情報☆キックコンテンツ一覧
お得なチケット販売中!
情報☆キック
株式会社えんぶ が隔月で発行している演劇専門誌「えんぶ」から飛び出した新鮮な情報をお届け。
公演情報、宝塚レビュー、人気作優のコラム・エッセイ、インタビューなど、楽しくコアな情報記事が満載!
ミュージカルなどの大きな公演から小劇場の旬の公演までジャンルにとらわれない内容で、随時更新中です。

(雑誌『演劇ぶっく』は2016年9月より改題し、『えんぶ』となりました。)
広告掲載のお問い合わせ

『聖剣伝説3 TRIALS of MANA THE STAGE』飯窪春菜インタビュー

舞台版のリアルな感情やアクションを楽しんでほしい!

超人気RPG「聖剣伝説3 TRIALS of MANA」が舞台化され、『聖剣伝説3 TRIALS of MANA THE STAGE』として、3月〜4月に東京と大阪で上演される。

マナの力を利用し世界征服をたくらむ勢力の争いに巻き込まれながら、必死に運命に抗う6人の若者たち。その旅立と試練の物語が、新鮮で華やかなキャストたちによってリアルに立ち上がる。この作品の主人公・デュランとパーティーを組む仲間の一人、魔法王国アルテナの王女・アンジェラを演じる飯窪春菜に、この物語の世界や自身の俳優としての今などを話してもらった「えんぶ2月号」からインタビュー記事を公開する。

ストーリーが面白くてキャラクターが魅力的

──この作品に出演が決まったときの気持ちから聞かせてください。
 
「聖剣伝説3 TRIALS of MANA」のリメイク版が出ることになったときに、私はスクウェア・エニックスさんのゲームを紹介するYou Tube番組のMCをやっていて、リメイク版についても紹介していたんです。ですからあのときお仕事で紹介した作品に、今度は舞台で携われるんだという驚きと嬉しさがありました。

──それはすごいですね。ゲームや作品世界に詳しいことは、演じるうえで1つの力になりますね。

私はもともと漫画オタクを公言しているので(笑)、そのオタクな部分を生かせたらと思いますし、実際に原作ものの舞台に出るときは、原作のイメージを大事にしています。今回はアンジェラというキャラクターを演じさせていただくのですが、映像を見たら思っていたより可愛らしいキャラで、声もわりと高いので、そこは気をつけて演じたいと思っています。

──この『聖剣伝説3』の世界は、どこが魅力だと思いますか?

まずストーリーが面白いことと、ゲームの操作性も「ドラゴンクエスト」のようなコマンドを選んで戦うものより、自分でボタンで操作して敵に斬りかかったり攻撃するほうが私は好みなので、そこが魅力だと個人的には思っています。それに最初に主人公を誰にしてストーリーを進めるか選ぶのですが、プロローグを見たとき、私はケヴィンというキャラクターのプロローグで泣いてしまったんです。それもあってこの物語にすっかり魅了されてしまいました。

──そういう意味では今回パーティーを組む6人は、それぞれキャラクターが魅力的ですね。

そうなんです。パーティーの主人公はゲームでは操作する人が選ぶのですが、今回の舞台ではデュランが主人公でストーリーが進んでいきます。ですから、もしゲームで他のキャラクターを主人公に選んだ方がこの舞台を見たときに、デュランが主人公だとこうなるんだという楽しみかたもしていただけるのではないかと思います。そして、ゲームを好きな方には、舞台だとこんなふうになるんだという、新たな面白さを知っていただけるのではないかと思っています。

──パーティーの6人の方たちと共演経験は?

デュラン役の小笠原海さんは4年前ぐらいにドラマでご一緒していて、同い年なんです。リース役の礒部花凜さんも同い年で、「聖剣伝説3」の発売30周年に、ちょうど30歳になる人がこんなに集まっているのも不思議なご縁ですし嬉しいです。それにケヴィン役の青柳塁斗さんも共演したばかりですし、シャルロットの宮崎あみささんやホークアイの阿久根温世さんは初共演ですが、全員が役にぴったりな人ばかりでとても楽しみです。

──アンジェラ役についてはどんなふうに演じたいですか?

最初にゲームの中で出会ったときの印象では、ちょっと強気な感じが自分のキャラに近いかなと思いましたが、アンジェラは母親の愛に飢えていて孤独で、魔法が使えない葛藤なども感じています。そこは私自身は家族と仲が良いので、理解しにくいところもあるのですが、物語を生きる中でいろいろ想像しながら寄り添えたらいいなと思っています。

舞台に出ると仲間とか家族みたいな人が増えていく

──飯窪さんは、アイドルグループを卒業後は俳優として舞台に沢山出演していますが、もともと俳優志望だったのですか?
 
私はダンスと歌があまり得意じゃなかったのですが、自分なりに一生懸命に踊っていたときに、つんく♂さんから「飯窪は顔で踊ってる」と言っていただいて。下手なりに歌詞の意味を理解して表現したいなと思って踊っていたので、そう言っていただけてとても嬉しかったです。

──舞台の楽しさや難しさなどはいかがですか?

台詞を覚えるのはそんなに難しくはないのですが、それを役に落とし込むまでが時間がかかるんです。そこはたいへんなところかなと。楽しさは、自分が出ている舞台が評判になって、口コミでお客さんが増えていったりするとすごく嬉しいですね。そういう楽しさをまた味わいたいなという気持ちがこのお仕事を続けさせてくれます。それから、舞台に出るようになってから人が好きになりました。いろいろな方と新しく出会えて、千穐楽には解散しますけど、また別の作品で再会できることがけっこうあって、このお仕事を続けていたら、また会えるんだなと思うと楽しくなります。私は一度同じカンパニーで舞台を作った人たちには仲間意識みたいなものが芽生えるので、どんどん仲間とか家族みたいな人が増えていってる感覚があります。

──出演作はファンタジー系からストレートプレイまでフィールドが広いですね。

実は昨年、初めて時代劇も経験させていただいたんです。『鯉名の銀平 雪の渡り鳥』という作品で、難しかったし、厳しかったし、心が折れそうになったりもしたのですが、その作品の世界がすごく好きで、お市という役も好きだったので頑張れました。着物の着方も所作も何も知らなかったので、一から教えていただけて感謝しています。

──着物が似合いそうです。

自分で言うのもあれですけど、似合いました!(笑) また日本ものの舞台にも挑戦したいです。

──俳優・飯窪春菜としての目標はありますか?

今は具体的にこうしたいとかこうなりたいというより、とにかく1作でも多く新しい作品と出会って、お客様の前に立ちたい、舞台に出続けたいという気持ちがあります。昨年10月に小劇場にも出させていただいて、その良さもわかりましたし、コメディにも出て楽しかったので、まだまだ楽しいことがいっぱいあるんだなと。いろいろ経験させていただきたいし、呼んでいただいたものには何でも挑戦して、舞台に立ち続けていきたいと思っています。

──最後に改めてこの舞台『聖剣伝説3』についてのアピールをいただけますか。

『聖剣伝説3』が発売されて30年ですから、小さな頃に出会った方やリメイク版で出会った方など、いろんな方がいらっしゃると思います。そういう方たちに舞台版もぜひ観ていただいて、目の前で生きているキャラクターたちのリアルな感情や、格好いいアクションなどを楽しんでいただけたらと思っています。ぜひ劇場にお越しください。 

■PROFILE■
いいくぼはるな○東京都出身。女優・タレント。2011年よりモーニング娘。10期メンバーとして活躍、2018年にグループを卒業。最近の主な出演舞台は、『東京リベンジャーズ -聖夜決戦編-』、『鯉名の銀平 雪の渡り鳥』、『トワツガイ II』、『女の友情と筋肉 THE MUSICAL-幸せの上腕二頭筋-』など。

【公演情報】
『聖剣伝説3 TRIALS of MANA THE STAGE』
原作:聖剣伝説3 TRIALS of MANA(スクウェア・エニックス)
音楽:菊田裕樹 脚本・演出◇松多壱岱(ILCA)
出演:小笠原海(超特急)/青柳塁斗 飯窪春菜 礒部花凜 阿久根温世(ICEx) 宮崎あみさ 最上もが 高尾颯斗(ONE N‘ ONLY)/桜庭大翔 野本ほたる 山本龍人(ICEx) 石坂勇/高木トモユキ 原西孝幸(FUJIWARA)/合田雅吏 ほか
●3/7〜16◎東京公演 サンシャイン劇場、
●4/4〜6◎大阪公演 COOL JAPAN PARK OSAKA TTホール 
〈東京公演お問い合わせ〉公演事務局 https://supportform.jp/event(平日10:00〜17:00)
〈大阪公演お問い合わせ〉キョードーインフォメーション 0570-200-888(平日・土曜11:00〜18:00 ※日祝休み)
〈公式サイト〉https://seiken3-tom-stage.com

えんぶショップでも会員様お得なチケットを販売中 http://www.enbu.shop/

【インタビュー/宮田華子 撮影/中村嘉昭】

※編集部よりお詫びと訂正:本誌の当該ページにおきまして、撮影クレジット表記に間違いがありました。ご本人様および関係各所に心よりお詫び申し上げます。 えんぶ編集部

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!