
2024年に上演され、好評を博した作品が、早くも再演決定。7 月9 日~12 日に座・高円寺1にて上演される。
赤姫姿の老醜の女形が車椅子に腰掛けている。
ここは彼岸か?此岸か?
「赤」を身にまとった「男」が紡ぎ出す、いにしえの物語。
白粉で塗り固められた虚構の世界を支える「男」たちの、涙、怒り、そして嫉妬……。
「女形」が孕むその内実を、文壇の愛憎劇に仮託して描く哀しきコメディ。
「そん時は一緒に死んであげる。今までのご褒美に。」
八重垣姫、中将姫、桜姫、野分姫──。
男の手が、絹を纏い、紅を引き、伝説のヒロインたちを舞台に呼び戻す。
義太夫の響きにのせて再現されるのは、日本の古典芸能が磨き上げた「女」の情念と美の極致。劇中で次々と繰り広げられる、古典演目の名場面たち。
それは、昭和という激動の時代を駆け抜けた一人の女形が、血を吐くような孤独の果てに手にした、あまりに美しく、残酷な宝石箱です。
芸を継ぐ者の覚悟、演じきらねば生きられない業。
花組芝居が贈る、目も眩むような絢爛たる「赤姫」の祭典。
嘘にまみれたその美しさに、あなたは真実の愛を見る──。

《STORY》
一人の老齢の赤姫が車椅子に座っている。
その姿は、男たちに赤姫たちに包まれ……やがて消えていく。
昭和十二年、夏。
東新聞社主の田岡の家に、作家の乾と編集者の西村がいる。彼らは東新聞で連載を持つ作家・手塚から呼び出されたのだ。耳の遠い婆やや、顔の爛れた謎の男に案内されつつ待っていると、叫び声をあげ若い小説家の川野が飛び出してくる。「田岡さんを待っていたら、あの人が」と、そこに現れるのは赤姫の様相をした女形「葵」であった。戻って来た田岡に飛びつく葵。「田岡さん、た~んと可愛(かわゆ)がって下さんすか?」
なぜ、この女形が田岡の家にいるのか、その秘密が明かされる中、手塚が自殺したという一報が入る。田岡はつぶやく。「……なぜだ手塚、なぜ君が死ぬ必要がある。」手塚と自殺を図った女を見た途端、川野は倒れる――彼にも誰にも言えぬ秘密があったのだ。
昭和初期の文壇で生まれる男たちの憧れ、嫉妬、そして愛憎。葵と言う女形の宿命。
それぞれの悩みや葛藤が赤姫たちの物語と交わり、汗ばむような色香が漂う。
葵は微笑む。「お前のように、アタシに惚れて惚れて惚れ抜いてな」
やがて、それぞれの想いは尖り、滑稽な愛の物語を生み出して行く……。


【公演情報】
花組芝居『レッド・コメディ~赤姫祀り~』
脚本:秋之桜子
構成・演出:加納幸和
出演:
加納幸和 原川浩明 山下禎啓 桂 憲一 八代進一 北沢 洋 横道 毅 秋葉陽司
磯村智彦 丸川敬之 押田健史 永澤 洋 武市佳久 髙橋 凜(研修生)
阿部丈二(演劇集団キャラメルボックス)
●7/9〜12◎座・高円寺1
〈チケット取扱い〉花組芝居 03-3709-9430 https://hanagumi.ne.jp
〈公演サイト〉https://hanagumi.ne.jp/stage-2607/
【松本公演】
●7/17・18◎まつもと市民会館 小ホール
〈チケット取扱い〉まつもと市民会館 https://www.mpac.jp
【宣伝イラスト/波津彬子 宣伝美術/小川真理 宣伝写真/武藤奈緒美】



