
本年12月3日~6日に吉祥寺シアターにて上演される舞台『梅原北明 ~文学に猥褻も高尚もない~』の全キャストが発表された。
昭和初期、言論統制が厳しくなる時代。文学と芸術の自由を信じる出版人・梅原北明が、『デカメロン』『グロテスク』などの刊行を通じて国家権力と闘った実話を基に骨太な人間ドラマを、渡辺拓弥による初プロデュース公演として立ち上げる。

日景溫子 西ノ園達大 飛香まい
出版界の奇人・梅原北明役に映画や舞台、ドラマ、バラエティー番組など活躍の幅を広げている渡辺拓弥。
北明の同志で天才画家・花岡五郎役に多くの話題舞台作品に出演し、近年は舞台『⿁滅の刃』宇髄天元役で注目を集めている辻凌志朗を迎える。
北明の妻・千代役には舞台を中心にドラマや映画などで活躍している日景温子。
さらに、多数の話題ドラマや映画でバイプレイヤーとして知られる西ノ園達大、ホリプロタレントスカウトキャラバンでファイナリストに選出され、舞台『ハリー・ポッターと呪いの子』に出演するなど飛躍が期待されている飛香まい、ほか実力派俳優たちが出演。複雑な人間関係の中で自由への闘いを群像劇として描く。
脚本・演出は、映画『ガチバン』シリーズ、舞台『画狂人北斎』からアニメ『おしりたんてい』ほか幅広いジャンルで活躍する池谷雅生が担う。池谷氏は故・渡辺徹との縁で、渡辺徹のために本作を書き下ろした。以来15年、あたため続けた作品が遂に渡辺拓弥プロデュースで花開く。
《Introduction》
今作で扱うのは、梅原北明という人物、そして彼の周りで支え、葛藤し、ときに敵対しながら濃密に関わった人々です。善意から始めた文学普及活動が「猥本出版王」として糾弾される矛盾に苦しみながらも、エロを通して言論の自由を貫き通した北明と不屈の妻。妻への密かな想いを抱く親友の画家や、執拗に追い詰める冷酷な伝兵衛…。彼らが生きた激動の世界や思想、行動、熱量に触れることは、私たち自身が現代をより強く、快活に生き抜くための糧となります。過去の人物の単なる再現ではなく、彼らの生き様を通して“今をどう生きるか”を問いかけます。
梅原北明とは
昭和初期のエログロナンセンス文化やエロティシズム文学の立役者として知られる日本の編集者、出版プロデューサー、作家で、人間の性や奇妙なものへの好奇心をビジネスに昇華させた、昭和サブカルチャー史・出版史における重要人物。夢野久作や江戸川乱歩、谷崎潤一郎など、当時のミステリ・エログロ系文学の作家たちとも関わりがある中、国家による検閲や出版警察の発禁処分に対抗し、秘密出版を繰り返した出版界の怪人として知られている。
《物語》
~昭和三年、帝国ホテルの一室。ここに奇妙な出版社があったのはご存じか!?~
文芸市場社の梅原北明は世界中の猥褻な本を集めたエログロナンセンス雑誌『グロテスク』を売っていた。
当時の本は売る前に内務省の役人が検閲し、不適切と見なせば発売禁止。当然ながら北明は検閲に引っ掛かる。
禁じられるたびに新しい手で猥褻本を出し、その手を塞がれればまた別の手を繰り出す。両者の攻防はやがて互いの手
の内を知り尽くした知恵比べになっていく。だが満州事変を境に国じゅうが戦争へ傾く。 発禁処分への抗いは特高警
察を巻き込んだ命懸けの闘いへと変わっていく。文学に猥褻も高尚もない一本気で馬鹿をやり続けた者たちの物語。
【ご挨拶】
渡辺拓弥
梅原北明って、めちゃくちゃ狡猾な人だったんじゃないかなと思っています。
「文学に猥褻も高尚もない」なんて言いながら、心の中では「みんな、猥褻なもの好きなんでしょ?」
って思ってたんじゃないか。でも同時に、本気で「これは文学だ」と信じていた。
そんな狡猾さと、とにかく素直で本気なところに、僕はとても惹かれています。
僕自身、表現に向き合うと、知らず知らず「こうあるべき」に収まってしまうことがあります。
だからこそ北明を演じながら、もう一歩、自由に面白く表現してみたい。
令和の今だからこそできる、楽しい表現を追求します。ぜひ劇場で味わっていただけたら嬉しいです。

【公演情報】
舞台『梅原北明 ~文学に猥褻も高尚もない~』
脚本・演出:池谷雅生
プロデューサー:渡辺拓弥
共同プロデューサー:渡部将之(円盤ライダー主宰)
出演:渡辺拓弥 日景溫子 西ノ園達大 飛香まい
今林久弥 稲岡良純 山下瑛司 安保匠 清水捻慈
米地亜緒 関口遼 青木望 小泉勇弥/辻凌志朗
●12/3〜6◎吉祥寺シアター
〈公式サイト〉https://chikeru.com/reserve/WBROFAOJ
〈公式X〉@SunSonproduce( https://x.com/SunSonproduce



