加藤健一・奥村洋治・土屋良太・増田あかねの活力源は?
【あなたの活力源は?】
増田 実家に犬と猫がいて、猫も保護ネコから育てて10歳になるんですけど、私が実家に帰ると絶対迎えに来てすりすりしてくれるんです。その猫と犬と触れ合う時間が私は一番癒されます。
土屋 ハマっているのは相撲ですね。とくに大の里という若い人が出てきて、また尊富士という人が急に出てきた。ワクワクするんですよね。やっぱりスポーツで若い人が出てくると、自分もなんか頑張らねばみたいな気持ちになるんです。だから場所中は中継を観るのが一番の楽しみです。
奥村 家族ですね。バラバラなんですよ。かみさんにめちゃめちゃうるさがられて、息子も相手にしてくれないんですが、でも家に帰って一人じゃないというのは大きいなと。息子がまた変なヤツでかみさんと飲みに行ったりするんですが、僕はいつも1人でテレビを見ながらグイグイやってる。相手してくれなくても、人がいるっていうのがいいんです。
加藤 やっぱり一番力をもらうのは星、夜空。夜空と海ですかね。
奥村 また! こういうのに騙されないでくださいね(笑)。
加藤 小学校のときに一度ものすごく驚いたことがあって。静岡の田舎なんですけど、あれ以上の星はまだ見たことないっていうぐらいの星の数で、納屋からムシロを引っ張り出してきて、田舎の道路に敷いて、ずっと寝ながら見上げてたことがあるんです。それで、どこから俺は来たんだろうって、子供でも考えますね。あと、海もやっぱりそういうのを感じるんです。海から人類は上がってきたわけだから、それこそ命の根源みたいなものを。海を見てもやっぱり感じるんだけど、星はとくに感じますね。
【プロフィール】
かとうけんいち○静岡県出身。1968年に劇団俳優小劇場の養成所に入所。卒業後は、つかこうへい事務所の作品に多数客演。1980年、一人芝居『審判』上演のため加藤健一事務所を設立。その後は、英米の翻訳戯曲を中心に次々と作品を発表。紀伊國屋演劇賞個人賞(82、94年)、文化庁芸術祭賞(88、90、94、01年)、第9回読売演劇大賞優秀演出家賞(02年)、第11回読売演劇大賞優秀男優賞(04年)、第38回菊田一夫演劇賞、他演劇賞多数受賞。2007年、紫綬褒章受章。第70回毎日映画コンクール男優助演賞受賞(16年)。2024年、春の叙勲 旭日小綬章受章。
おくむらようじ○熊本県出身。1968年に劇団俳優小劇場の養成所に入所。卒業後は、つかこうへい事務所の作品に多数客演。 86年、劇団一跡二跳 旗揚げに参加。 07年解散まで全ての作品に主演。 09年、ワンツワンツーワークス旗揚げに参加。現在まで、ほぼ全ての作品に主演。加藤健一事務所への出演作は、『ハリウッドでシェイクスピアを』(16年)『喝采』(19年)他。
つちやりょうた○新潟県出身。早稲田大学卒業後、渡辺えり主宰の劇団3○○に入団。劇団員として数々の作品に出演する。1997年の劇団解散後は、ニ兎社、NODA・MAP、渡辺えり主宰のオフィス3○○への出演の他、映画、TVドラマにも進出。2018年には、本人プロデュースの演劇集団トレンブルシアターを旗揚げして活動している。加藤健一事務所への出演作は、『木の皿』(10年)他。
ますだあかね○東京都出身。劇団俳優座27期生、2015年入団。主な出演作品は『マクベスの悲劇』『七人の墓友』『クスコ』、22年 新劇交流プロジェクト『美しきものの伝説』名取事務所共同企画『カタブイ、1972』、23年『聖なる炎』など。
【公演情報】
加藤健一事務所 vol.117
『二人の主人を一度に持つと』
作:カルロ・ゴルドーニ
演出:鵜山 仁
訳:田之倉稔
出演:加藤健一 清水明彦(文学座) 奥村洋治(ワンツーワークス) 土屋良太 坂本岳大 小川蓮(扉座) 佐野匡俊/加藤忍 増田あかね(俳優座) 江原由夏(扉座)
●5/9~19◎下北沢・本多劇場
〈料金〉前売5,500円 当日6,050円 高校生以下2,750円(全席指定・税込・未就学児童入場不可)
※高校生以下(学生証提示・当日のみ)
〈一般発売日〉2024年3月24日(日)朝10時
〈チケット取扱〉各プレイガイド
加藤健一事務所 03-3557-0789(10:00~18:00)
●5/25◎兵庫県立芸術文化センター
〈公演サイト〉http://katoken.la.coocan.jp/
【構成・文/榊原和子 撮影/田中亜紀】