東京演劇道場『ワーク・イン・プログレス/Dojo WIP』開幕!

東京演劇道場『ワーク・イン・プログレス/Dojo WIP』が11月22日、東京芸術劇場シアターイーストにて開幕する。(26日まで) 
本企画は、「次世代の役者・芝居人のための修行の場」づくりを目指し、東京芸術劇場の芸術監督・野田秀樹が立ち上げた東京演劇道場の、「新たな試み」として実施される。

《東京演劇道場とは?》
東京芸術劇場の芸術監督・野田秀樹が様々な演劇人と出会うべく立ち上げた団体が「東京演劇道場」。2018年末に参加者の公募が行われ、下は8歳から上は70代後半まで、また沖縄から北海道まで全国津々浦々から、商業演劇や小劇団で活躍している俳優から演技未経験の人までさまざまな約1,700名の応募があった。書類選考の末、300名がオーディションに参加。野田のほかにノゾエ征爾、柴幸男、熊林弘高の演出家陣、黒田育世、井手茂太、近藤良平等振付家陣も立ち合い、64名あまりの演劇を志す面々が、道場生に選出された。さらに2021年には第二回のオーディションを実施。900件を超える応募の中から36名のメンバーが二期生として参加し、在籍メンバーは総勢100名。年間の主な活動としては、野田自身によるワークショップほかにも、多彩な講師陣を迎えたワークショップ、海外秀作舞台などの動画勉強会、自主公演観劇、有志メンバーの自主練習などを実施している。

《東京演劇道場メンバーによる、これまでの公演》
2020年に新型コロナウイルスが世界中で猛威を振るい始め、当館も一時は閉館措置をおこない苦境の時期もあったが、再開公演として最初に行われたのが、野田秀樹の代表作『赤鬼』。野田自身が演出し、東京演劇道場生が全4チームに分かれリレー上演した公演は連日大盛況のうちに幕を閉じた。そして、第二回公演は2022年の冬に東京演劇道場メンバーのオーディションにも立ち会った柴幸男を演出家に迎え、ソートン・ワイルダー『わが町』を原作にした作品を上演した。

《ワーク・イン・プログレス/Dojo WIP》
2023年5-6月にかけて、野田秀樹と東京演劇道場メンバーで、これまでの東京演劇道場の活動・公演を振り返り、今年度の活動について話し合う場を設けた。そして、メンバーが企画立案・実行運営する形のワーク・イン・プログレス公演に挑戦してみる案が持ち上がり、急ピッチで、企画募集、実行委員選出、企画プレゼンが行われた。
道場メンバーの8つの企画が上演に向けて準備に入り、ショウケース形式で上演する。野田とメンバーの間では『その先に繋げていく』『過程を見せていく』『エッセンスでやってみる』『短くすることをネガティブに捉えない』『何を自分が面白いと思っているのかを突き詰める』といったことが共有されている。トライすることに重点を置き、エラーは言い逃れの出来ない自分事として受け止める今回の試みに注目したい。

《フィードバック会》
公演終了後、12月初旬にワーク・イン・プログレス公演のフィードバック会を設ける(日程調整中)。一般の観客参加は、現時点で検討中となっている。

才能が出会いさえすれば、面白いものができるのを私は知っている。
これは芸術監督・野田秀樹が2018年のメンバー募集時に掲げた言葉の一つ。
この言葉の実現を目指すべく、8つの企画を立ち上げて、試作発表する。
小さいものが大きいものになるかもしれない過程に注目していきたい。

上演される8作品の詳細 https://www.geigeki.jp/performance/theater353/

【公演情報】
東京演劇道場『ワーク・イン・プログレス/Dojo WIP』
●11/22〜26◎東京芸術劇場 シアターイースト 
〈料金〉一般2,500円 高校生以下1,000円(全席自由・税込・未就学児童入場不可)
※高校生以下チケットは東京芸術劇場ボックスオフィスにて前売のみ取扱い(枚数限定・要証明書)。その他、障害者割引や託児サービスなどは公式サイトにて確認。
〈チケット取扱〉東京芸術劇場ボックスオフィス 0570-010-296(休館日を除く10:00~19:00)
https://www.geigeki.jp/t/ ※24時間受付(メンテナンスの時間を除く) 
〈お問い合わせ〉東京芸術劇場ボックスオフィス 
<電話> 0570-010-296(休館日を除く10:00~19:00)
https://www.geigeki.jp/
https://www.geigeki.jp/performance/theater353/

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