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(雑誌『演劇ぶっく』は2016年9月より改題し、『えんぶ』となりました。)
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内藤大希・伊藤裕一インタビュー

伊藤裕一・内藤大希

2026年の最初を飾る挑戦的公演にしたい!

舞台『TRIANGLE』が2月20日〜23日に、新宿村LIVEにて上演される。脚本・演出はミュージカルから2.5次元舞台まで俳優として幅広く活躍する伊藤裕一、主演は『レ・ミゼラブル』などミュージカルを中心に様々な舞台で活躍を続ける内藤大希が務める。「リモート通話」を題材に繰り広げられる、3人の俳優による心理サスペンス劇となる本作の上演に向けた意気込みを、劇中で作家の上川大也役を演じる内藤大希と、本作の脚本・演出を手掛けた伊藤裕一に聞いた。

共演してもなかなか絡むことがなかった

 ──まずは俳優としてのお互いの印象を教えてください。

内藤 伊藤さんは大人だし、面白いし、かっこいいし、何でもできるというイメージです。なんか、ちょっと僕のこと嫌いなんじゃないかな、って思っていました。

伊藤 なんでだよ!?(笑)

内藤 同じ作品に出演していても違うシーンに出ていたりして、芝居での関わりがあまりなかったから、なかなか話をする機会もなくて、なんか勝手にそう思い込んでいました(笑)。でも、昨年7月に別作品で共演したときに、「僕のこと嫌い」というのは被害妄想だったなと思いました。

伊藤 誤解が解けてよかったです(笑)。僕は共演するたびに反省させられるというか。大希くんは主演でやることも多くて大変なのに、バリバリやってのけるんですよ。僕は「ああちょっと疲れたな、眠いな…」とか思ったときに、「主演がこんなにたぎっているのに、疲れたなんて絶対言っちゃいけない」と思わされます。それに、演出家から「こういうイメージで」というような、ふわっとしたディレクションがきたときに、僕は1回考えちゃうんですけど、彼は考えるよりまず1回やってみせるんです。それを見るたび「役者ってこうあるべきだよね」と反省します。

──今回、内藤さんをキャスティングしたお気持ちをお聞かせください。

伊藤 彼がもともと持っている俳優としての個性は「陽」と思っていて、明るくて人に好かれるキャラクターだからこそ、どんな役をやっても最終的には愛せるんです。そんな彼がこの役をやったら圧倒的に面白いんだろうな、と思いました。彼の持つ「陽」と、この役が持つ内側のほの暗い部分とのギャップがものすごく出ると思うので、それが楽しみです。

──内藤さんは伊藤さんの脚本・演出の作品に出るお気持ちはいかがでしょうか。

内藤 昨年共演した時も、演出家さんとディレクションの話をする時に、僕は自分の役単体で考えてしまうんですけど、伊藤さんはそれを踏まえたうえで演出家の目線というか、全体を見てお話しされていたので、今回も安心して全てを任せられるなと。

伊藤 僕もその時に芝居でしっかり絡めたのが本当によかったなと思っています。それまでは、る・ひまわりさんの作品で共演していても、全然違う場所にいることが多くて……僕は、「一方その頃…」を演じることが多かったので(笑)。

内藤 そうそう、「一方その頃」ですね(笑)。

伊藤 一緒に何かを、ということがなかったので、そのときはコミュニケーションもしっかり取れて嬉しかったですね。

俳優3人で全く新しい化学反応が起きそう

──本作は2022年に初演された作品です。

伊藤 自分の書いているものがどんどん空虚になってきたな、と思っていた時期に、もっとちゃんと人間を突き詰めて書きたいなと思って書いた作品です。コロナ禍で俳優同士が接触しない、本番中も顔を向き合わせないという二人芝居を書いてみたら、結構面白いものができたので、人数を増やしてトライしてみようかな、ということで出演者を1人増やして完成したのが『TRIANGLE』なんです。実は、元々ミュージカルとして執筆していましたが、途中でストレートプレイに変更して完成に至りました。今回ミュージカル俳優が出るっていうのも不思議な縁だと感じています。

内藤 脚本を読んで、コロナ禍という大変な状況下で、そこから何かを生み出すバイタリティとアイデアと創作意欲が素晴らしいなと思いました。自分で表現したいことや主張したいことを脚本に変換できるのがすごくかっこいいし、改めて演劇を作るって素敵な活動だなと感じました。

──出演者3人ということで、かなり緊張感のある舞台になりそうです。

内藤 僕も緊張するし、お客さんも緊張するだろうな、と想像しています。本番でどれだけ稽古で積み上げたものを出せるかというのは勝負だと思っていて、ミュージカルのように歌があったら、そこで盛り上げられるとかはありますけれど、言葉を紡いでお客さんがその場で目撃しているような一体感を高めていくというのは、初めてなので。でも伊藤さんがいるから大丈夫だ、という安心感があります。

伊藤 僕はこれまで大希くんとお芝居について話す機会があまりなかったので、稽古中に解釈論や演技プラスをたくさん聞けるのが楽しみです。あと、僕が演出する時は、あまり答えのない状態で、俳優さんが読んだ時にどう感じたかを大事にしたいと思っているので、今回はこの3人の俳優さんによって全く新しい化学反応が起きそうな気がしていてそこに期待しています。

──公演を楽しみにしているお客様へのメッセージをお願いします

内藤 僕にとって2026年の一作目の舞台ですし、る・ひまわりさんの挑戦の場に選んでいただけたこともとても光栄です。今回はインプットするセリフの量が過去一多いかもしれなくて、しかも歌もないストレートプレイということで、どれだけ自分がこの演劇に魂を削れるのか、という僕にとっての挑戦でもあります。共演者の2人と伊藤さん、スタッフさん含めて、本当に素敵な舞台にしたいなと思っているので、観に来ていただけたら嬉しいです。

伊藤 公演チラシに「る・ひまわり2026年最初の挑戦公演」と書かれていて、すごく光栄であり、プレッシャーでもあります。る・ひまわりさんのこれまでの作品とは毛色が違う、今までになかった新しいものになると思うので、誠心誠意挑むつもりです。お客様に対しても挑戦状的な部分があって、恐らくあまり他にない観劇体験になると思います。観終えて家に帰ってもしばらく心に残るような作品にしたいと思ってるので、楽しみにしてくれたら嬉しいです。

(このインタビューは「えんぶ2月号」より転載)

インタビュー◇久田絢子 撮影◇中田智章 ヘアメイク◇武井優子 スタイリング◇中村剛(ハレテル)

プロフィール

ないとうたいき○神奈川県出身。1999年11歳で初舞台。17年より『レ・ミゼラブル』のマリウス役を3期続投した。ミュージカルだけでなくストレートプレイでも活躍中。近年の出演作品は、ミュージカル『屋根の上のヴァイオリン弾き』、革命『もえ・る剣』(W主演)、『DEATH TAKES A HOLIDAY』、舞台『時をかけ・る〜LOSER〜2』など。2026年3月にTipTapオリジナルミュージカル『星の数ほど夜を数えて』、5月に舞台『魔法使いの約束』 きみに花を、空に魔法を 後編の出演が控えている。

いとうゆういち○神奈川県出身。俳優・脚本家・演出家・司会。2003年、劇団「お座敷コブラ」を旗揚げ、全作品の脚本・演出を担当。 近年の出演作品は、シンる・ひま オリジナ・る ミュージカ・る 革命『もえ・る剣』、ミュージカル『憂国のモリアーティ』大英帝国の醜聞 Reprise、加藤啓アワー『私、鬼になるね』、ミュージカル『Fate/Zero』〜A Hero of Justice〜、『Dancing☆Starプリキュア』The Stage3など。

公演情報

舞台『TRIANGLE(トライアングル)』

脚本・演出◇伊藤裕一

出演◇内藤大希 前島亜美 陣慶昭 

2/20〜2/23◎新宿村LIVE

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