情報☆キックコンテンツ一覧
お得なチケット販売中!
情報☆キック
株式会社えんぶ が隔月で発行している演劇専門誌「えんぶ」から飛び出した新鮮な情報をお届け。
公演情報、宝塚レビュー、人気作優のコラム・エッセイ、インタビューなど、楽しくコアな情報記事が満載!
ミュージカルなどの大きな公演から小劇場の旬の公演までジャンルにとらわれない内容で、随時更新中です。

(雑誌『演劇ぶっく』は2016年9月より改題し、『えんぶ』となりました。)
公演チケットで広告掲載

MEMELT史上もっとも切ないSFブラックコメディ!『おいしいディストピアの作り方』

MEMELTの新作舞台『おいしいディストピアの作り方』が、7月8日〜12日、東京・押上のすみだパークシアター倉で上演される。
MEMELTは、1998年生まれの演出家・作家・デザイナー・音楽家・写真家・保育士の6名によるクリエイター劇団。演劇/コントを主軸に<可笑しいアート>を創作する。若手演出家コンクール2024優秀賞を受賞。今回の公演は、2025年12月に「不条理コントユニットMELT」から「MEMELT」へ改名してから初の本公演となる。
本作『おいしいディストピアの作り方』は、パン至上主義社会になり、AI主導の戦争が行われている並行未来の国家「大日本」を舞台に、専門家監修のもと「AIのしくみ」を超演劇的に描くSFブラックコメディ。脚本は宇城悠人、演出は平田純哉。出演者は平田のほか、山戸ユキノ、大見祥太郎、安藤理樹、古屋敷悠、村上弦、江益凛、松永ゆうほ、ムニエル、池田桐麻、渋木耀太が名を連ねている。

「近未来、戦争を導いているのは1台のAI家電だったー。」
食パン!アンパン!チョココロネ!
並行未来の国家・大日本ではパンが崇められていた!
ついでに、AI主導の戦争により国民の血が流れていた。戦争はアプリで管理され、人々は“バイト兵”として戦場へくりだす。
空爆から生き残った少年・トリフネはもう17歳。軍事AI「ヤマト」に心酔するバイト兵に成長していた。しかし復讐のため敵国から来た少女・ミナカタとの出会いにより、「ヤマト」への思いは揺らぎはじめる。
思惑と思惑が交差するなか、2人は真実にたどり着く。
お米がおいしい国・大日本を、パン至上主義社会へつくりかえた「ヤマト」の真の目的は────。
なぜパンなのか。なぜ戦うのか。信じるものが崩れ去る世界で、2人が導く<最適解>とは?
専門家監修のもと「AIのしくみ」を超演劇的に描く、MEMELT史上もっとも切ないSFブラックコメディ。

本作に携わるキャスト・スタッフからメッセージが到着した。

AIとともに戦う兵士・鳥船結人役:大見祥太郎

どこか笑える並行未来の話ですが、もしかしたら数年後、数十年後には笑えなくなっているかもしれません。その未来は間違いなく、僕たちの延長線上に存在しています。今観るべき作品です。あとボーイミーツガールです。ボーイは僕です。

復讐を誓う敵国人・南方辺役:山戸ユキノ

人間が生きていくということは、そこに偏りが生まれる。
愛し、憎む。
偏りがある故に、人々は分断する、人々は繋がり合う。

ふと、私も本当にそうだな。と考えます。
Al的な思考(的確な目標達成)と、人間らしい偏りの中で葛藤しながら生きている。
理想化されたほんとうにまっすぐ見事なルート、はなかなかどうして歩めない、生きているから揺れてしまう。
そもそもこの目的を達成する、ということ自体が生きてきて形成された、ある種偏りの中で生まれてきたものだったりして…

この物語では人間のそんな様が群像劇として描かれています。

役の人物、南方辺は、この物語で唯一海の向こう側からやってきた人物です。彼女もまた自身の使命に身を固めて生きています。
混沌とした世界の中で翻弄され、彼女が真に求めるものはなんなのか。

脳から汁が出そうになりながら、表晴らしいスタッフ、キャストの皆さんにしがみついていくべくもがいております。
本番まであと1ヶ月を切りました。
舞台『おいしいディストピアの作り方』
是非、足を連んでいただきたいです。
よろしくお願いします!

AI技術者・ノスリ役:安藤理樹

今を生きる日本人にとって「AI」と「演劇」、どちらがより縁遠いんでしょう?「え」の次に「あ」と来るか「ん」と来るか。ひらがなで言えば一番遠いんですけど、その両極を舞台に乗せようってんだから、並大抵の覚悟じゃ挑めません。新生MEMELT+9人の俳優の力をかけ合わせて、おもろい約2時間(今のところ)を作って待ってます!

不敵な政治家・探索木啓三役:古屋敷悠

AIと最もかけ離れた「おいしい」という生の感情にAIと最もかけ離れた生身の「演劇」で挑みます! 観劇後にお腹が空いてくれたなら本望です!

反政府組織の幹部・米稲田モミ役:村上弦

AIウィルスミスがパスタをちゃんと咀嚼し始めたころからAIに怯え始めてきました。
あと100年くらいしたら俳優はいらなくなってしまうのかな、そんな未来やだな。
そう思いながらこの舞台を生きます。

影を抱えた高級官僚・縞角噤役:江益凛

目まぐるしく移り変わる現代だからこそ書きたい本、見せたい画、奏でたい音楽。それが全て詰まったMEMELT渾身の【アート】になること間違いなしです。【アート】といいつつ、ちゃんと【可笑しい】。エンターテインメントです。有り得ないと願いたい平行世界を是非、刮目せよ!

パン大好きアイドル・芥部あまね役:松永ゆうほ

今の人生で諦めた夢が、あの時選んだこの道で叶うなんて思ってもみませんでした。
人生何が起こるかわからない、ですね。
周りの環境や支えてくださる方々への感謝を忘れずに、千秋楽まで駆け抜けます!
みなさまのご来場を心よりお待ちしております!

天才広告マン・安居念役:ムニエル

初めて演劇に出演させていただきます!
以前MEMELTの舞台を観て、純粋に「面白い!」と感じていたので、そこに参加できるのが凄く嬉しいです!
米派とパン派が争う世界!とってもくだらなくて、同時にとっても硬派なSFです!
普通に勉強になる時間もあります!
いろんな楽しさが詰まった作品になっていると思いますので、ぜひ劇場に観にきてください!
頑張ります!!!

アンサンブル:池田桐麻

学生時代に一緒にやってた友達がMEMELTを結成して、初回公演を見た時にめちゃくちゃ悔しかったことを覚えてます。
これだよ!こんなことをしたかったんだよ!なんでこんなに面白いんだよ、と。
それは初回公演だけでなく、その後の活動を見ていても、内心は悔しい。悔しいはずなのに笑ってしまう。面白いと思ってしまう。そんな複雑な感情を抱きながら観ていました。それが今回は出演できる!その世界にいても許される!アンサンブルなんて関係ない。存在できるだけで嬉しい!そんな思いで稽古に通っています。改名して最初の公演に携われることを嬉しく思います!是非、いろんな方に見てほしい。そんな公演になると確信しています。

以下、MEMELTメンバー

演出・アンサンブル出演:平田純也(MEMELT)

演劇がおもしろいのは「舞台上で起こせること以外はできない」という物理的な制約があるからでしょうか。そんな演劇で「AI」をモチーフにした「ディスピアSF」とはいかにも目の前から遠い場所、物理法則を超えたデジタルな作品に挑戦してしまったな、と思っていましたが、目を凝らしてみるとそこにも人の息遣いが見えてきました。AIが戦争を指導しても、決して人の犠牲がなくならないのと同じように、どうしても立ち会わされる人々が、すぐ目の前に立ち上がる舞台です。劇場でお待ちしています。

アートディレクション・アンサンブル出演:渋木耀太(MEMELT)

少し前に私たちが想像していた「AIのある未来の生活」は、今ではもう当たり前になりました。検索よりもAIに質問する。AIが作った動画を見る。AIで戦争をするー。それは地続きに、気付かぬうちに、私たちの生活の一部となりました。この作品のバカバカしさは、こんな地続きの未来にそう遠くはないんじゃないかと思います。MEMELTとして初めての演劇作品は、こんな地続きの並行未来で繰り広げる、スターウォーズのような大人間ドラマです。ぜひご期待ください!

音楽:Yosuke Sacai(MEMELT)

壮大なテーマや、普遍的な小さなテーマ。
どちらを描いてもどこか意外性のあるのって演劇かなと近頃考えたりします。壮大の普遍の狭間と言えば演劇に限らず、何か大切なものが隠れているような気もします。音楽は汎用性も高く、それでいて強力の芸術ですが、これまでの友情と経験、新しい出会いと予感を頼りに、調和を目指して、形はいくつか変わってきたけど、自分やメンバー、キャストの方々、スタッフの方々に演劇と関わり続けてきて良かったと思えるような、そんな公演にして、お客さんが満足して帰ってもらえるよう努めてまいります。頑張るぞ!

映像演出:馬場光太

「舞台に映像演出は必要ない」
MEMELTで投影映像を作るたびに、この言葉が頭に浮かびます。
特に稽古場で、俳優の皆さんの圧倒的なパワーを目の当たりにすると、その思いはますます強くなります。
本番になれば、舞台は俳優の皆さんの力で満たされ、その前で僕は何もできず無力です。
けれど同時に、そのとめどないパワーを支えるために、舞台空間にさらなるイマジネーションを立ち上げるために、僕も本気の映像を作りたいという気持ちが湧いてきます。
AIが、私たちの生きがいや人間性の美しさを奪うものではなく、もっと楽しく、さまざまなことを実現するための道具であってほしいと願うように。
今回の舞台の映像演出もまた、俳優の皆さんの底知れない、生きたパワーを奪うのではなく、そっと下支えするものでありたいと思っています。

小道具:さとうゆうき(MEMELT)

今回のテーマはAI、戦争、パン!
パンといえば、ついこの前、ずっと小麦アレルギーでみんなと同じ給食が食べられずお弁当対応だった子がアレルギー解除になり、みんなといっしょに食パンをほおばっていました(ふだん保育士の仕事をしています)。自身も強めのアレルギーを持っていること、数年担任を持っていたこともあり食べている様子を見て目頭が熱くなったのを今でも覚えています。
今回はそんなお話です。ぜひお楽しみに!

脚本:宇城悠人(MEMELT)

すべての戦争に反対します。

公演情報

MEMELT『おいしいディストピアの作り方』

脚本◇宇城悠人
演出◇平田純哉
出演◇山戸ユキノ 大見祥太郎 安藤理樹 古屋敷悠 村上弦 江益凛 松永ゆうほ ムニエル 他

7/8〜12◎すみだパークシアター倉