詩森ろばの傑作『アンネの日』来年1月に上演決定! 

詩森ろばの傑作『アンネの日』が、2024年1月12日~21日、下北沢 ザ・スズナリにて上演される。

女性にとっての必須アイテム。「生理用品」。この作品は、女性開発者たちがほんとうに必要で、自分たちの役に立つ生理用品の開発のために奮闘する物語。実際の開発現場等に取材しながら、初潮から始まり閉経まで、女性ならではの辛さ、喜びを、全員女性という出演者たちで描いたこの作品は、初演時大きな評判となり、芸術選奨文部科学大臣新人賞を詩森が受賞するなど大きな成果をあげた。一企業の製品開発の物語でありながらフェニズムにまでリーチした作品をさらにブラッシュアップして再演する。

《ものがたり》
アネモネコーポレーション開発部では、チームリーダーの津和苑子とサブリーダーの土井加奈子が社内のコンペ企画「大人の自由研究」に参加することを画策している。その研究は無事承認されコンペに参加することになる。開発部の女性開発者たちや営業企画部の精鋭も加わったチームが研究するのは自然素材のナプキン。石油化合物を取り除いたそれは、コスト的にも厳しく、何より機能性に劣り、悪戦苦闘を強いられる。そこにトランスジェンダーの島村理央が参加したいとやってくる。生理用ナプキンの開発をするなかで、同じ企業に働いていても知らなかったお互いの生理の事情や人生について知り合いながら、暖かくも強い関係を女性たちは築いていく。

《演出家の言葉》
代表作は自分で決めるものではないと思うのですが、世間的にはよくそう言っていただきます。でも書いたときにはこの作品が自分の代表作になるなんて、まったく思っていませんでした。男性ばかりのアイスホッケーのお芝居をやってすぐにこの作品の稽古に入ることが決まっていて、なら女性ばかりがいいのではないか、と思って軽い気持ちで企画したのがはじまりです。開発者の話というのは決めていましたが、開発するものは、女性ならではないものにしようとまずは思い、次にどうして女性ならではではいけないのか、と考えました。そして、どうせならド真ん中直球でいってやれ、と生理用品の開発の話に決めたのです。そしてわたしは筆を執り、まずはこんなキャッチコピーを書きました。
「初潮から閉経まで 生理に泣いて 生理に笑う おんなのこころを せきららかつチャーミングに描きます」
そして出来上がった物語は、客席も混然一体となり、女性も男性も老いも若きも、まさに、生理に泣いて、生理に笑う物語となりました。再演を決めたのは、これは再演すべき作品だと背中を押してくれた俳優たちの言葉も大きかったですが、忘れられないあの客席にまた会いたいという思いも大きいです。初演のほうがよかったよ、と言われないよう懸命に創って参ります。ぜひ会いにいらしてください。         詩森ろば     

【公演情報】
serial number10『アンネの日』
作・演出:詩森ろば
出演: (50音順)
伊藤弘子(流山児★事務所)
葛木英
真田玲臣
ザンヨウコ
橘未佐子
林田麻里
瑞生桜子
李 千鶴
●2024/1/12〜21◎ザ・スズナリ(世田谷区北沢1-45-15)
〈料金〉前売・当日共 一般5,000円/障害3,000円/U25・3,000円(全席指定・税込・未就学児童入場不可)
※U25(一日10枚限定)
※障害者、U25は劇団のみの取扱い。当日受付にて障害チケットの方は障害者手帳を、U25の方は年齢を証明できる身分証をご提示ください。
〈一般発売日〉2023年11月12日(日)10:00
〈チケット取扱〉詳細後日:CoRichチケット、チケットぴあ
〈お問い合わせ〉serial number 070-3602-4357  anne@serialnumber.jp
〈公式サイト〉https://serialnumber.jp/

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