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(雑誌『演劇ぶっく』は2016年9月より改題し、『えんぶ』となりました。)
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劇団☆新感線『爆烈忠臣蔵~桜吹雪THUNDERSTRUCK』東京公演が開幕!

新橋演舞場にて、劇団☆新感線45周年興行・秋冬公演 チャンピオンまつり いのうえ歌舞伎『爆烈忠臣蔵~桜吹雪THUNDERSTRUCK』の最終公演地、東京公演が11月9日に開幕した。


劇団☆新感線45周年と銘打つ本公演は、座付作家・中島かずき書下ろし、主宰・いのうえひでのりによる演出で江戸時代を舞台に、『忠臣蔵』を上演するために愚かしいほどに芝居作りに情熱を傾け奔走する演劇人たちの物語

すでに松本公演、大阪公演は会場を笑いと感動(?!)の渦に巻き込み、連日満員御礼大盛況として終了した。残す新橋演舞場も12月26日までの長丁場だがさらに大盛況。そして、劇場に足を運ぶことのできない全国の観客にも届けるべく、12月4日(木)には、新宿バルト9他、全国の映画館、さらには台湾の映画館でもライブビューイング上映が決まっている。

出演は、劇団の看板俳優・古田新太、高田聖子、粟根まこと等に加え、橋本じゅん、羽野晶紀、橋本さとしと、今や舞台だけでなく映像作品でも活躍する面々が31年ぶりに舞台で一堂に会し、さらに小池栄子、早乙女太一、向井 理と、新感線を熟知した豪華ゲスト陣と共にまさに“まつり”の火花を劇場でぶち上げている。そんな舞台の写真とともにキャストコメントが届いた。

【ものがたり】
時は天保、ある山奥の地――。
江戸で活躍した役者・荒村荒蔵(あらむらあらぞう/橋本じゅん)の娘、お破(おやぶ/小池栄子)。荒蔵から〝嘘を真に変える芝居の力〟を叩き込まれたお破は、芝居の神様・月影大御神(つきかげのおおみかみ)の加護を受け、花形役者として舞台に立つために江戸へ向かう。

しかし江戸は、財政の立て直しを図る老中・水野忠邦による改革の真っ最中。人々は贅沢の禁止や歌舞音曲の自粛を強いられていた。
歌舞伎の上演を許された江戸三座の一つ、橘川座でも、座元の橘右衛門(きつえもん/粟根まこと)、その妻・おきた(高田聖子)、息子で女方の夜三郎(よさぶろう/早乙女太一)らが、幕府から睨まれぬように、狂言作者・真狩天外(まがりてんがい/向井理/二役)の新作芝居の稽古に励んでいる。

橘川座には芝居好きの北町奉行遠山金四郎(とおやまきんしろう/橋本さとし)が町人姿で頻繁に顔を出していた。ある日、彼が一座の稽古を見ていると、突如お破が現れ、役者たちの芝居にダメ出し、鮮やかな演技を披露する。驚く一同を前に、『仮名手本忠臣蔵』の大星由良之助を演じるような「江戸の千両役者になる」と言い放つお破。
だが、女が舞台に立つのは御法度。荒蔵の過去の不始末も災いし、お破は芝居小屋から追い出されてしまう。

意気消沈するお破が連れて行かれたのは無宿人たちの集まる〝闇川島〟。そこでは無宿頭・弾兵衛(だんべえ/古田新太)のもとで〝闇歌舞伎〟が上演されていた。おきたや弾兵衛の妻おゆみ(羽野晶紀)も、裏華御前(うらはなごぜん/おきた)や黒爛太夫(こくらんたゆう/おゆみ)と名乗り、闇歌舞伎の舞台に立っていたのだ。
ことの次第を面白がった天外の手助けもあり、お破は闇歌舞伎への出演を弾兵衛に直訴する。

一方、忠邦の部下で芝居を憎む堅物、若年寄・藤川采女(ふじかわうねめ/向井理/二役)は乱れた風紀を正すため、江戸歌舞伎の一掃を画策。
弾圧により一度はくじけ、芝居を捨てそうになる闇歌舞伎と橘川座の面々。だが、それでも胸の奥、消えることなき情熱が、お上に逆らい芝居者の意地を見せんと前代未聞、天下御免の大歌舞伎へと一同を駆り立てる!
演目はご存じ! 『忠臣蔵』!!
さァさァさァ! お集まりの御見物衆。命を懸けたこの芝居、最後までとくとご覧(ろう)じろ!!

【キャストコメント】

古田新太
(地方公演はホテル住まいで楽だったけど)東京公演は、家に帰らないといけないからなぁ…(笑)
今回の公演では、オイラの役というよりオイラがいかに省エネ芝居をしているかお見逃しなく!
そして小池栄子全部!!をお見逃しなく!
松本でアキ(羽野晶紀)とショッペ(高田聖子)がナイトメアのバスローブを買ってくれて、大阪ではいろんな人がミャクミャクグッズをいっぱいくれたので、万博行ってないのにグッズだらけ。地方公演中はたくさんプレゼントをもらいました(笑)
公演・ライブビューイングを見に来るお客さんは、ちーとばかし長いんでお気をつけて!

橋本じゅん
誰も死なないで笑顔で観れる!見どころはもちろん我が娘、お破 小池栄子!そして、、ああもう全部だー
山本カナコちゃんの口上、村木よし子ちゃんの見事なユーティリティプレーヤーぶりもお見逃しなく。
松本公演千秋楽の怪我を経て大阪公演で思い知ったお客様からとカンパニーからの愛情はとても感謝で、大変思い出深いです。。
このメンバーが今後揃って舞台に立つことはもうないかもしれません。奇跡を見逃さないでください!

高田聖子
とっても楽しいけれど、おんなじくらい疲れました。新感線の舞台って基本少年漫画だから、若くて体力が無いとどうにもならないけれど、今回ばかりはそれだけじゃ成立しないんだなと思いました。ありえない設定も、小っ恥ずかしい台詞も、今の我々の肉体を通して、初めて本当の事になるんだろうな。
私たちが朽ちれば朽ちるほど、笑えたり芯を掴んだりできるんじゃないかしらと、ある意味とっても前向きな気持ちになっております。ま、疲れてますけど。
とにかく小池栄子に支えられております!あの目で見られたら本気にならざるを得ません。嘘を真にする人です!見どころはもうありすぎて、お好きな見どころをご自由にお楽しみくださいませ。私もみなさんに見えない見どころを楽しんでおります。秘密です。
松本も大阪も、それはそれは美味しいものや優しい心遣いで労っていただき、感謝の気持ちでいっぱいです。その分ハードスケジュールでしたけどね…愚痴ではありません、本当のことを言ってるだけです。とにかく楽しくてしんどい公演です。毎日が思い出作りみたいでした。
松本バージョン、大阪バージョン、そして演舞場バージョンと、少しづつ全部違います。ライブビューイングはさらに肉迫したものになるでしょう。我々の死に物狂いを色んな形でお楽しみいただけますように!

粟根まこと
本作はいわゆる「バックステージもの」ですので劇中劇がたくさんあります。それがまた無駄に凝っているんですよ。オイシイ所だけをギュッとまとめてあるのでお楽しみ頂けることと思います。ただ、私は裏方役ですので劇中劇にはあまり参加していないのが残念ですが。
また、二幕になると河野まさとくんと吉田メタルくんの瓦版売りが語り部となって、町衆たちと共に曲に乗せて物語るシーンがいくつかあるのですが、歌も踊りもスピード感も素晴らしいのでお見逃し無く。
そしていよいよ新橋演舞場での東京公演が始まります。江戸の歌舞伎役者たちの物語を東京の歌舞伎劇場で見られるというのはなかなか楽しい体験になると思います。江戸は遠いなという方でもライブビューイングではお近くの映画館でご覧頂けますので、ぜひともご参加下さいませ。その時には「弾兵衛ライト」をお忘れ無く!

羽野晶紀
今回、私は女人禁制の時代にこっそりと闇歌舞伎に出演している女役者を演じています。闇歌舞伎のステージの役所と普段の姿、両面を演じる事で芝居への情熱をお伝えしたいです。
自分が出てないシーンでのお気に入りはなんといっても、橋本じゅんさん演じる荒蔵と小池栄子ちゃん演じるお破の親子のシーンが面白くてずーっと見てたいくらい。
私自身は久しぶりの劇団公演で、毎日、先輩達と舞台上でご一緒できている幸せをヒシヒシ感じながら、やっぱり先輩達は華やかで面白いな〜って再認識。これが、舞台上だけでなく、プライベートも楽しい方々なので、今、私の携帯の中のアルバムは続々と思い出写真が増えてますよ〜。
さぁさぁさぁ〜!!新橋演舞場だ!我ら流の天下大歌舞伎!!寄ってらっしゃい!観てらっしゃい!精一杯!!務めさせていただきますっ!!いよいよ始まるのね〜!!ワクワク!ゾクゾク!サンダー!!

橋本さとし
いよいよ東京公演です!ようやくお江戸の話を本場東京のど真ん中で爆烈致します!
松本〜大阪で培ってきたお祭り騒ぎと演劇愛増し増しでお届けしたいと思っております。
僕自身初の新橋演舞場で初の花道登場も楽しみです!
約30年ぶりに劇団員全員集合での45周年記念公演、『最終の地』東京公演を噛み締めるように舞台に立ちたいと思います。

小池栄子
やりたいことを全部詰め込んだお祭り作品ですね。私はとにかく諦めず夢を追う、熱すぎてやや面倒な女の子です(笑)そして、動物たちの愛らしい表現をぜひ堪能していただきたいです。
地方ではやはり、じゅんさんの負傷が印象に残っています。ご本人は悔しいと思いますが、困難も武器にしてチーム一丸となり、止まらずにできたことは良かったです。
東京公演お待たせしました!お客様も声を出して参加型で楽しんでください。

早乙女太一
歴代新感線メンバーの中で、ドストレートに突き進む小池さんのエネルギッシュさと真っ直ぐさ、自分が言うまでもなく見に来てくだされば分かると思いますが、全編通して見所です。
芝居に生きる熱い人達のお話が、(松本・大阪で)公演を重ねてさらに熱を帯びての東京公演を楽しんでいただきたいですし、今後あるか分からない奇跡的なこの舞台を、是非スクリーンでもお楽しみ下さい!

向井理
長野、大阪を経て、この爆烈なお祭りがついに東京・新橋演舞場に凱旋です!
改めて本公演は歌舞音曲、立ち回り盛り沢山のパワフルな演劇です。が、江戸時代に本気で芝居と向き合って格闘していた人々の物語でもあります。私はそれを取締まる役と、座付き作家の二役を演じますが、どちらも信念のある魅力的なキャラクターだと思います。
個人的には劇団員、元劇団員のあのセルフパロディは見ていてウルッとなりますし、それはやはりここまで紡いできた劇団☆新感線の歴史が成せるわざだと思います。
松本公演ではほぼ毎日馬刺しを食べて喉を癒していました。劇場でのご飯も外食も本当に全部美味しかったです。大阪もまた違う食文化で堪能させていただき、食のおかげで日々を乗り越えられました。
これからの二ヶ月も全力で駆け抜ける所存です。花道を意識しての演出も多々あり、これからさらに演舞場という劇場に馴染むことで、より一層深いものが見つかりそうな気配がしております。その瞬間を是非、共有できれば幸いです!

【公演情報】
2025年劇団☆新感線45周年興行・秋冬公演
チャンピオンまつり いのうえ歌舞伎
『爆烈忠臣蔵~桜吹雪THUNDERSTRUCK』
作:中島かずき
演出:いのうえひでのり
出演:古田新太 橋本じゅん 高田聖子 粟根まこと 羽野晶紀 橋本さとし/
小池栄子/早乙女太一/向井 理 ほか
●11/9〜12/26◎東京公演 新橋演舞場
〈問い合わせ〉新橋演舞場 03-3541-2600(10:00~18:00)
〈公式サイト〉https://www.vi-shinkansen.co.jp/bakuretsu45/

【撮影:田中亜紀】

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