藤井ごう・加藤健一・加藤義宗の活力源は?
【あなたの活力源はなんですか】
加藤健一 笑いですね。最近ずっと意識して笑うようにしていて、自分が失敗したときも「またやっちゃった(笑)」とか自分を笑うといいんです。笑うと幸せになるホルモンのセロトニンが出るんですが、口角をあげるだけでだまされてセロトニンが出るそうですから(笑)、なるべく笑顔ですごそうと思っています。
加藤義宗 観葉植物です。部屋で観葉植物を育てていて、あまりちゃんと面倒をみていないのに、このあいだ見たら新芽が出ていたんです。それを見て、自分も新芽出さないといけないな、負けていられないな、と思っているところです(笑)。
藤井ごう 日本酒を飲むことです。最近の日本酒は奥が深くて、季節酒とか、同じ酒蔵の中でもいろんな種類が出ているのを知ったことで、さらに興味が出て、いろんな種類を扱っている酒屋を見つけたりしています。とにかく美味しい日本酒を呑むために仕事もがんばっています(笑)。
■プロフィール
ふじいごう○東京都出身。演出家・劇作家。R-vive主宰。小劇場から新劇、ミュージカル、また俳優養成やプロレッスン、ワークショップコーチなど、その活動は多岐に渡る。高瀬久男(文学座)に師事。桜美林大学非常勤講師。燐光群『カムアウト2016←→1989』青年劇場『郡上の立百姓』椿組+親八会『海ゆかば水浸く屍』の三作の演出で毎日芸術賞第 19 回千田是也賞。メメント C『ダム』で文化庁芸術祭優秀賞など受賞。
かとうけんいち○静岡県出身。1968年に劇団俳優小劇場の養成所に入所。卒業後は、つかこうへい事務所の作品に多数客演。1980年、一人芝居『審判』上演のため加藤健一事務所を創立。その後は、英米の翻訳戯曲を中心に次々と作品を発表。紀伊國屋演劇賞個人賞(82、94年)、文化庁芸術祭賞(88、90、94、01年)、第9回読売演劇大賞優秀演出家賞(02年)、第11回読売演劇大賞優秀男優賞(04年)、第38回菊田一夫演劇賞、第64回毎日芸術賞(22年)、他演劇賞多数受賞。2007年、紫綬褒章受章。第70回毎日映画コンクール男優助演賞受賞(16年)。2024年、春の叙勲 旭日小綬章受章。
かとうよしむね○東京都出身。加藤健一事務所俳優教室17期生として父、加藤健ーより舞台のノウハウを学ぶ。舞台『シュペリオール・ドーナツ』(12年)『モリー先生との火曜日』(13年)ではW主演を演じた。近年の主な舞台出演は、『叔母との旅』『サンシャイン・ボーイズ』『夏の盛りの蟬のように』『灯に佇む』(以上、加藤健一事務所公演)、『更地 SELECT SAKURA V』(大森カンパニー)、『グッドディスタンス第五章』(本多真弓プロデュース)、『聖なる炎』(俳優座劇場プロデュース)。自身のプロプユースユニット義庵にて『審判』、『ちいさき神の、作りし子ら』などを上演。
【公演情報】
加藤健一事務所vol.119
音楽劇『詩人の恋』
作:ジョン・マランス
訳:小田島恒志
訳詞:岩谷時子
演出:藤井ごう
出演:加藤健一 加藤義宗
●1/22~2/2◎下北沢・本多劇場
〈料金〉(全席指定・税込)前売6,600円 当日7,150円 高校生以下3,300円 ※当日券のみ取り扱い、要学生証提示
〈チケット取扱〉加藤健一事務所 03-3557-0789(10:00~18:00)
〈公式サイト〉http://katoken.la.coocan.jp/119-index.html
【構成・文/榊原和子 撮影/田中亜紀】