小松台東(こまつだいひがし)新作舞台『再会(仮)-Saikai Kakko kari-』は松本哲也と瓜生和成の二人芝居!(「サイカイ カッコカリ」までが正式なタイトルとなります。)

日常の何気ない風景を、ユーモアを交え、故郷の九州・宮崎県を舞台に、宮崎弁で紡ぐ劇作家・演出家・俳優の松本哲也。繊細な描写に定評がある彼の今年の冬の新作舞台は、一風変わった男二人芝居。

まもなく50代になる息子(松本哲也)の前に現れた、50代に突入した矢先に死んだ父(瓜生和成)。2人は何を感じ何を語るのだろうか…。10年前にも二人芝居『10年ぶりの出待ち』で共演した2人の「父」と「子」としての「再会」に、期待が膨らむ。
今作でほぼ実年齢の役を演じる2人からメッセージが届いた。

松本哲也
2020年の自粛期間で演劇が出来なくなり、散歩ばかりしていた頃、二人芝居とかならリスクが少ないのかなと考えたことがあります。あと、随分昔に死んだ父はお酒が大好きだったので、もし今生きていたら、ちゃんと家で大人しくしていただろうか、ルールを守らず呑み歩いてないだろうか、そんな事も考えていました。話がしたいとも。そして時が経ち、リスクがなくなった訳ではないけれど、それでも以前の様な環境が戻って来たようにも思います。でも、せっかくその時に色々耐えながら考えていたことがあるので、今、このタイミングでその演劇をやってみようと思います。

瓜生和成
ハードルが高い。父親を(もしくはだいじな誰かを)亡くした人たちは、各々がどういう「再会」をしたいのか、見たいのかを想像して劇場に来ると思うからだ。思い切り期待を裏切りたいきもちもあるが、しかしきちんと目に見えないだいじなぶぶんを揺り動かしたい。普遍的な世界なだけに、厳しく難解な創作作業が待っています。その先で皆さんが各々の、新しいワンダフルライフを舞台の上で見つけていただけたら幸いです。 22年前に死んだ父親と、12年前に産まれた娘に恥じない芝居をしたい。(どの舞台だってそうです)

*   *   *

【ストーリー】
静かに目を閉じ、やがて、ゆっくり目を開く─ 50代に突入した矢先に死んだ父が、50代に近づきつつある息子の目の前に現れ、二人は久し振りの再会を果たします。父は50代に突入した矢先に死んだので、生きる息子と今はそんなに歳が変わりません。歳の近い親子が対峙するその場所は、冷たく閉ざされていて薄暗く、取調室の様にも見えます。息子は何故そこに座っていて、父はどうして……。これまでのこと、これからのこと、親子の対話は尽きないのですが、それでもやはり、その時が来たら父は「また会おう」と言って、息子の前からいなくなります。

【公演情報】


小松台東『再会(仮)-Saikai Kakko kari-』(「サイカイ カッコカリ」までが正式なタイトルとなります。)
作・演出◇松本哲也
出演◇瓜生和成 松本哲也
2023年12/12〜19◎下北沢シアター711
https://www.komatsudai.com/

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