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(雑誌『演劇ぶっく』は2016年9月より改題し、『えんぶ』となりました。)
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演劇企画イロトリドリノハナ『エアスイミング2026』いよいよ開催!

劇団光希の森下知香が起ち上げた演劇企画イロトリドリノハナ。「一つの色にこだわらず、自由に多彩な花を咲かせる」がコンセプトで、既成の枠に縛られず、多種多様な才能あふれる役者たちと切磋琢磨しながら、生き生きとした作品を作っている。ありふれた日常と、その中に潜むほろ苦い現実、社会的な問題を、自然なタッチで愛情込めて描いていく。そのイロトリドリノハナが2024年に上演し好評を博し、昨年、諸般の事情により延期となっていた作品『エアスイミング』が、いよいよ2月5日~8日までシアター風姿花伝にて上演される。

本作『エアスイミング』は、シャーロット・ジョーンズの戯曲で、二十世紀の初めにイギリスで起こった実話に基づいて描かれたとされている。

女としての社会規範から外れたために自由を奪われ、「触法的精神障害者」として病院に収監された二人の女性。長い監禁生活で極限の状態に追い込まれながらも、彼女たちはユーモアを忘れずに、豊かな想像力をもって見事に生き抜いていく。〈現実〉と〈妄想〉の狭間を漂いながら……。 演出は森下知香が手がけ、キャストは森下と神月叶が「森」チーム、ましろうみと室田百恵が「海」チームというWキャストでより深化させての再演で、大いなる熱量と祈りを込めて、「人間の尊厳」を再び問いかける。

森下知香(演出・主宰)からのメッセージ

 この作品で描かれている時代は、1920年代のイギリスである。登場人物の一人「ドーラ」は当時の理想的な女性像に迎合することができなかった。一方「ペルセポネー」は、素直な心で人を愛し、結婚できないままその人の子を産むことを選んだ。二人は周囲から「触法的精神病」というレッテルを貼られ、精神病院に強制収容された。そこで理不尽にも気の遠くなるほど長い年月監禁され、無為の日々を過ごすのである。

 この恐ろしさが想像できるだろうか。民主的な国家と言われるあのイギリスで。それもそんなに昔ではない、たった100年ほど前の出来事なのである。「人間の尊厳」、「生きる意味」をこの作品は強く問いかける。「物を言うことが難しい」今、この時だからこそ、この作品を皆様と体験し、彼女たちを通して「魂の自由」について、あらためて向き合いたいと私は考えます。演劇だからこそ伝えられるものがある。皆様のお越しを心よりお待ちしております。

Team海 ましろうみ(ドーラ/ドルフ):通し稽古より(撮影:Hikaru)

ストーリー

1924年、イギリス。
妻子ある男性と恋に落ち、望まれぬ子を産んだ「ペルセポネー」は、社会的に不適合とされ「触法精神病施設」に収監されることになる。そこで出会ったのは、葉巻を吸い、過度に男性的にふるまった罪でここに閉じ込められた「ドーラ」だった。いつ終わるとも知れない長い歳月を社会から隔絶された世界で過ごす二人。家族にも忘れ去られ、孤独と絶望で押しつぶされそうになった彼女たちはいつしか「ポルフ」と「ドルフ」という想像上の人格をまといはじめる。二人は「狂気」と隣り合わせの閉ざされた空間で、時にお互いの存在に支えられながら、しなやかな意志で生き抜いていく……。

公演情報

演劇企画イロトリドリノハナ『Airswimming エアスイミング 2026』

作◇シャーロット・ジョーンズ
翻訳◇小川公代(幻戯書房)
演出◇森下知香
出演◇Team森 森下知香・神月叶  Team海 ましろうみ・室田百恵