iaku『流れんな』新ビジュアル&横山拓也コメント公開!
iaku『流れんな』は7月に東京、大阪ほかで上演されるが、その新ビジュアルと主宰の横山拓也よりコメントが届いた。
『流れんな』は2013年から2014年にかけて4都市で上演された作品で、10年ぶりの再演となる。『モモンバのくくり罠』で第27回鶴屋南北戯曲賞を受賞し、外部公演への書き下ろしでも高い評価を得ている横山拓也が、iakuの初期の話題作である本作を全編広島弁に改稿し届ける。
【ごあいさつ】
2013年から2014年にかけて4都市で上演した『流れんな』を10年ぶりに再演します。初演では上田一軒さんが演出を担いましたが、今回は横山自身の演出です。再演では、貝漁で栄える港町の食堂に集う人物たちの濃度を上げようと、主に広島出身の俳優陣で固め、全編広島弁に改稿しました。『流れんな』は、海洋汚染や企業の隠蔽体質といった社会的な問題、また、出生前診断や生体肝移植における倫理的な問題など、現在においても解決をみない諸問題が多数描かれています。再演にあたり、作品に散りばめられた多岐に渡る要素を、現在の認識・感覚でとらえ直し、新たな視点で取り組みたいと思っています。iakuの作風を決定づけたとも言える本作を、今の自分がどう立ち上げるのか。稽古場で俳優たちと一緒に考察し、楽しみながら創作したい思います。ご来場、心よりお待ちしています。
横山拓也
【あらすじ(イントロダクション)】
小さな港町にある食堂とまりぎ。父が一人で切り盛りしている店をずっと手伝ってきた娘、長女の睦美と、結婚して家を出た妹、皐月は一回り歳が離れている。母親が店のトイレで倒れたのは睦美が中学1年生のとき。そのとき、1歳にも満たなかった皐月には母親の記憶が無い。母の死から26年という長い年月が経った今、とまりぎは災難の渦中にある。店でも使っている食材、地元で獲れた月日貝から貝毒が見つかった。時を同じくして父が倒れ、店は休業を余儀なくされた。流すことができない苦悩を抱えた人々、その家族、店、町、海…。それでも、ここで生きていく。
【公演情報】
iaku『流れんな』
作・演出:横山拓也
出演:異儀田夏葉、今村裕次郎(小松台東)、近藤フク(ペンギンプルペイルパイルズ)、松尾敢太郎(劇団あはひ)、宮地綾
●7/11~21◎下北沢 ザ・スズナリ
〈一般販売〉5月25日(土)10:00~
〈料金〉一般/前売5,500円、当日6,000円 U-25(25歳以下)2,200円、高校生以下1,100円(全席指定・税込)
※「U-25」及び「高校生以下」は、当日年齢を確認できるものを提示
●7/25~29◎大阪公演 インディペンデントシアター2nd
●8/3・4◎愛知公演 メニコン シアターAoi
●9/6~8◎広島公演 JMSアステールプラザ 多目的スタジオ
〈公演に関するお問い合わせ〉iaku info.iaku@gmail.com 080-9759-2383
〈チケットに関するお問い合わせ〉サンライズプロモーション東京 TEL 0570-00-3337(平日・12:00~~15:00)
〈公式サイト〉http://www.iaku.jp/