１月歌舞伎座「壽初春大歌舞伎」夜の部『京鹿子娘道成寺』中村壱太郎・尾上右近が成功祈願！　

2023-12-23

１月歌舞伎座公演で、『京鹿子娘道成寺』に出演する中村壱太郎・尾上右近が和歌山・道成寺にて成功祈願を行った。

令和6年１月歌舞伎座公演、「壽初春大歌舞伎」（１月２日初日-27日千穐楽）の夜の部では、恋する娘をさまざまに踊り分ける歌舞伎舞踊屈指の大曲『京鹿子娘道成寺』を上演する。中村壱太郎が前半日程（２日-14日）、尾上右近が後半日程（15日-27日）でそれぞれ白拍子花子を歌舞伎座で初めて演じる。

上演に先立ち、中村壱太郎、尾上右近が、作品ゆかりの地である和歌山県日高川町の道成寺を訪れ成功祈願を行った。

冷たく澄んだ空気の中、本堂で成功祈願を終え「今年1年を振り返るような時間でもあり、来年最初の舞台は歌舞伎座で道成寺を踊るのだという気持ちの高まりや、一歩を踏み出す覚悟を自分の中に落とし込む時間となりました」と語った壱太郎。右近も「今年の 8 月に自主公演で演じさせていただいた際も公演前にお参りさせていただき、半年以内にこうしてもう一度お参りさせていただけたこと、とても深いご縁を感じます」と感慨深げな様子を見せた。

【コメント】

中村壱太郎
『京鹿子娘道成寺』を歌舞伎座で演じさせていただくと聞いたときは、新年の始まりであるということも含めて 2024 年が華やかになるようにという思いました。今回は、中村壱太郎はこういくんだ、尾上右近はこういくんだというのをお互いに意識して、それがいい意味での相乗効果になっていけば。ご覧いただく皆様に対しては、まずは華やかで豪華絢爛なものであるということをお見せするというのが私たちの勤めなのかなと思っております。

尾上右近
歌舞伎にとって大切な『京鹿子娘道成寺』という作品をお正月に壱太郎さんと一緒に、歌舞伎座という大舞台で勤めさせていただけるのは幸運なこと。今回ひと月を壱太郎さんと二人で半分ずつ勤めますけども、観てくださったお客様がそれぞれをひと月観たかったと思ってもらえるような、半月では足りないと思ってもらえるような舞台を勤めたいと思っています。