OSK日本歌劇団「レビュー春のおどり」千穐楽サヨナラショーレポート到着!
大阪松竹座で上演されたOSK日本歌劇団「レビュー春のおどり」が、千穐楽の4月14日、午前・午後の部ともに満員御礼にて千穐楽を迎えた。この公演で退団するトップスター楊琳と娘役トップスターの舞美りらのサヨナラショーのレポートが届いた。
トップスターの楊琳、娘役トップスターの舞美りら最後の「春のおどり」、そして大阪松竹座ラストステージとなる本公演は、第1部は、山村友五郎の構成・演出・振付にて、2年ぶりに和物のレビューショーを上演。名物の柝の音による幕開きから、華やかな元禄若衆の舞、民謡メドレーなど、OSK和物のレビューの決定版をお届けしました。続く第2部では、荻田浩一の構成・演出にて、情熱的なラテンダンス、エネルギッシュなラインダンスほか、連続テレビ小説「ブギウギ」の舞台シーンをOSK版に大きくアレンジしたシーンなどOSKの生命力あふれる洋物のレビューショーをご覧いただきました。また終演後に引き続き、荻田浩一演出による、トップスターの楊琳、娘役トップスターの舞美りらのさよならショーを行いました。
幕が上がると階段に座る楊が登場し、平成30・31年に上演した『円卓の騎士』から「恋という名の魔物」を楊がしっとり歌い上げます。続いて舞美が登場し、同じく『円卓の騎士』「不幸を孕む結婚」を二人寄り添いながら艶やかに歌唱。続く場面では、令和3年、楊のトップスターお披露目公演である『STARt』より、デュエットダンス「僧侶と紫陽花」を披露。二人の息の合った華やかな舞が会場を魅了します。その後、OSKのテーマ曲「桜咲く国」と共に桐生麻耶が舞台正面に登場し、力強くも美しいソロダンスを披露します。続く「OSK Symphony」の曲に合わせ次々に出演者が登場し、華月、千咲、翼の歌唱に舞美、楊が加わると、会場は温かな雰囲気に包まれました。最後は出演者総出でエネルギッシュな「青のINFINITY」を歌唱。楊・舞美にとっての思い出深い公演楽曲の数々がステージを彩り、明るく未来を照らすようなエンディングが幕を下りると、会場からは二人の「春のおどり」ラストステージを惜しむように大きな拍手が送られました。
【コメント】
トップスター 楊琳
舞台を終えてみるとやはり「ありがとう」という感謝の一言に尽きます。大阪松竹座、そしてこれから迎える南座、新橋演舞場での公演は、私たちにとってかけがえのない大切な公演です。こうした公演ができるのも、観に来てくださる皆様あってのことです。本当にありがとうございます。私の初舞台は大貴誠さんの退団公演でした。その際に仰った「OSKに入るとみんないい子になる」という言葉が印象深くも、当時はその理由が分からなかったのですが、自分がトップに就任した際に、「感謝を知る人になるから」だと気づきました。これからも感謝を忘れずに生きていきたいと思います。OSKに一目惚れした自分が、まさか舞台上の真ん中からこうして皆様にお会いできるが来るなんて夢にも思いませんでした。夢みたいな人生を歩ませていただき、本当にありがとうございました。
娘役トップスター 舞美りら
「春のおどり」すべてのステージを終え、OSK日本歌劇団の舞美りらとして大阪松竹座のステージに立つことはもうないのだと改めて実感いたしました。私の大好きな上級生の方に「大阪松竹座の舞台では、歴代の上級生の方々がいつも見守ってくださっているよ」と教えていただきました。そのお言葉を胸に毎日心を込めて舞台に立ちました。7月には南座、8月には新橋演舞場にて公演がございます。大好きなOSK日本歌劇団、そして歌劇の世界でもう少しだけ夢を見させてください。本当にありがとうございました。
公演は引き続き、2024年7月13日(土)~21日(日)に京都・南座「レビューin Kyoto」、8月7日(水)~11日(日)に東京・新橋演舞場にて「レビュー夏のおどり」として上演される。
〈OSK日本歌劇団公式サイト〉https://www.osk-revue.com