
横山拓也作のiaku『粛々と運針』が、3月〜4月に大阪・東京・新潟で上演される。そのチラシビジュアルと主宰の横山拓也のコメントが公開された。
本作では、ふたつの平凡な家庭に突如噴出した命にまつわる葛藤が描かれる。2017年に東京・新宿眼科画廊で上演され、2018年には再演&全国ツアーを実施。2022年にはパルコ・プロデュースとしてウォーリー木下の演出で上演されるなど、『粛々と運針』は、横山としてもiakuとしても転換点となった。今回は、演出に上田一軒を迎え、新たなキャストにより上演される。
【ごあいさつ】

横山拓也
「作風」というものは、長く作品づくりをしていく中で徐々に形づくられていくもので、『粛々と運針』を書くまでの僕およびiakuの作風は、いわゆる一幕物でした。一つの場所に集まった人たちが、実時間の中で、ある問題に突き当たって右往左往する。そういう作風でやっていました。『粛々と運針』は、執筆当時、自らに作風を打ち破ることを課して挑み、実験の意味合いが強い初演になりました。しかし、これが書けたことで、演劇の自由度や懐の深さを改めて享受できたような気がしていて、大きな転換点となった作品とも言えます。小説の原作にしたり、PARCO PRODUCEとして上演してもらったり、小劇場の枠を越えていった作品でもあります。この特別な思いがこもった作品を、僕の作品づくりの腹心、上田一軒氏が演出し、キャストも一新してお届けします。戯曲のブラッシュアップも済んでいます。どうぞご期待ください。
《あらすじ(イントロダクション)》
子どもをもたないことを約束して一緒になった夫婦に妊娠の気配。二人で住むのにちょうどいい一軒家を建てたばかり。どこからともなく猫の鳴き声がするけど、夫は交通事故で頚椎を痛めており、探せないと言う。一方、入院中の母親の見舞いを終えた兄弟。まだ治療の余地があるにも関わらず、尊厳死を選ぶと言い出した母親に頭を抱える。病室にいた「金沢」と名乗る高齢の男性にそそのかされたのかもしれない。一体あの人は誰なんだ?二つの平凡な家庭に突如噴出した命にまつわる葛藤を、周到な会話の応酬で描き出す。

【公演情報】
iaku『粛々と運針』
作:横山拓也
演出:上田一軒
出演:佐々木ヤス子 中山義紘 花戸祐介 鈴鹿通儀 鄭梨花 林英世
●3/27〜30◎大阪 インディペンデントシアター2nd
●4/9~19◎東京 三鷹市芸術文化センター 星のホール
●4/25◎新潟 りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館・劇場
〈公式サイト〉https://www.iaku.jp/
〈公式X〉@iaku_info



