
「どんなに辛くても笑っていられるうちはまだ大丈夫だから」と、2013年の旗上げ以来、”どんなに悲劇を語っても片隅に笑いを意識した「会話劇」にこだわり続ける”劇団皇帝ケチャップの最新作、推理喜劇『その事件、推理小説家には荷が重い』が11/12~16、浅草九劇にて上演される。
内容は現役女子高生作家が校内でミステリ研究部に拉致されて・・・作・演出の吉岡克眞曰く「“想像”を生業とする女子高生作家が“想像では片付けられない現実”と対峙」するという。ひと味違った手に汗握る推理コメディ? 私たち観客も虚構と現実の狭間で存分に想像力を発揮して公演を楽しもうではありませんか!
劇団皇帝ケチャップ主宰・作・演出の吉岡からのメッセージはこちら。

本作の主人公・相原當真は、推理小説家という“想像”を生業とする女子高生です。そんな彼女が、ミステリ研究部に拉致されたり、先輩作家のもとに届いた脅迫状という事件に巻き込まれたりと、“想像では片付けられない現実”と対峙します。
この作品では、彼女がそれらの経験を通して少しだけ成長したり、あえて変わらないことを選んだりする姿を描いています。
人にかける優しさ、誰かを理解しようとすることの難しさをこの作品が持つ笑いの中に感じてもらえたら嬉しいです。
劇団皇帝ケチャップが贈る、言葉と心のミステリをぜひ劇場で。
【あらすじ】
その日、現役女子高生作家という肩書を手にする相原當真は高校のミステリ研究部の部長に拉致られ、部室に軟禁されていた。部長曰く「推理小説家がこの学校にいるというのに、何故この部に所属しないのか」とのこと。言いがかりもここまで来ると喜劇である、と當真は思いつつ脱出経路を模索する。廊下に続く扉。扉前にはミス研の部員たちが立ちはだかっており、外界につながる窓があるにはあったが、残念なことにここは5階だった。猫だって飛び降りたらただでは済まないかも知れない高さである。『やれやれ』と當真は心の中で嘆息するのだった。
同日、小説家の赤城零湖のもとに一通の切手すら貼っていない怪しげな封書が届いた。中には短く一言。「貴方の命をもって償わせる」と。零湖は思う。これは私への挑戦状にほかならないと。誰がこのような真似をしたのか心当たりも多かったが、必ず見つけて見せると。そこで白羽の矢が立ったのはとある文学賞の受賞パーティーで会ったことのある相原當真だった。
事件はいつだって解決できるとは限らない……。

【公演情報】
劇団皇帝ケチャップ
『その事件、推理小説家には荷が重い』
作・演出◇吉岡克眞
出演◇田中音江 斉藤ひかり 南山莉來 石井萌々果 熊谷真里 他
https://x.com/kouteiketchup
助成:アーツカウンシル東京【東京ライブ・ステージ応援助成】





