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情報☆キック
株式会社えんぶ が隔月で発行している演劇専門誌「えんぶ」から飛び出した新鮮な情報をお届け。
公演情報、宝塚レビュー、人気作優のコラム・エッセイ、インタビューなど、楽しくコアな情報記事が満載!
ミュージカルなどの大きな公演から小劇場の旬の公演までジャンルにとらわれない内容で、随時更新中です。

(雑誌『演劇ぶっく』は2016年9月より改題し、『えんぶ』となりました。)
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青柳美希の活力源!

青柳美希の魅力をより一層楽しむためのいくつかのアイテム!

一定のリズムが大事

手芸完成品の数々

――活力源を教えてください。
 手芸が好きです。活力源というか息抜き?
――どんな物を作るんですか?
 編み物やビーズ、ミシンでお洋服作ったりとか、いろいろ何でもやります。今日も編みかけのマフラーを持ち歩いていて、合間に編んでました。
――手芸はひと針ひと針、着実に完成に近づいていくのがいいですよね。
 劇団普通の芝居って、精密ですごく事細かにいろいろ決まってるから、プレッシャーに耐えきれなくなって、暴れちゃいそうになる時があるんです。そんな時、編み物やステッチの同じリズムの繰り返しが、安心につながるというか…。一定のリズムを刻んで身を任せていれば大丈夫っていう感じがします。

愛鳥のフクちゃん

愛鳥のフクちゃん


――ほかにはありますか?
 水色のセキセイインコを飼っています。飼い始めて1年になりました。
――鳥好きなんですか?
 昔、実家で猫と犬を飼ってて、自分の家でも飼いたいけど、ちょっと時間もないから難しいと思って。一人でご飯を食べられるセキセイインコをずっと探してたんです。そしたら今飼ってるフクちゃんが、すごく可愛く膨らんでる写真を見つけて、この子に決めた!と。お店に行って買って来ました。
――手乗りですか?
 家に来た頃にはもう大人になってたので、最初は怯えてたんですけど、最近は肩や手に乗ったり、言葉も覚えました。
――すごい!
 毎日毎日話しかけてたら、ある日自分の名前と「フクちゃんかわいいね」って言うようになって、そこからいろんな言葉を覚え始めました。最近だとCreepy Nutsの『Bling-Bang-Bang-Born』を歌うようになったんですよ。セリフの練習にも付き合ってもらったり。
――え!?
 『病室』で最初に看護師さんが「小林さん」って話しかけるセリフをちゃんと覚えて、「小林さん」を「こっこ、こっこ、、」って言うんです。
――すごいですねー。
 感情表現も豊かで、顔の筋肉がないらしいので表情は変わらないはずなんですけど、なんとなく嬉しい時とか嫌な時とかの表情が分かる気がします。

ロリータファッション!

ロリータ姿がお似合いの青柳さん

――ほかには?
 ロリータファッションがすごく好きで、たまにですけどロリータを着てお出かけとか。
――え、え!?
 中学生ぐらいのときに『下妻物語』の映画を観て、それ以来。今年は映画の公開から20周年でリバイバル上映があったり、下妻市のジャスコでイベントもあって、それに行って映画の聖地巡礼もしてきました。
――そこには着て行かなかったんですか?
 着て行きました。ああいうお洋服はやっぱり高いので、ずっと憧れてたんですけど、やっと買えたのはつい最近です。でも、もう30を超えちゃったから着れないかなって思ってたんですけど、友達が今が一番若いんだから、と言ってくれたので思い切って着ています。
――素晴らしいですね。でも今回はイベントがあったけど、他に着ていく所はあるんですか?
 お茶会みたいな文化があって、有名な洋服のブランドさんが主催したり、個人のロリータさんが主催してお茶会をする、交流会みたいなのもあります。
――それは場所も重要ですね?
 雰囲気のある喫茶店とかで、アフタヌーンティーを楽しみながら、同じ趣味のお友達を増やすみたいな。
――多趣味ですね。
 そうですね…変身願望が強いのかな。まるで違う自分になってお出かけするのが、結構ストレス発散になります。
――今までいろいろな活力源を聞いてきたけど、ロリータの服着て誰かに会いに行くのは初めてです。
 欲望に忠実すぎると思います(笑)。
――そうですか(笑)。もっと大人しい人とかと思ってました。

劇団普通『病室』(2024)舞台写真

いつも崖っぷち

――上手にストレスを発散する手段をお持ちのようですが、ストレスが多い環境なんですか?
 演劇はすごい好きなんですけど、すごい小心者なんですよ。自分が未だにあんな福島の田舎から出てきたのに、こんな舞台に立たせてもらってることが…自信がなくて怖い。自分の演技にいつまでたっても納得がいかないというか…やってもやっても終わりがなくて、塞ぎ込んじゃうので、楽しいことをして、自分の気持ちをちょっと安定させていこうみたいな。本当は自信をつけたいです。
――自信をつけて大丈夫ですよ。劇団普通『病室』(2024年12月上演)、とても素晴らしかったです。
 でも初日が無事に終わっても明日は…みたいな不安が。
――俳優をやっていて一番楽しい、好きなのは、いつですか?
 お客さんから拍手もらった瞬間が、一番安心します。劇団普通は開場してから上演中も、ずっと静かじゃないですか。たぶん拍手が一番大きい音だから、拍手をもらった時に一番良かったって思います。
――でも最後、拍手をもらっても、舞台に出てこないですよね?
 裏で聞いて安心してます。それまで自分が受け入れられるかどうか、全く分からない、いつも崖っぷちみたいな中でやってるので、ついに良かった!って感じます。

劇団普通『水彩画』(2024)舞台写真

【プロフィール】
あおやぎみき○1992年生まれ、福島県出身。フリーの俳優として桃尻犬、東京にこにこちゃん、中野坂上デーモンズの憂鬱など多くの舞台に出演。劇団普通には2022年『秘密』より出演、2023年『風景』より演出助手も兼ねる。2023年より大石恵美が主宰するダダルズに演出助手・制作として参加している。
活動予定◇劇団普通『秘密』5/30〜6/8◎三鷹市芸術文化センター星のホール
http://gekidan-futsu.com/works/himitsu_2025/

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