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(雑誌『演劇ぶっく』は2016年9月より改題し、『えんぶ』となりました。)
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『わが友ヒットラー』『近代能楽集』の同時上演開幕!  

三島由紀夫生誕百周年を記念して、三島が描く人間の本質を突き詰めた二作品の同時上演、ストレートプレイ『わが友ヒットラー』×朗読劇『近代能楽集』が新国立劇場 小劇場で開幕。『わが友ヒットラー』の舞台写真とコメントが届いた。

 ストレートプレイで届ける『わが友ヒットラー』は、2022年に読売演劇大賞・上半期作品賞ベスト5に選出され、三島作品の持つ硬質なテーマを現代的な視点で再解釈した松森望宏の演出は、観客に深い印象を与え、三島文学の持つ力強さと普遍性を鮮烈に打ち出した。出演は谷佳樹、小松準弥、小西成弥、森田順平と個性豊かな出演者を迎え、更に深い人間洞察を加えた演出にも注目。 

さらに三島の描く独自の美学と痛烈な人間の情熱を伝えるべく、『近代能楽集』も上演。戦後の日本で心の再生を求める青年を描いた「弱法師」、老いと愛、孤独と虚無の間で揺れる女性を見事に浮き彫りにした「卒塔婆小町」、そして狂気と愛、欲望と理性の葛藤を抱える女性像を強烈に表現した「班女」の三作品を、声のみで想像力をかきたてる朗読劇という形で届ける。

出演は、蒼井翔太、市川蒼、円地晶子、小野田龍之介、風間トオル、梶原岳人、神尾晋一郎、 川田紳司、木村来士、久保田未夢、小泉萌香、小宮有紗、高橋ひとみ、塚本幸男、月音こな、月船さらら、中尾暢樹、中村繪里子、畠中祐、増元拓也、薮島朱音(50音順)など豪華俳優、声優陣が回替わりで出演する。 

三島由紀夫の魅力は、その作品に込められた鋭い洞察と人間への深い愛情。彼はただ人物を描くのではなく、その人物が抱える痛み、喜び、葛藤を極限まで表現し、観客に深い感動を与える。生誕百周年という記念すべき年の最後に、その世界に触れることで、人間の本質について再考し、深い感銘を受けることができる公演となっている。


【コメント】
アドルフ・ヒットラー:谷佳樹
アドルフ・ヒットラー役を務めさせていただきます、谷佳樹です。
三島由紀夫生誕100周年という節目に、『わが友ヒットラー』という大きな作品へ、再び挑戦させていただきます。
初演から三年。
あの頃から自分を取り巻く環境も変わり、同時に価値観にも変化がありました。
稽古を重ねる中で、この作品に対する印象も大きく変わり。気づけば“別の作品”と向き合っているような感覚になりました。
この作品は時代とともに、環境とともに、人とともに生きていると改めて実感しています。
いまの自分たちだからこそ生まれる「生の感情」を、しっかりとお届けできればと思います。
最後までご声援のほど、どうぞよろしくお願いいたします。
 
エルンスト・レーム:小松準弥
いよいよ初日を迎えると思うと、胸が高鳴っています。
稽古では、戯曲と共に心の繋がりや思いを大切に積み重ねてきました。稽古場で得た多くの感触に加え、新国立劇場小劇場ではまた新しい感覚と出会える気がしています。
早速劇場の洗練された空気を感じていますが、そこにお客様が加わることで、さらに新しい景色が広がるのだと思います。カンパニー一同、一瞬一瞬を丁寧に、真摯に板の上に立ちたいと思います。
 
グレゴール・シュトラッサー:小西成弥
グレゴール・シュトラッサー役の小西成弥です。
約1ヶ月にわたる濃密な稽古を経て、無事に初日を迎えられることを嬉しく思います。
前回から続投の谷さん・森田さん、そして今回からの小松さんとともに、4人だからこそ生み出せた『わが友ヒットラー』になったと感じています。ぜひ楽しみにしていてください!
 
グスタフ・クルップ:森田順平
いよいよ再演の初日を迎えることが出来ました。
前回よりも更に掘り下げた取り組みが出来、より深いものに出来ていると確信しています。
劇場も、空間が大きくなり、より広がりのある世界をみせられると思います。
体調を整えながら千秋楽まで頑張ります。
 
演出:松森望宏
いよいよ三島由紀夫生誕百周年二作品同時公演『わが友ヒットラー』×朗読劇『近代能楽集』が開幕します。世界が揺れる現在、三島の問いは鮮烈です。権力の影と孤独を描く『わが友ヒットラー』、愛の痛点を照らす『近代能楽集』。息を飲む瞬間、思わず前のめりになる瞬間を、どうか全身で楽しんでください!

【作品内容】
『わが友ヒットラー』
『わが友ヒットラー』は、1934年にナチス党内で発生した「長いナイフの夜」を題材に、権力闘争と友情の崩壊を描いている。主人公アドルフ・ヒットラーは、突撃隊(SA)の指導者エルンスト・レームと旧友でありながら、党内での権力維持のために彼を粛清しなければならない立場に追い込まれる。レームの革命的な改革姿勢がヒットラーの政治的立場を脅かし、最終的に彼は裏切られ、命を落とす。三島は、独裁者の孤独、政治における友情の脆さ、そして革命の必然的な崩壊を鋭く描き出している。
 
『近代能楽集』より「弱法師(よろぼし)」
「弱法師」は、戦後の荒廃した日本を背景に、盲目の青年・俊徳の物語を描いている。俊徳は、実の親と養父母の愛情を試すかのように、様々な人々と心の対話を繰り広げる。心の中で深い憎しみと渇望を抱きつつも、自らの運命を受け入れようとする姿を描き、戦後の精神的な再生への願望が表現されている。
 
『近代能楽集』より「卒塔婆小町(そとばこまち)」
「卒塔婆小町』は、夜の公園で出会った老婆と青年詩人の物語。詩人は、老婆の導きで明治時代の鹿鳴館に遡り、小野小町の伝説的な美しさに魅了されていく。時空を超えた幻想的な愛の物語を通じて、三島は美と孤独、そして人間の内面に潜む虚無を描き出す。
 
『近代能楽集』より「班女(はんじょ)」
「班女」は、愛した男性を待ち続け理性を失った花子と、狂った美しい花子に倒錯した愛情を注ぐ実子の狂気と欲望を描いた作品。狂気が精錬され宝石にまで結晶していく様を通し、三島は、人間の欲望と理性の対立を深く掘り下げ、精神的な崩壊と愛の過剰を炙り出す。
 
【公演情報】
作:三島由紀夫
演出:松森望宏

『わが友ヒットラー』
出演
アドルフ・ヒットラー 谷佳樹
エルンスト・レーム 小松準弥
グレゴール・シュトラッサー 小西成弥
グスタフ・クルップ 森田順平
●12/11~21◎新国立劇場 小劇場

朗読劇『近代能楽集』
●12月12日(金)19時☆
木村来士 高橋ひとみ 中尾暢樹 小宮有紗 風間トオル 円地晶子 塚本幸男 月船さらら
●12月13日(土)14時
梶原岳人 蒼井翔太 久保田未夢 神尾晋一郎 木間萌 高畑廉太 長谷美希
●12月17日(水)19時
市川蒼 中村繪里子 薮島朱音 川田紳司 木間萌 高畑廉太 長谷美希
●12月18日(木)19時☆
木村来士 高橋ひとみ 中尾暢樹 小泉萌香 風間トオル 円地晶子 塚本幸男 月船さらら
●12月19日(金)19時
畠中祐 中村繪里子 月音こな 増元拓也 木間萌 高畑廉太 長谷美希
●12月20日(土)17時半☆
木村来士 高橋ひとみ 小野田龍之介 小宮有紗 風間トオル 円地晶子 塚本幸男 月船さらら
《アフタートーク》
12月12日(金)19時 (登壇者 木村来士、高橋ひとみ、中尾暢樹、小宮有紗、風間トオル)
12月18日(木)19時 (登壇者 木村来士、高橋ひとみ、中尾暢樹、小泉萌香、風間トオル)
12月20日(土)17時半 (登壇者 木村来士、高橋ひとみ、小野田龍之介、小宮有紗、風間トオル)
 
〈問い合わせ〉サンライズプロモーション 0570-00-3337(平日12:00~15:00)
〈公式サイト〉https://cedar-produce.net/mishimakinen/
〈公式X〉@cedar_engeki
 
【『わが友ヒットラー』撮影:阿部章仁】