トランスレーション・マターズ第2弾『エミリア・ガロッティ/折薔薇』上演決定!

戯曲翻訳者たちが設立したグループ、トランスレーション・マターズの上演プロジェクト第2弾、『エミリア・ガロッティ/折薔薇』の上演が決定した。

本作は、レッシングにより18世紀に書かれた戯曲で、ドイツ古典にして最初の市民悲劇と言われる。今回は、約130年前の森鴎外による翻訳『折薔薇』と現代語新訳を融合させた上演台本で上演する。

古典戯曲への実験的取り組みを通じて、楽観できない新しい時代のために先人が指さしたものを見つめながら、私たちは何を守り、どう変われるのかを問いかける。

演出は、第1弾公演に続き翻訳家・演出家の木内宏昌が担当。そしてムーヴィングディレクターに、ダンスカンパニーOrganWorks主宰で、東京オリンピック開会・閉会式の振付を担当したダンサー・振付家の平原慎太郎を迎える。また、この創作活動は地球環境への負荷軽減に取り組むグリーンプロダクションとして、美術・衣装家の大島宏子が監修する。

《トランスレーション・マターズとは》
戯曲翻訳者が集い、2021年に設立した一般社団法人。そのディレクター(理事)として、小川絵梨子・小田島創志・木内宏昌・小山ゆうな・髙田曜子・常田景子・広田敦郎が活動に参加。上演活動以外に、戯曲翻訳者が企画するトークセッション、戯曲翻訳を読む会、ワークショップなどを行っている。22年10月に上演プロジェクト第1弾として、アメリカ近代演劇の父と言われるユージーン・オニール作『月は夜をゆく子のために』(A Moon for the Misbegotten/翻訳・演出 木内宏昌)を上演した。その成果として、第15回小田島雄志翻訳戯曲賞(作品賞)、バッカーズ演劇奨励賞を受賞している。

《ストーリー》
18世紀のイタリア。公爵ゴンザーガは平民の娘エミリアを一目見て恋に落ちる。しかしエミリアはアッピアーニ伯爵との結婚を控えていた。結婚式の朝、教会で祈りを捧げるエミリアに愛の告白する公爵。驚き慄くエミリアは母クラウディアの元へ逃げ込む。同時に、宮廷の侍従マリネッリはゴンザーガの意を受け婚礼の妨害を企てる。賊のアンジェロらを使い策略をめぐらした末、アッピアーニ伯爵を殺害してしまう。何も知らずにゴンザーガの離宮に連れて来られるエミリア。公爵の元愛人オルシーナ伯爵夫人は、エミリアの父親オドアルドに、公爵が娘を誘惑した事実を告げ、復讐するよう仕向ける。オドアルドは公爵を殺し、娘を連れ戻そうとする。しかしオドアルドと対面したエミリアは、自身に流れる熱き血と官能を見出してしまったことを告げ、ゴンザーガに囚われることよりも死を選ぼうとする…

【公演情報】
トランスレーション・マターズ上演プロジェクト第2弾
『エミリア・ガロッティ/折薔薇』
作:ゴットホルト・エフライム・レッシング
翻訳:森鴎外+トランスレーション・マターズ
翻案・演出:木内宏昌
ムーヴィングディレクター:平原慎太郎
舞台・美術・グリーンプロダクションコーディネーター:大島広子
出演: 上原実矩、菊池夏野、大沼百合子、関根麻帆、森島美玖、高畑こと美、
斎藤直樹、村岡哲至、古河耕史、荒井正樹、近藤 隼、片岡正二郎
●10/14〜26◎すみだパークシアター倉(東京都墨⽥区横川1丁⽬1-10) 
〈料金〉7,300円(全席指定・税込・未就学児童入場不可)
※第1弾に続き、本公演も【学生席1,000円】の販売を実施。(枚数限定/チケットぴあのみで取り扱い)
※すみだ区民割/6,800 円 (枚数限定/カンフェティのみでのお取り扱い)
〈一般発売日〉 2023年9月9日(土)AM10:00〜
〈公式サイト〉 https://translation-matters.or.jp

 ©️Hajime Kato

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