小沢道成の『我ら宇宙の塵』ロンドンで上演が決定!
![](https://enbutown.com/joho/wp-content/uploads/2025/02/我ら宇宙の塵:舞台写真1.jpg)
小沢道成が手掛ける話題作『我ら宇宙の塵』がイギリス・ロンドンで、現地キャスト版として上演される。美術仕様も新たに、LED Displayとパペットで魅せる新演出となる。
『我ら宇宙の塵』は、小沢道成が脚本・演出・美術をつとめ、第31回読売演劇大賞「優秀作品賞」「優秀演出家賞」「最優秀女優賞」の三部門を受賞し大きな話題となったが、今回、イギリス・ロンドンでの上演が決定した。英語版タイトルを『Our Cosmic Dust』とし、Park Theatreで2025年6月6日~7月5日の一ヶ月にわたるロングラン公演を実施する。
本作は、出演者5名と1体のパペットが届ける宇宙と生命の物語。死んだ父の行方を探す少年と、その少年の行方を探す母の旅を通じて街の人たちをゆるやかに巻き込んでいくストーリー。「人は死んだらどこに行くのか」という世界共通の普遍的な問いをテーマに、パペットという古典的な演劇技法と、新鋭的な映像テクノロジーを掛け合わせるという小沢の手腕により、観客を感動の物語へと導いた。
![](https://enbutown.com/joho/wp-content/uploads/2025/02/我ら宇宙の塵:舞台写真2.jpg)
「イメージの洪水」「俳優、人形、映像と、作品としての総合力が優れていた」(2024年11月19日 読売新聞)、「物事の本質を見極め、ヒューマンタッチなドラマを描く小沢を“感動請負人”と呼びたくなる」(NEWS PICKS)など、各方面から高い評価を受けた。
![](https://enbutown.com/joho/wp-content/uploads/2025/02/我ら宇宙の塵:舞台写真3.jpg)
ロンドンで上演される新タイトル『Our Cosmic Dust』では、作・演出・美術を小沢道成が手がけるほか、日本オリジナルスタッフとして、映像デザイナーの新保瑛加、音楽のオレノグラフィティ、音響デザイナーの鏑木知宏、プロデューサーの半田桃子が参加。また翻案・翻訳にスーザン・もも子・ヒングリー、アソシエイトディレクターにアレクサンドラ・ラターをはじめとする英国クリエイターや現地キャストとの日英共同制作プロジェクトとなる。Park Theatreは、フィンズベリー・パークの中心にあり、数多くのヒット作を生み出している人気の高い劇場。中でも本作が上演されるPark200は、優れた実績のあるアーティストの作品を上演しているスペースとなる。
![](https://enbutown.com/joho/wp-content/uploads/2025/02/Park-VENUE-2021-edits-54.jpg)
また、今秋10月には『我ら宇宙の塵』の新宿シアタートップスでの再演が決定した。さらに11月には大阪・北九州・金沢の三都市を巡るEPOCH MAN初となるツアー公演を実施。池谷のぶえ、渡邊りょう、異儀田夏葉、ぎたろー、小沢道成のオリジナルキャストで臨む。
![](https://enbutown.com/joho/wp-content/uploads/2025/02/我ら宇宙の塵:舞台写真4.jpg)
【コメント】
![](https://enbutown.com/joho/wp-content/uploads/2025/02/小沢道成.jpg)
小沢道成
念願のロンドンでのお芝居づくりです。
文化も環境も言語までもが違うUK版になることで、細かい変更はもちろんのこと、大きく変えたことがあります。
まず、登場人物を日本人だけではない多様な国の人たちの物語にしてみました。日本で生まれたこの演劇が、より多くの世界の方に届けられるよう、現地のキャスト・スタッフとともに新しい創作をしていきます。
Park Theatreという劇場に初めて足を踏み入れた瞬間「ああ、ここだ」とすぐにノートを取り出し、新たな美術デザインを描きました。この劇場は、3方向から舞台を観劇できるという特徴を持つ空間です。日本初演時と同じくLED Displayは使用しますが、3方向からでも楽しめる新たな形状にすることで、襲いかかるような映像効果になるんじゃないかと期待しています。パペットも現地で新たに創作し、アナログとデジタルの融合をUK版として作り直します。
そして、10月からは『我ら宇宙の塵』の日本オリジナルキャスト版での再演、東京・大阪・北九州・金沢とツアーを実施いたします。これまた、より多くの方に観ていただきたい気持ちです。
チケット価格の販売方法案や、バリアフリーにも強い興味があり、物語以外の演劇創作にも取り組んでいく予定です。
なんでしょうか。
いま僕は、生まれた環境や、言語や価値観の違い、そういったものから生まれる境界線について考えてみたいのだと思います。とても大きな壁に挑むことになるのだと実感しています。全ての人と分かり合えることは出来ないのかもしれませんが、それでも知りたいんだと思います。境界線の向こう側にいるのは、同じ地球に生まれた、心というものを持つ同じ人間だということを。
【公演情報】
『Our Cosmic Dust』
●6/2~5◎プレビュー公演 Park Theatre(Park200)
●6/6~7/5◎Park Theatre(Park200)
〈劇場公式サイト〉https://parktheatre.co.uk/event/our-cosmic-dust/
〈お問い合わせ〉epochman.info@gmail.com
〈公式サイト〉https://epochman.com/