劇団スポーツ『略式:ハワイ』間もなく開幕!
劇団スポーツが2年ぶりの公演として『略式:ハワイ』を、5月15より下北沢 OFF・OFFシアターにて開幕する。
初夏の下北沢から常夏のハワイへひとっ飛び…!?
過去に対する後悔と向き合い、新たな人生を生き直すことはできるのか?
劇団スポーツ2年ぶりの新作は、すべての人に贈る人間賛歌!
片田舎の高校で出会った山戸(やまと)と斜(はす)。体罰の激しい部活に所属し、疲弊していく山戸に対して、斜は何度も部活をやめるよう説得する。山戸は斜の尋常じゃないお節介に振り回されながらも、次第に部活以外の世界を知り、高校生活を謳歌していく。しかし山戸は結局、部活を辞めることができなかった。その後、二人の青春はあっさりと終わりを迎えてしまう。
十年後。山戸はふと、斜と過ごした高校時代を思い出す。
もしもあの時、部活を辞めていたら、今どうなっていただろう。
もしもあの時、斜を引き留めていたら、今どうなっていただろう。
今ならやり直せる気がする。気がするだけかもしれない。
挫折したギター、返し忘れたCD、言えなかった言葉、泣けなかった卒業式、受からなかった第一志望、行けなかったワイキキビーチ、もう会えないあいつ。
山戸は、あり得たかもしれない世界を求めて、過去をやり直していく。
後悔を引きずり続けるぼくたちの、戻れない過去を丸ごと一からやり直す《青春記憶改竄コメディ》
ぼくは過去を、攻略したいと思う。
【コメント】
主宰・田島実紘
7年前に上演した「略式:ハワイ」という作品を大幅にリメイクしもはや原型を留めていないものが今回の作品となります。前作は舞台上に3台の自転車が設置されており、それを漕がなければ照明がつかず、僕たちは90分間自転車をこぎ続けて自分たちの閉ざしていた過去に光を当てる…といった内容のものでした。今作もそのテーマ性のようなものは変わっていませんが、どちらかというと“あった過去”に光を当てるというよりも、“無かった過去”に光を当てていくものとなっています。
昔のバイト先に、自分はB’zの稲葉君と飲み友達で、歌詞のアイディアを提供することもあったと話すおじさんがいました。僕はバイトの帰りによくそのおじさんと二人になって、京王新線の車内で地下鉄の轟音が響き渡る中、あまりよく聞こえないその話を、何度も何度も繰り返しされました。7年経った今、あれだけ嫌いだったあのおじさんのことを、元気にしているのだろうかと振り返ることがよくあります。
政治と権力の力で歴史の改竄が可能なら、僕たちが皆さんと一緒にハワイに行くことなんて簡単なはず。物語なんてなくても、綱渡りな妄想と無意味な空中戦で、常夏の海に飛び立つことができたら、嬉しいです。
【公演情報】
劇団スポーツ#10
『略式:ハワイ』公演
作・演出:内田 倭史
出演:内田倭史 田島実紘 竹内蓮
武田紗保 タナカエミ てっぺい右利き(パ萬) 端栞里(南極ゴジラ)
●5/15~19◎下北沢 OFF・OFFシアター
〈料金〉一般3,800円 U-30/3,500円 U-18/1,000円 ★初日割 一般3,300円 U-30/3,000円(全席指定・税込)
〈チケット取扱〉Corich!チケット https://ticket.corich.jp/apply/306533/
〈公式サイト〉