スーパー歌舞伎『ヤマトタケル』1,000回を達成!

新橋演舞場にて スーパー歌舞伎『ヤマトタケル』が、本日3月10日に通算上演回数1,000回を達成した。
 
初演から38年の時を経て迎える歴史的な瞬間を見届けるべく、多くの観客が見守る中、幕が開いた本日の昼の部公演。12年前の『ヤマトタケル』で初舞台を踏んだ市川團子が、祖父・二世市川猿翁の思いも胸に20歳の等身大のヤマトタケルを演じ奮闘。
「天翔ける心、それがこの私だ―」という本作を代表する台詞とともに披露した宙乗りでは場内から惜しみない拍手が送られた。

さらにカーテンコールでは出演者を代表して市川中車、市川團子に加え、29年ぶりの本作への出演となった中村錦之助、1,000回の公演すべてに出演している市川門之助が挨拶を行い、劇場は大きな拍手と歓声に包まれた。

市川中車
市川團子

本作は、古事記や日本書紀にも登場する日本神話の英雄・日本武尊(やまとたけるのみこと)の伝説を下敷きに、二世市川猿翁(当時三代目市川猿之助)のために哲学者の梅原猛が書き下ろし、昭和61(1986)年2月4日に新橋演舞場で初演の初日を迎えた。3S(スピード・スペクタクル・ストーリー)を大事にし、“歌舞伎でありながら歌舞伎を超えるもの”という猿翁の強い信念が結実した本作の誕生は、その後9作にわたり発展していく“スーパー歌舞伎”の原点であり、歌舞伎界のみならず演劇界にも大きな影響を与えた。

初演以降、日本全国で幾度となく再演が重ねられてきた『ヤマトタケル』。これまでヤマトタケル役は、二世猿翁が564回、中村信二郎(現 中村錦之助)が5回、市川右近(現 市川右團次)が161回、市川段治郎(現 喜多村緑郎)が143回、四代目猿之助が76回勤めてきた。そして今年、中村隼人が23回、市川團子が28回演じ、3月10日(日)昼の部で通算上演回数1,000回を達成した。

それを記念し、3月10日(日)から15日(金)に観劇する観客に特別ポストカードを配布。二世猿翁からの襷が令和へと繋がり、通算上演回数1,000回という偉業を達成する瞬間をぜひ劇場で体感したい。
 
【公演情報】
スーパー歌舞伎
三代猿之助四十八撰の内
『ヤマトタケル』
上演中~3月20日(千穐楽)
昼の部 午前11時~
夜の部 午後4時30分~
【3月休演】4日(月)、11日(月)、18日(月)
劇場:新橋演舞場
〈公演サイト〉https://www.kabuki-bito.jp/theaters/shinbashi/play/842 

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