ピンク・リバティ新作公演『みわこまとめ』浅草九劇にて開幕!
映画監督やドラマの脚本でも活躍する山西竜矢が作・演出・主宰を務めるピンク・リバティの新作公演「みわこまとめ」が8月29日に浅草九劇にて開幕した。(9月8日まで)
1年ぶりのピンク・リバティ新作公演となる本作は、主人公・実和子の半生といびつな恋愛遍歴を通して、現代を生きる人々のさみしさや欲求、狂気を描く悲喜劇。社会的かつサスペンス性も高いストーリーを、あえてユーモラスで軽妙な演劇作品として立ち上げる。
実和子を演じるのは、映画『見知らぬ人の痛み』の主演を務め、ドラマ『あきない世傳 金と銀』や『めぐる未来』に出演するなど映像でも活躍している大西礼芳。彼女と悲喜こもごもの恋愛関係を結ぶ男性たちには、ドラマ『今夜すきやきだよ』、『演じ屋 Re:act』などに出演する三河悠冴、舞台『刀剣乱舞』心伝 つけたり奇譚の走馬灯 に出演の池岡亮介、Netflixで話題のドラマ『地面師たち』などに出演する長友郁真、ままごと、ナイロン100℃に所属の大石将弘。さらに、舞台『エヴァンゲリオンビヨンド』に出演の村田寛奈、ドラマ『虎に翼』への出演で話題を集めるうらじぬのが、高校生、社会人2年目、アラサーと3世代に渡って実和子の友人役をつとめ、稲川悟史、斎藤友香莉、山本真莉が実和子の家族をはじめ彼女を取り巻く人物を多様な表現で演じる。劇中音楽は大田原愚豚舎の渡辺雄司が前作に引き続き担当する。
近年ピンク・リバティが上演してきたワンシュチュエーションの群像劇から一転、主演・大西礼芳の魅力を最大限に活かしつつ、恋愛に依存しながらも逞しく実直に生きる女性を描く山西竜矢の意欲作。上演時間は1時間55分となる。
《ストーリー》
見よ。ガチ終わってる私の恋愛。
晩夏。寂れた街の駅前に佇むビジネスホテル。
そこに、体に不似合いな大きなキャリーケースを抱えてやってくる、ひとりの女。
彼女は東京を離れ、あてもなくここまでやってきた。そうせねばならない理由が女にはあった。
ベッドにごろんと寝転がって息をつくと、彼女はこれまでの人生、その中でもとりわけ恋愛について、
思いを馳せ始める。夢を追うフリーター。仕事のできるサラリーマン。売れかけのホスト。
記憶の中の恋はどれもひどいものだったが、それでも彼女にとって、人生の中心に位置するのは
いつも恋だった。女は名を、実和子といった。
ピンク・リバティ最新作は、恋愛依存の女性の半生を描く、コミカルでグロテスク、ダークでポップな悲喜劇。
【コメント】
山西竜矢
新作公演「みわこまとめ」開幕しました。
今回は、実和子という女性の恋まみれの半生を描く物語です。
恋愛に全てを捧げ、断片で見ると常識を飛び越えた行動をとっているように見える彼女ですが、人生をまとめて捉えるとその見え方は変わる。そんな作品になりました。
また、演出的な部分で、主演の大西礼芳さん含めたキャスト全員が約2時間舞台からはけず、複数の役を演じ、実和子の歪な世界を強固な団結と技術で作り出してくれています。
そこに信頼できるスタッフさんたちの仕事が加わり、劇場で、目の前で見る意義のある、強いエネルギーを持った演劇になっています。
ピンク・リバティ作品の中で、最もピュアで恐ろしい作品になったと思います。
ぜひ劇場で体感していただけたら嬉しいです。是非、ご来場くださいませ。
【公演情報】
ピンク・リバティ 新作公演 『みわこまとめ』
作・演出:山西竜矢
音楽:渡辺雄司(大田原愚豚舎)
出演:大西礼芳 三河悠冴 村田寛奈 うらじぬの 長友郁真 大石将弘(ままごと/ナイロン100℃) 池岡亮介 稲川悟史(青年団) 斎藤友香莉 山本真莉
●8/29〜9/8◎浅草九劇
〈料金〉前売・当日5,500円 前半平日割5,000円 U-25/3,500円[要年齢確認証提示](全席指定・税込・未就学児童入場不可)
《アフタートーク》
8/31(土)18:00 松居大悟、山西竜矢
9/1(日)18:00 大西礼芳、三河悠冴、池岡亮介、山西竜矢
9/4(水)14:00 大西礼芳、村田寛奈、うらじぬの、山西竜矢
〈公式サイト〉https://www.pink-liberty.com/
〈公式X〉@kodomopink
【撮影:中島花子】