原嘉孝・主演の山田ジャパン公演『愛称⇆蔑称』開幕!
原嘉孝が主演する舞台、山田ジャパン『愛称⇆蔑称(あいしょうべっしょう)』が、3月7日に東京・六行会ホールにて開幕した。(3月15日まで)
脚本・演出家の山田能龍が主宰する劇団「山田ジャパン」は、独特のコメディ感と哲学感で構築された演劇を得意とし、これまでに数多くの作品を上演している。
本作では、ごく当たり前の文化“あだ名”が、現代社会の新たな常識に晒されたとき、愛称か蔑称かの境界線が曖昧になってしまう様を、笑いにのせて問題提起するシニカルコメディとして届ける。
主演を務めるのは、近年ストレートプレイからミュージカルまで幅広い作品に出演し、演技力に定評のある原 嘉孝。共演には、山田ジャパンの旗揚げメンバーとして、劇団公演に笑いと花を添えるいとうあさこ。さらに、黒田アーサー、松田大輔(東京ダイナマイト)、二葉 勇、二葉 要と個性派・実力派キャストが結集し、山田ジャパン劇団員たちとともに、コメディタッチの掛け合いを繰り広げる。
《あらすじ》
長野県佐久市の川北中学校に勤務する畑中忠平は、今年で教師暦5年を迎える。田舎を出ることなく、「母校の教師になる」という夢を叶えた忠平はこの年、初の学年主任に任命された。優しい校長に、クセの強い教頭・大山佳奈の指導のもと、癖の強い教員たちをよくまとめ、充実した日々を送っていた。
生徒たちは今どき珍しい程に素直で、取り立てて問題を抱えた生徒もいない。素朴な見た目で、子供らしく“あだ名”を呼び合う。そして、ちょっとしたことでもゲラゲラと無邪気に笑い合う。そんな笑顔溢れる子供たちと川北中学校を、忠平は心から愛していた。
しかしある日、忠平が担任するクラスに、東京都中央区銀座の中学校から転入生がやってきたことで、事態は一変していく。転入1週間もしないうちに、母親から忠平に激しいクレームが入ったのだ。その内容は、「あだ名を禁止にしてください」というもの。何でも、東京都心の多くの学校が子供をいじめから守るため“あだ名”を禁止し、生徒同士に“さん付け”を義務付けているのだという。母親は呆れた様子で「この学校、地域のリテラシーは絶望的に遅れています!」と声を上げる。
これを機に、教員と親たちによる職員室での議論が始まる……。
【コメント】
脚本・演出:山田能龍
初日の幕が開きます。最後の通し稽古を見て、作品への自信を深めました。自分史上の最高傑作になるかも知れない、そんな予感です。
ラストシーン終わり、俳優は僕の声がかかるまで演じ続けています。僕が「はい、お疲れ様でした」と声をかけた途端、ぐっと堪えていた感情を静かに解放する俳優たち。黙って、放心しながら、そっと涙を拭っている。その姿を見て「ああ、いい芝居だな」と。この作品の在り方が凝縮された光景だったと思います。
あだ名は、良いものか、悪いものか。勇気を込めて作りました。ぜひ答え合わせにいらして下さい。
原嘉孝
「愛称⇆蔑称」開幕します! 昨今、実際に問題視されている事でもあります、学校における「あだ名禁止」問題について僕たちが舞台上で議論します。個性あふれる登場人物達がそれぞれの主張、価値観、正義をぶつけ合います。是非皆さんも、客席からこの会議にご出席ください!
実際にあだ名禁止の学校に通っていた方、そうでない方、または今現在通っているよ!なんて方。様々だと思います。
あ、安心してくださいね?出席してくださいなんて格好つけて言いましたけどあだ名のあり方について一緒に考えましょうよ!なんて押し付けるような作品ではありません。笑
ただこれは僕がそうだったのですが、僕自身この作品と出会うまで、今までなんとなく無意識に付き合ってきた「あだ名」について考えたこともなかったな〜。と思ったので!結局何が言いたいかわかりませんが!気軽に!観に来ていただけたらなと!思います!!劇場でお待ちしております!
いとうあさこ
いよいよです。幕があがります。この瞬間は何度やっても、めっちゃくちゃ“アツく”なります。緊張、不安、興奮などなど、いろんなものが入り混じって、“アツく”なるのです。そしてそれらを全部ひっくるめて今度はその熱を、観てくださる皆々様にお伝えしていけたら。今回の「愛称⇆蔑称」は“あだ名”の是非を巡り、討論を繰り広げるお芝居。まあよく喋ります(笑)私自身はちっちゃい頃から“あだ名”がそばにあったから、正直“あだ名”のない世界はなかなかピンと来ない。舞台の討論の中で自分自身の考えも日々、グルグルしております。皆様も目の前で行われる『朝まで生テレビ!』さながらの討論会に、一緒に参加している気分でご覧いただければ。とにかく体力がいるのでわたくし、なんとなくずっと豚肉ととろろを多めに食しておりますが・・・合ってますかね?(笑) 六行会ホールにて皆さまのお越しをお待ちしております。
【公演情報】
山田ジャパン2024年3月公演
『愛称⇆蔑称』
脚本・演出:山田能龍
出演:原 嘉孝 いとうあさこ
黒田アーサー 松田大輔(東京ダイナマイト) 二葉 勇 二葉 要
横内亜弓 羽鳥由記 浜名一聖 長江愛実 布施勇弥 高島麻利央 金子美紗 西雲アキラ 他
●3/7~15◎六行会ホール
〈料金S席 前売7,800円/当日8,300円 A席 前売6,800円/当日7,300円 A席のみ平日昼割 前売5,800円/当日6,300円(全席指定・税込・未就学児童入場不可)
〈チケット問い合わせ〉SUI〈スイ〉03-5902-8020(火・金12:00~17:00)
MAIL:yamadajp.ticket.info@gmail.com
〈公式サイト〉http://yamadajapan.com/stage/aibetsu/
〈公式X〉@yamadajapan2008
〈公演に関する問い合わせ〉山田ジャパン info@yamadajapan.com
【撮影:Wataru Yoshida】