KASSAY公演『蔦屋重三郎最後の賭け〜からくり写楽』上演決定!

野口卓原作『蔦屋重三郎最後の賭け〜からくり写楽』が舞台化され、2026年2月に東京・日本橋の三越劇場で上演される。脚本・プロデューサーは、KASSAYを主催する有賀沙織、演出は劇団民藝の中島裕一郎が手掛ける。
今年、NHK大河「べらぼう〜蔦重栄華乃夢噺〜」で蔦重が注目されているが、本作では晩年の蔦重を描く。主演で蔦重をつとめるのは劇団俳優座の加藤頼、共演には、辰巳琢郎はじめ実力派俳優が顔を揃えている。
《あらすじ》
蔦屋重三郎は江戸中を騙し切った。発禁覚悟で世に出した写楽の浮世絵。その真相を謎で包みこむ。過剰な締め付けに苦難を強いられた御公儀に一泡吹かせようと、蔦重は朋誠堂喜三二(月成)、徳島藩江戸留守居役・菊地定兼とともに綿密な計画を練る。徳島藩前藩主・蜂須賀重喜が描いた「踊り狂う男」に惚れ込み、自らの口上絵を描かせた江戸仮櫓の都座の都伝内。真相に迫るものの決定的証拠を掴めない同心、門倉又兵衛。この状況を利用しようと動く与力・内山田。耕書堂で交流を続ける勝川春朗(葛飾北斎)、幾五郎(十返舎一九)、酉蔵、おいち、礼助。阿波の国で見守る藍と可内。各々の想いと行動が錯綜するなかで晩年の蔦重が描かれる。
【KASSAYとは】
2007年、石川県小松市の小学校での朗読劇の上演を機に複数の地域で、その土地発の作品の上演を重ねた。2017年に三井財閥の最盛期を描いた作品『振り返れば、道』で企業文化の舞台化を実現、近年の作品に2023年『ふたりの老女』、2024年に『ジョルジュ&ミッシェル ショパンを創った、ふたり』がある。また、今年2025年2月に山本周五郎原作『五瓣の椿』を上演した。非日常でありながら今に繋がる別世界を魅せる舞台を創るべく、製作過程においては世代やジャンルを超えて芸と技を繋ぐ場を目指し活動を続けている。

【公演情報】
KASSAY第17回公演『蔦屋重三郎最後の賭け〜からくり写楽』
原作:野口卓
脚本:有賀沙織(KASSAY)
演出:中島裕一郎(劇団民藝)
〈配役〉
蔦屋重三郎:加藤 頼(劇団俳優座)
蜂須賀重喜:辰巳琢郎
朋誠堂喜三二:真実一路
菊地定兼:小林 功
角倉叉兵衛:山口眞司(演劇集団円)
葛飾北斎(勝川春朗):大野裕生(劇団民藝)
幾五郎(十返舎一九):三遊亭鳳月
可内/礼助:キム セイル(世 amI)
酉蔵/内山田:和田裕太(青年座)
おいち(耕書堂 女中):新澤 泉(劇団民藝)
藍(重喜の側室):いまむら小穂(劇団民藝)
踊り手/振付:上倉悠奈(G-Production)
達磨屋の女将(語り):大川婦久美(JClip)
都伝内:安宅 忍(東宝現代劇)
●2/6〜8◎日本橋・三越劇場
〈一般販売〉2025年10月1日
〈公式サイト〉https://tsutaju-final-gamble.studio.site