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『LOVE LOVE de SHOW 2025』間もなく開幕! 玉野和紀・東山義久インタビュー

玉野和紀 東山義久 

/ショーマンの2人が作る新しいエンターテイメントステージ!

日本を代表するクリエイターで、パフォーマー・俳優として活躍する玉野和紀と、ダンス・シーンはもちろんシンガー&アクターとして確固たる地位を確立し、大作ミュージカルでも圧倒的な存在感を放つ東山義久。2人がタッグを組む新コラボ企画、『LOVE LOVE de SHOW 2025』が、6月5日~12日に東京・有楽町のI’M A SHOWにて上演される。

作品は二部構成で、玉野が書き下ろしたオリジナルミュージカル「妖怪Fantasy」のACT.1と、和楽器×ダンス×歌によるNeoエンタメショー「The Greatest Show」を贈るACT.2。和洋の魅力が詰まったステージとなる。その企画の中心となる玉野和紀と東山義久にこの公演への意気込みを語ってもらった「えんぶ6月号」のインタビューをご紹介。

和と洋、2つの魅力を味わってもらう
 
──今回のコラボの企画はどんなところから?

東山 プロデューサーから、玉野さんと一緒にこういう企画をやろうと思っていると聞いたのが2年ぐらい前で。玉野さんは僕にとって一番と言っていいくらい縁の深い方で、僕がD☆Dを作ったのが2003年、玉野さんが『CLUB SEVEN』をスタートしたのが同じ03年で、そういう意味ではそれぞれ20年を超えたので、『CLUB SEVEN』とはまた違う形でゼロから一緒に作品を作れるのが嬉しいし、楽しみです。

──内容ですが、ミュージカルとショーの二部構成になっています。

玉野 ACT.1については『CLUB SEVEN』のコーナーの1つとして、04年にダンスミュージカルで、11年にはミュージカルとして作った「妖怪」をベースに、今回は1幕物の新たな作品として上演します。切なく悲しいお話でもあるので、ショーのほうは明るくて華やかなものにします。和と洋という2つの魅力を味わってもらえるようにと思っています。

──新しい形のエンターテイメントステージですね。ミュージカル「妖怪Fantasy」の妖怪役は東山さんが演じますが、『CLUB SEVEN』での2回も、妖怪役を演じたそうですね。

東山 僕は04年に初めて『CLUB SEVEN』に出演したのですが、二幕のコーナーの1つとしてダンスミュージカルを作ると言われて。

玉野 ダンスだけでなく、コントとかミュージカルとかいろんなことをやろうということになった始まりが04年の『CLUB SEVEN 2nd』だったので、そういう意味では、今やっているいろいろなことのベースになっています。

東山 僕にとっても、同じダンスでもカッコよく踊るというより、演じて踊るということを強く意識した公演でした。今回も妖怪役の僕だけは歌やセリフがないのですが、そのときはキャスト全員が歌もセリフもなくて、踊りという身体表現だけで演じたのですごく難しかったのですが、お客さんが観ながら泣いてくださったんです。それで「セリフがなくても伝わるんだ」と。

──それは玉野さんの中で東山さんなら身体表現だけで伝わるという確信があったからですか?

玉野 そうですね。彼なら踊りだけで表現できるというのは、その前にいくつか舞台を観ていたので。

東山 玉野さんと初めてお会いしたのは博品館劇場での『ear』という公演で、終演後にいきなり楽屋に来て、「こういう者だけど、今度一緒にやろうよ」とアメリカ人みたいなノリでぐいぐい来て(笑)。それで僕も玉野さんの公演を観に行ったら、それがエンターテイメントミュージカル『UP★RUSH 2000』という公演で。玉野さんが作・演出・振付・出演を全部やっていて、僕はダンスしかやっていなかったときだから、すごいな、こういう人がいるんだと。

──『CLUB SEVEN』もそうですが、玉野さんは常にアンテナ張っていて、新しい才能を見つけてきて、それを伸ばしていますね。

玉野 やはりいろいろな才能のある人と出会いたいし、出会ったら仲間の1人としてお互いに刺激し合っていきたいですからね。

──東山さんもD☆D(DIAMOND☆DOGS)に「Team Novel」という新チームを作って、若い才能を育てていますが、そこは玉野さんの影響もあるのかなと。

東山 もちろんあります。『CLUB SEVEN』とD☆Dでは規模が違いますが、続けるということでは一緒で、その大変さはよくわかりますから。D☆Dの新チームの一番下は20歳ですから、まさにこれからの人たちです。D☆Dはオリジナルの楽曲も1000曲ぐらいありますし、作品も100タイトル以上ある。それはD☆Dの財産なので、新しい人たちが現代版にリメイクしてくれたり、生まれ変わらせてくれたらいいなと思っています。そのためにすでにライブの作り方とかディナーショーの構成なども教えたりしています。
 
出会って22年、会うべくして会った2人

──今回のACT.2のショーですが、どんな構成になりそうですか?

玉野 今、中塚皓平くんと一緒に考えているのですが、最初は洋楽で始まって、スケッチが入って、ACT.1の和楽器のお三方にも出てもらおうかなと。

東山 お三方は、和楽器バンドの黒流さんと三味線奏者のKIJIさん、そして尺八奏者の岩田卓也さんで、D☆Dでは何回かご一緒しています。そこから森新吾がD☆Dとは別に自分で構成・演出・振付して作っていたのが『LOVE LOVE de SHOW』シリーズで。そこでは和楽器のお三方が音楽も担当していたので、すごく久しぶりにご一緒するんです。2018年の『LOVE LOVE de SHOW Vol.5』以来の『LOVE LOVE de SHOW』になるので、長いお付き合いの玉野さんや新しいメンバーと一緒に作れるのは、とても意味があると思っています。

──森新吾さんの思いを引き継いでいる作品なのですね。そして玉野さんと東山さんのエンターテイメントへの思いも詰まっている。

東山 玉野さんも僕も基本的にショーマンだと思うんです。歌って踊ってお客様を楽しませる。そこに特化してやってきた2人が、『CLUB SEVEN』やD☆Dの公演とはまた別の提案で作るシリーズがあってもいいんじゃないかと。できれば継続的に続けていける企画になればいいなと思っています。

──おふたりならではのステージになりそうで楽しみです。最後に改めてアピールをぜひ。

東山 玉野さんと知り合って22年、先生であり、兄貴であり、戦友であり。

玉野 使いっぱしりでもあり(笑)。

東山 (笑)たぶん僕の良さを誰よりもわかってくれているし、こうしたら良いということも言ってくれる。会うべくして会った方なので、その方と一緒に『CLUB SEVEN』ともD☆Dとも違う新しいエンタメショーを作りますので、ぜひご覧ください。

玉野 ACT.1の「妖怪Fantasy」もACT.2の「The Greatest Show」も、出演者それぞれが引き立つような作品になると思います。一回で二度美味しい公演ですから、ぜひ劇場へ足を運んでいただければ嬉しいです。

東山義久 玉野和紀

■PROFILE■
たまのかずのり○山口県出身。オリジナルミュージカルの作・演出・振付、俳優として高い評価と人気を得ている。オールラウンドのエンターテイナーで、日本を代表するタップダンサー。またブロードウェイ・ミュージカルの演出・振付も手掛ける。第34回菊田一夫演劇賞。最近の作品は『CLUB SEVEN -another place』(構成・脚本・演出・振付・出演)、『中村雅俊芸能生活50周年記念公演』(上演台本・演出・振付・出演)、『Rodgers/Hart』(上演台本・訳詞・演出・振付・出演)、『ALTAR BOYZ』(演出)など。

ひがしやまよしひさ〇大阪府出身。大学卒業と同時に初舞台。『エリザベート』のトートダンサーで注目を集める。2003年DIAMOND☆DOGSを始動、リーダーとして舞台構成・総合演出も手掛け、俳優としても活躍中。主な出演舞台は、『レ・ミゼラブル』、『ミス・サイゴン』、『ALTAR BOYZ』、『アルジャーノンに花束を』、『天翔ける風に』、フレンチロックミュージカル『赤と黒』、『ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド』、ENTERTAINMENT DANCE PERFORMANCE『BOLERO -最終章-』、『CLUB SEVEN another place』など。

【公演情報】
『LOVE LOVE de SHOW 2025』
総合演出:玉野和紀 DIAMOND☆DOGS 
音楽監督:TAKA 
音楽:奥村健介 TAKA 
振付:玉野和紀 DIAMOND☆DOGS 木野村温子 
出演:玉野和紀 東山義久
中河内雅貴 朝月希和 高橋駿一
DIAMOND☆DOGS Team Original(中塚皓平 和田泰右 咲山類 廣瀬真平 Homer)
DIAMOND☆DOGS Team Novel(矢崎諒 井川拓哉 角野楓真 三瓶賢人 高橋永遠) 
ミュージシャン:黒流(和楽器バンド) KIJI 岩田卓也 
●6/5~12◎I’M A SHOW
〈お問い合わせ〉サンライズインフォメーション 0570-00-3337 (平日12:00~15:00)
https://lovelovedeshow2025.srptokyo.com

【インタビュー/宮田華子 撮影/中田智章】

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