小柳友×松浦司、二人芝居『サイレントヴォイス』上演決定!

無差別殺人を犯した実行犯と、彼と向き合う弁護士との対話を描くヒューマンドラマ。現代を生きる人間の業。魂の葛藤を描いた濃密な二人芝居が、小柳友×松浦司によって上演される。脚本は文化庁芸術祭・演劇部門優秀賞を受賞した『荒川十太夫』演出など、幅広い作品を手掛ける西森英行、演出は、ミュージカル『ダブル・トラブル』やミュージカル『刀剣乱舞  千子村正  蜻蛉切   双騎出陣』にて演出補佐を務めた、新進気鋭の若手演出家、相原雪月花が手掛ける。

相原雪月花

《story》

白昼の小学校に男が侵入し、多数の児童を殺傷する無差別殺人事件が発生した。弁護士・平健吾は、実行犯・佐久田冬馬の弁護を担当する事になり、激しく心をぶつけ合う。道理なき供述を繰り返す佐久田に振り回され、乱されながら、それでも佐久田を理解しようとする平。「弁護」とはなにか。被告の「声無き声」とはなにか。人間の深い業を描いたヒューマンドラマ。

弁護士役には、ブロードウェイミュージカル『ハネムーン・イン・ベガス』やミュージカル『アンドレ・デジール 最後の作品』等に出演し、芯のある演技に定評のある小柳友。被告役には、『ヒプノシスマイク – Division Rap Battle-』Rule the Stageや、地球ゴージャス『星の大地に降る涙 THE MUSICAL』等に出演し、柔軟な演技で高い評価を受ける松浦司。実力派俳優が初共演し、濃密な空間で、骨太な対話劇を演じる。

小柳友
松浦司

【コメント】

西森英行

この作品は、2001年6月8日に大阪で発生した「附属池田小事件」をモチーフに執筆した作品です。創作ですが、物語の細部は、事実に基づいています。この事件に関しては、事件関係者の方々に取材をさせて頂き、これまで『悪党』、『大悲』、朗読劇『サイレントヴォイス』と、様々な形で上演を重ねてきました。今回、相原さんからこの作品を上演したいとお話を頂き、二人芝居へと再構築。ディスカッションを重ね、作品のテーマにより深く迫った対話劇になりました。法とは何か。弁護とは何か。人はどこまで人と向き合えるのか。子供たちの安全。犯罪被害者支援。傷ついた心のケア。社会的弱者へのまなざし。今なおつづく多くの課題を、社会に投げかけたこの事件。優れた俳優である小柳友さん、松浦司さん、そして気鋭の演出家である相原雪月花さんによって、この作品が多くの方に届き、観て下さった皆さんにとって、ささやかな何かのきっかけとなることをと、心より願っております。

相原雪月花

この度、脚本家の西森英行さんの作品『サイレントヴォイス』を上演させていただく運びとなりました。本作は、西森さんが「附属池田小事件」を題材に、実際に、関係者のみなさまに取材を重ねて著述された、西森さんの魂の声が強く込められた作品であると同時に、「人として」生きるのに必要なものはなんだろうか?と、心に訴えかけてくる作品だと感じています。コロナ禍以降、現在の社会情勢としても「人として」あるべき自由や道などを選択しづらい、「あるべき姿」から遠のいていっているように感じます。「あるべき姿」とはどのようなものか、この作品が訴えかける、声なき声であり、社会であり、「人として」生きる道とはどんなものなのか、自問自答をしながら創っています。そして、小柳友さん、松浦司さん、素晴らしい俳優のお二方と共に、様々な角度からこの作品を捉え、取り組んでいきたいと考えています。

 【公演情報】 

『サイレントヴォイス』

脚本:西森英行

演出:相原雪月花

出演:小柳友 松浦司

●7/31~8/4◎浅草九劇

〈料金〉7,000円(全席指定・税込)

〈販売〉6/25(火)より先行6/2511:006/2723:59 一般6/30(日)11:00~

 〈公式サイト〉https://asakusa-kokono.com/kyugeki/2024/06/id-13619

 

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