

稲葉賀恵の演出のもと、真飛 聖と増岡裕子がダブルキャストで挑む一人芝居『ガールズ&ボーイズ』が、新国立劇場 小劇場にて4月9日、幕を開けた。
小川絵梨子芸術監督任期最後のシリーズ企画「いま、ここに──」のオープニングを飾る本作は、ミュージカル『マチルダ』の脚本でも知られるデニス・ケリーが描く、現代社会の歪みを浮き彫りにする傑作一人芝居。 ロンドン・ロイヤルコートシアターにてキャリー・マリガン主演で初演され、のちにブロードウェイでも上演された傑作で、今回が日本初演となる。
トップバッターとして初日の幕を開けたのは、元宝塚歌劇団花組トップスターで、確かな演技力を誇る真飛 聖。演出の稲葉賀恵と初タッグを組み、ある一人の女性の出会い、結婚、そして衝撃的な喪失までの半生を圧倒的な熱量で演じ切った。
また、本作は作品に多角的な視点をもたらすべく、公募オーディションを経て選出された増岡裕子とのダブルキャストで上演され、増岡は4月10日に初日を迎えた。
《ものがたり》
人生、どうすればいいか分かんなくなった。 このままじゃだめだって思って。 だから、一人で旅に出たの。 そしたら、イタリアの空港で彼に出会った。まるで映画みたいに。 恋に落ちて、結婚して、二人の子どもも生まれて、仕事だって順調で…… すべてがうまく転がっていく気がしてた。 だけど、ほんのちょっとしたことで、少しずつズレ始めて。 気づいたときには――もう戻れない場所にいた。 これは、そんな「わたし」の話。
【コメント】

真飛 聖
いよいよ一人芝居『ガールズ&ボーイズ』が開幕します。何度もお稽古場で、客席はカウンセリングルームのようなイメージで!と頭で想像しながらお稽古に励んできましたが、今はまだ、色々、てんやわんやです。 ですが、こんなにも苦しんで、泣いて、ずーーーっと台詞をブツブツ言う日々は、初めての経験です。 なので、この舞台を作る為に皆さんと費やした時間を信じて思い切りわたしとして生きるので、みなさん、わたしのお話、ぜひぜひ聞きに来てください!!!

増岡裕子
この作品は、私にとってこれまでの芝居の在り方を大きく揺さぶる挑戦でした。正解のない中で、ただ「今」を生きることに向き合っています。この時間を、客席の皆さまとともに呼吸し、共有できたら嬉しいです。劇場でお待ちしています。
演出・稲葉賀恵
稽古初めから短くも遠い、でもずいぶん頂きの高いところまで来たような気がいたします。『ガールズ&ボーイズ』は男女二元論にとらわれる私たちの思考を自由に解き放とうと試みる芝居です。そしてそれは男女のみならず、階級や人種、私たちを取り巻くイデオロギーから自由になる、難しいかもしれないけれどありのままの自分でいることを許す社会をお客様と一緒に想像してみる作品です。真飛 聖さん、増岡裕子さん、2人の『わたし』とぜひ客席で対話しに来てみてください。劇場でお待ちしています。
【公演情報】
2025/2026シーズン いま、ここに──[1]
『ガールズ&ボーイズ』
作:デニス・ケリー
翻訳:小田島創志
演出:稲葉賀恵
出演:真飛 聖/増岡裕子(Wキャスト)
●4/9〜26◎新国立劇場 小劇場
〈公式サイト〉https://www.nntt.jac.go.jp/play/girls_and_boys
【撮影/岡千里】



