価の高い「贅沢貧乏」の『わかろうとはおもっているけど』が11月7日から東京芸術劇場シアターイーストで上演される。本作は2019年に初演、22年にフェスティバル・ドートンヌ公式プログラムとしてパリで上演され「リアリズムと不条理の境界線で、現代日本に立ちはだかる家父長的規範をあぶり出している」などと好評を博した「演劇で学ぶフェミニズムのやさしい入門書」。この劇団の代表作を初の国内ツアーとして東京・久留米・札幌で上演!「女性」と「男性」の「わかりあえなさ」を「わかりあおうと」した先にあるものとは・・・?

「わかろうとはおもっているけど」を再演することになりました。
初めて東京・横浜で上演したのが2019年、そして2022年のパリ公演を経て、3度目の上演です。
初演から6年、これまでの上演、学校に呼んで頂いて実施した映像上映と授業、オンライン上での配信と、この作品はたくさんの人と出会わせてくれました。
今回、東京・久留米・札幌でさらに多くの観客と出会うことになります。とても幸せな作品だなと思います。
妊娠という出来事を通してフェミニズム、ジェンダー格差について扱った本作は、生活の話であり、政治の話であり、とても身近な話題で溢れた作品です。
見たあとにきっと誰かと話し合いたくなるはず。初めて見る方はこの機会に。
既に観たことがある方も、今回はパリ上演時の美術・演出の新バージョンでお届けしますので、是非また観に来ていただきたいです。
山田由梨(作・演出)


【あらすじ】
テル(大場みなみ)とこうちゃん(山本雅幸)はどこにでもいるような普通のカップル。あるとき、テルが妊娠した、という出来事から空気が変わり始め、テルの友達(佐久間麻由)やなぜか家にいるメイドたち(大竹このみ・青山祥子)を巻き込んでゆく。
「女性」と「男性」の「わかりあえなさ」を「わかりあおうと」した先にあるものとは──。


【公演情報】
贅沢貧乏
『わかろうとはおもっているけど』
作・演出◇山田由梨
出演◇大場みなみ 山本雅幸 佐久間麻由 大竹このみ 青山祥子
11/7~16◎東京芸術劇場シアターイースト
12/6・7◎久留米シティプラザ Cボックス
12/13・14◎クリエイティブスタジオ(札幌市民交流プラザ3階)
https://zeitakubinbou.com/



