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(雑誌『演劇ぶっく』は2016年9月より改題し、『えんぶ』となりました。)
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絶賛上演中!宝塚雪組公演『ポーの一族』朝美絢、音彩唯 囲み取材レポート

永遠の時を生きるバンパネラ、「ポーの一族」に加わる運命を背負った少年エドガーが、時空を超えて旅を続ける壮大なドラマを描いた、少女漫画世界の第一人者萩尾望都の代表作「ポーの一族」。発表から50年以上を経た今なお読者を魅了し続けるこの傑作のミュージカル化を夢見て宝塚歌劇団に入団した、作・演出家の小池修一郎が遂に宿願を成就し、2018年ミュージカル・ゴシック『ポーの一族』が、明日海りお、仙名彩世、柚香光らを中心とした宝塚花組で初舞台化。原作世界を見事に描き切った舞台は絶賛を博した。
あれから7年、あまりに完璧な世界観を誇った初演の完成度故に、再演は難しいのでは?と囁かれていた作品が、雪組トップスター朝美絢と、新たにコンビを組む新トップ娘役・音彩唯、更に瀬央ゆりあ、縣千ら、2026年いまの雪組の陣容のキャスティングに合わせた微調整を施しながら、遂に再演の幕を開けた。新たに立ち上がった舞台は、脚本、演出のブラッシュアップ以上に、演者による強烈な色合いの違いを示して、いまの雪組版として独自の輝きを放っている。
そんな作品の東京公演の初日を前に、9月11日通し舞台稽古が行われ、新雪組トップコンビ朝美絢と音彩唯が囲み取材に応えて、公演への抱負を語った。

囲み取材

朝美 雪組の朝美絢でございます。本日は皆様お集りいただきましてありがとうございます。明日からはじまる『ポーの一族』皆様どうぞよろしくお願いいたします。

音彩 音彩唯でございます。本日はお集りいただきありがとうございます。千秋楽まで大切に務めて参りますので、どうぞよろしくお願いいたします。

【質疑応答】

──半世紀以上愛され続けている名作漫画を生身の人間、宝塚の男役、娘役で演じる上で工夫したこと、苦労したことなどは?

朝美絢 やはり萩尾望都先生が描かれた『ポーの一族』、漫画の世界観がありますので、まず第一に漫画のイメージする世界観、絵からイメージできる役柄の心情ですとか、舞台装置になるであろう背景や人との関係性を大切にしながら、自分が立ってやるときには、実質的なもので言うと私は体重のないような軽さをすごく意識して、エドガーの役作りに落とし込みたいと思っていました。そうした自分が漫画からイメージするものを大切にさせていただきました。

音彩唯 私も漫画から出てきたような、というところを第一に目指しているのですが、メリーベルは風をまとったような描写が多いので、そのイメージをすごく大切にしながら、そこに魂を込める難しさも感じながら役作りをしてまいりました。

──「人に生まれて、人ではなくなり」という印象的な歌詞の通り、人として登場してバンパネラになる、その心境の変化や演じ方の変化は?

朝美絢 幼い頃の水車の場面が唯一、二人が人間として幸せに生きづけるところなので、その無邪気さと、とても仲のいい兄妹ではありますが、親がいなくて兄妹二人きりという、ちょっと切なさもある愛の形が見えたらいいなと思っています。バンパネラになってからは、メリーベルを道連れにする、引き入れるところは、エドガーとしてはすごく苦しいところではあるのですけれども、何より一番大切なメリーベルを側に置きたいという思いが出たらいいなと思っております。

音彩唯 メリーベルはバンパネラになってから、貧血になることが多かったり、体調があまりよろしくないんですけれども(笑)、幼い時は本当に一人の無邪気な女の子として、色々な愛情をいただきながら育ちます。エドガーはメリーベルにとっては親のような存在でもあって、簡単には言い表せない絆で結ばれた兄妹ですので、バンパネラになる時にも、自ら選んでパンパネラになるのですが、そこからメリーベルがエドガーを巻き込むところもあり、色々な葛藤もありながらも、何よりもエドガーと一緒にいられることが幸せという思いは、バンパネラになってからも変わらずにあるところです。

朝美絢 (音彩の発言に間髪を入れず)一心同体です!

音彩唯 (思わず微笑みながら)はい、一心同体です(会見場に温かな笑い)。

──新トップコンビとしての本公演お披露目ですが、どんなトップコンビを目指したいかと、お互いの魅力は?

朝美絢 (少し照れたように笑いあってから)この立場になる前から色々な作品に(一緒に)出させてもらいました。でもやっぱりこの立場になって、音彩ちゃんってこうなんだと、新たに見えてくるところもあります。音彩ちゃんは可憐な娘役に見えますが、いい意味でとても気合のある、芯のある娘役さんなので毎日、本当にいま、エドガーとメリーベルとして、またフィナーレのデュエットダンスでも、毎日挑戦するところ、お客さまに1回1回集中してお届けするというものを、音彩ちゃんから感じています。私もそれに「ありがとうございます」と思いながら、気合を入れてもらっています。(音彩が「え~」と言いながら笑うのを見ながら)その笑顔だったり、優しい音彩ちゃんの雰囲気が、すごく雪組にも笑顔をもたらしているなと思っています。

音彩唯 いま(私に)おっしゃってくださったのですが、朝美さんが一日一日、より良い舞台をお客さまにお届けするというところ引っ張ってくださって、雪組のみんなが自然とついていきたくなるような、本当に格好いいお背中をいつも見せてくださるので、私も本当にそこに刺激をいただいています。朝美さんがこれだけやっていらっしゃるんだから、私も頑張ろうと思う気持ちで日々務めています。本当に朝美さんの素晴らしいところは……

朝美絢 (言葉をつなごうとする音彩に)もう大丈夫ですよ。 

音彩唯 (会釈しながら、いえまだです!という風に)いえいえ、あの、すみません、語り尽くせないんですが、もう本当にこのお立場で、誰よりもたくさん計り知れないものを抱えていらっしゃると思うんですけれども、その中でどんな時も楽しんで、いろいろなことに真っ先に挑戦されるお姿、失敗を恐れないお姿を、まっすぐ下級生にまで見せてくださる。私もですし、下級生のみんなも失敗を恐れず挑戦していこうっていう姿勢は、朝美さんのお姿から学ぶことが多いと思います。そこをずっとずっと尊敬しております。

朝美絢 ありがとうございます。

デュエットダンスのブルーの衣装で登場した二人は、新コンビとして初めての東京宝塚劇場囲み取材だ、ということをどこかで忘れさせるほど肩の力が抜けた語り口で、それぞれの想いを言葉にしてくれる。そのなかでも「一心同体です!」というキャッチーなひとことを差し込むクレバーさを感じさせた朝美が、質疑応答を終えフォトセッションへと移る前に、音彩のイヤリングの傾きに手を伸ばして極自然に調整するなど、細やかな心遣いがあふれていたのが印象的。常々思うことだが相手役が新たになった時に、経験を重ねているトップスターもまた包容力を増した清新な姿を見せてくれる、宝塚歌劇のトップコンビにしかない独特の魅力が横溢する、爽やかで明るい会見だった。

公演情報

宝塚雪組公演
ミュージカル・ゴシック『ポーの一族』

原作◇萩尾望都「ポーの一族」(小学館「フラワーコミックス」刊)
脚本・演出◇小池修一郎
出演◇朝美絢 音彩唯 ほか雪組
●9/12~10/25◎東京宝塚劇場

【LIVE中継・LIVE配信情報】

●10月25日(日)東京宝塚劇場公演 千秋楽
全国各地の映画館でライブ中継、ライブ配信を実施。
詳細
https://www.tca-pictures.net/haishin/live/?utm_source=kageki.hankyu.co.jp&utm_medium=news&utm_campaign=20260425_2666#ponoichizoku-tokyo

●10月1日(木)東京宝塚劇場 新人公演
ライブ配信を実施
詳細
https://www.tca-pictures.net/haishin/live/?utm_source=kageki.hankyu.co.jp&utm_medium=news&utm_campaign=20260425_2666#ponoichizoku-tokyo-shinjin

ライブ中継に関するお問い合わせ
<チケット関連>
チケットぴあ ヘルプ
URL:https://t.pia.jp/help/

<イベント関連>
宝塚クリエイティブアーツ カスタマーセンター
TEL:0797-83-6000(月休10:00~18:00)
E-mail:info-tca@takarazuka-revue-support.jp

ライブ配信に関するお問い合わせ
<Rakuten TV>
Rakuten TV カスタマーサポートセンター
TEL:0570-033002(10:00~19:00)
URL:https://tv.faq.rakuten.net/s/detail/000001647

<U-NEXT>
U-NEXT 宝塚歌劇専用ダイヤル
TEL:0570-060-112(11:00~18:00)
URL:https://help.unext.jp/

【取材・文/橘涼香 撮影/岩村美佳】

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