新木宏典・片岡千之助のW主演で青春群像劇『ヒストリーボーイズ』上演決定!
新木宏典・片岡千之助がW主演するトニー賞制覇の青春群像劇『ヒストリーボーイズ』の上演が決定した。
舞台『わが友ヒットラー』公演で2022年読売演劇大賞の上半期作品賞ベスト5に選出されたCEDARが、この度英米で高く評価され、映画化もされた舞台『ヒストリーボーイズ』を上演する。
本作はイギリスの劇作家であるアラン・ベネットによる戯曲『ヒストリーボーイズ』はオックスフォード大学やケンブリッジ大学を目指す個性豊かな男子高校生たちの葛藤と成長、教師との対立などをユーモアたっぷりに描く中で、現代日本にも通じる、真の教育とはなにか、そして豊かな人間とは…を鋭く浮き彫りにした作品。
そんな本作を以前から演出したいと熱望していたのが、今まで数々の国内外の優れた戯曲に挑んできた演出家・松森望宏。松森は、熱烈な言論劇に正統的スタイルで取り組む力量と緻密に人間像を形成していく演出に定評があり、本作品にどのように切り込んでいくか、注目が集まる。
そして、斬新で徹底した受験指導を行う新人教師アーウィン役に、2.5次元舞台からストレートプレイまで幅広く活躍する新木宏典。学生の中でリーダー的な存在デイキン役には、歌舞伎界のホープであり、様々な分野で注目を浴びている片岡千之助。『ヒストリーボーイズ』は新木宏典・片岡千之助のW主演で挑む。
校長役にはCEDAR公演『夜への長い旅路』で家族や愛について改めて見つめなおす父親を演じ深く印象を残した長谷川初範。歴史教師リントット役にはコメディからシリアスまで幅広い役どころを演じ存在感のある役者として定評のある増子倭文江。ベテラン教師ヘクター役には舞台・ミュージカル・テレビドラマなど作品ジャンルを問わず活躍し確かな演技と歌唱で作品を牽引する石川禅と個性豊かな出演者が集結した。
デジタル化が進み、自らの欲望を簡単に満足させられる便利な世界に生きている一方で、人間関係が希薄となり、心の繋がりを感じられず、自分が何を求めていきているのか、迷走している現代日本に今届けるべきメッセージが本作には多く込められている。
【コメント】
新木宏典:アーウィン
この度、舞台『ヒストリーボーイズ』」にアーウィン役で出演させて頂ける運びとなりました。 既に海外や日本での上演に加えて、映画化もされている作品ですので、話の大筋を知っている方もたくさんいらっしゃると思います。 国も違うから、文化も当たり前に違う時代背景ということもあり、理解が難しいジャンルの作品ですが、難しくも面白さを強く感じました。 さらに映画ではコメディロマンスにカテゴライズされている通り、笑いの要素も含まれています。 「笑う」という行為は、文化の違いで笑いのツボが大きく変わる部分もあると思います。 日本の演劇で表現する際にどんな風に皆様の目に映るのか。 怖く感じながらも、とても興味をそそられます。 日本人で学歴も高くない自分ですが、アーウィンを掘り下げ、どのように表現出来るようになるのか。 大きなプレッシャーや不安が、掛け算でやりがい、やる気に変換され演じられる事に感謝しています。 匂って来るような生々しい空気感をしっかりと表現出来るように精一杯努めて参ります。
片岡千之助:デイキン
この度、デイキン役を務めさせていただきます片岡千之助です。
今まで舞台出演はさせていただいておりましたが、歌舞伎以外の舞台に携わらせていただくことは初めてで緊張感もありながらとてもワクワクしております。
男子高校生たちの未来への不安や希望など複雑な想いをまっすぐな気持ちで演じさせていただけたらなと思います。
少しでも多くのお客様に喜んでいただける舞台ができますよう努めさせていただきますのでどうぞよろしくお願い致します。
長谷川初範:校長
昨年は松森氏の「夜への長い旅路」で初めてご一緒させて頂きました。
脚本は米国演劇の父と云われるユージン・オニール。それも彼が筆を折る前にどうしても書き記したい、ご自分の複雑で辛いご家族の模様を描いた戯曲。
それはまるでベートーヴェンの楽曲のように余りに深く重く、膨大な戯曲。
こんな大冒険に松森氏は我々を優しく導き出してくれました。
今、自分が演じた劇中のやり取りを振り返ってみても、涙が出てくる心を抉るような体験でした。
また、松森氏に導かれ、演劇を通してあのような深く熱い旅に出る心の準備をしています。
増子倭文江:リントット
トニー賞を受賞した傑作です。
とにかく このイキイキと面白いセリフがどんな芝居になるのか。
想像するだけでワクワクします。
青春真っ盛りの男子高校生とクセモノ揃いの教師たち。
そう言えば 舞台での学園ドラマって珍しいかも。
エネルギッシュで 刺激的で ユーモアがあって ちょっとおバカで …。そのくせとても知的な芝居です。
もうもう 面白くなる予感しかしません。
どうぞ構えずに肩の力を抜いて観ていただけたら嬉しいです。
私も稽古が始まるのを楽しみにしてます。
石川 禅:ヘクター
登山家ジョージ・マロリーの「そこに山があるから」と言う名言は、山を知らないインタビュアーの、
なぜエベレストに登るのかの質問に、面倒臭くなって答えたと言う説があるそうです。
僕がヘクター役を引き受けさせて頂いた心境がまさしくこれでした。
但しインタビュアーも答えたのも僕自身。
「ヒストリーボーイズ」は素晴らしい戯曲ですが、僕にとってはまさに前人未踏のエベレスト!
なのに不安よりも期待ではち切れんばかり!
今、この役に出会えたことに心から感謝して、力の限りを尽くします!
《あらすじ》
イギリスの進学校でオックスフォード大学やケンブリッジ大学の歴史学科を目指す8人の男子高校生。
英語と一般教養の授業を担当するベテラン教師ヘクターは受験にはあまり役にたたない文化や芸術について教え、歴史を担当する女性教師リントットは堅実だが今ひとつ合格には結びつかないオーソドックスな授業をおこなっていた。
学校として進学実績を上げたい校長は、オックスフォード大学に通っていた若い教師アーウィンを新たに雇う。彼は受験に有効な斬新な授業をおこなっていく。
ハンサムで頭がよく、リーダー的存在のデイキン。ユダヤ人で自分がゲイであることに悩んでいるポズナー。敬虔なクリスチャンで作家志望のスクリップス。スポーツは得意だが勉強では周りに追いつけないラッジ。ユーモアがあり、ヘクターの授業を楽しんでいるティムズ。イスラム教徒で、建築に興味があるアクタール。独自の視点で鋭い意見を言うロックウッド。趣味で演劇に興味があるクラウザー。生徒たちはアーウィンとヘクター、相反する考えを持つ二人の教師の間で揺れ動きながら、大学合格を目指していく。
《配役》
アーウィン 新木宏典
デイキン 片岡千之助
校長 長谷川初範
リントット 増子倭文江
ヘクター 石川 禅
他、7名の学生は第二弾情報解禁にて発表します。
【公演情報】
『ヒストリーボーイズ』
作:アラン・ベネット
翻訳:常田景子
演出:松森望宏
出演:新木宏典 片岡千之助/長谷川初範 増子倭文江/石川 禅
●7/20~28◎あうるすぽっと
〈CEDAR公式サイト〉https://www.cedar-produce.com/
〈CEDAR公式X〉https://twitter.com/cedar_engeki