中野成樹+フランケンズ演劇作品集『ちがう形』5月に上演!

演出家・中野成樹が率いる日本の現代演劇カンパニー中野成樹+フランケンズ(なかのしげきぷらすふらんけんず)が、 5 月22 日~26 日に新宿シアタートップスにて演劇作品集『ちがう形』を上演する。

 

《公演に向けて》

劇団創設 20 周年にあたる節目の公演です。厳密には 2023 年がその年だったのですが、誤差の 1 年くらいあってもいいじゃないかと思い、2024 年に実施することにしました。思えば 10 周年の時は、1 年前倒しで周年公演をやっていましたし、不正確だからこそここまで続けてこられたのかもしれません。

『ちがう形』は、演劇作品集です。2 つのプログラムで合計 4 つの作品を上演します。新演出『かがやく都市』、短編『キックバック』、続編『EP2(犬の話)』、代表作『寝台特急“君のいるところ”号』、とバラエティにとんでいますが、やるべきことは 1 つです。

例えば、平らな鉄板に拳を打ち付け、板を少しベコッとさせる。1 回、あるいは何回も、打つ、打ち続ける。すると不思議、気づけば元とはちがう形が見えはじめてくる。私は、そのちがった形を眺めることが大好きです。もちろん鉄板と拳とは比喩です。そんなゴリゴリした強者じゃありません、笑。実際は、世界に演劇を打ち続けてきたといった風でしょう。今よ変われ。とにかく変われ。変わった先の良し悪しなんてどうでもいい。今とはちがう形がそこに現れればまずはそれだけでいい。不正確でもいい、ちがう尺度の世界が見たい。前の方がマシなんてことこの世にはないように思います。今とはちがう形にのみ、新しい光があたり新しい影がさします。陽に当たり続ければ干からびるし、ずっと日陰じゃ腐ってしまう。色々な光加減と影を見たい。だから、今回も諸々をベコベコにしてやろうと。あるいは、モコモコにしてやんよ、と。あるいは、世界を上下左右から眺められるよう、グイーンって引っ張って、回して、ひねって、愛らしくして。そんなことを思い、願っています。(中野成樹)

《プログラム》

A プログラム

1.『かがやく都市』2022  年, 60 分

作:大池容子(うさぎストライプ)

建築家コルビュジエに想を得た、人と宇宙人の邂逅の話。作中、散りばめられたキーワードを集め・つなげ・解きほぐす。答えと共に、少しだけ頭が冴え心が温まる不思議な作品。うさぎストライプ・大池容子による日常ファンタジーの傑作。

2.『EP2(犬の話)』2022  年, 50 分

原作:シェイクスピア『ハムレット』2 幕より

『ハムレット』第二幕を多彩なアイディアで再構成。舞台は、ビジネススクール・カラオケボックス・TV 討論会・元ヤンキー宅・江戸城、等。古典を現代に上演する意義を超え、目の前にただただ演劇が展開される様が痛快。(新作のため予定)

B プログラム

3.『寝台特急“君のいるところ”号』2000 年, 70 分

原作:ワイルダー『寝台特急ハヤワサ』より

5 回目の上演となるナカフラの代表作。アメリカの劇作家ソーントン・ワイルダー1931 年の作が基。寝台列車に乗り合わせた人々の描写、頭の中身、車外の風景、神からの視点、をスピーディーにつなぐ。動くグランドホテル形式。

4.『キックバック』2023  年, 25 分

作:小野晃太朗(シニフィエ)

気鋭・小野晃太朗の短編。奉仕と見返り、対等な関係についての丁寧な考察。主たるモチーフは妹とクズ男との別れ話。100 キレるか全て我慢するかの特質を持った姉や、友人櫻井さんの「いい振る舞い」も見どころ。

【公演情報】

中野成樹+フランケンズ 演劇作品集『ちがう形』

誤意訳・演出:中野成樹

ドラマトゥルク:長島確

キャスト

フランケンズ:石橋志保、小泉まき、洪雄大、斎藤淳子、佐々木愛、新藤みなみ*

竹田英司、田中佑弥、野島真理、福田毅

ゲスト:板崎泰帆、上原茉唯(エッグスター)*、杉山賢(SPAC/隣屋)、林壱可、

三河美優、宮ヶ原萌(譜面絵画)

* b のみ出演 ※子どもが出演する場合があります

●5/22~26 ◎新宿シアタートップス

〈料金〉4,500円/A・B セット券 8,000円/U-25 3,500円/高校生 1,500円(前売り当日とも・全席自由・税込) 

〈チケット取り扱い〉teket 予約ページ https://teket.jp/9057/31227

 〈問い合わせ〉一般社団法人なかふら info@frankens.net(担当 : 東彩織)

 〈公式サイト〉http://frankens.net/

〈公式X〉@NakaFra

 

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