今年9月に青山にある能舞台でリーディング劇『女中たち』Jean GENET上演!
1910年、パリに私生児として生まれ、生後7ヶ月で捨てられ、田舎の木こり夫婦の養子となったジャン・ジュネ。様々な犯罪を繰り返し、1944年、終身禁固刑の求刑前に、文学的な才能を見出したコクトーやサルトルの働きかけにより自由の身になった。そんな彼が1947年に書いたのが、『女中たち』だ。
登場人物は、女中の姉妹と奥様の3人。夜な夜な自分たちが仕える奥様の真似をして、「奥様と女中ごっこ」をして遊ぶ女中の姉妹。ごっこ遊びは次第にエスカレートして…というスリリングな作品が、堀越涼(あやめ十八番)演出のもと、回代わりキャストでリーディング劇として9月20日(金)〜23日(月・祝)に銕仙会能楽研修所で上演される。
出演者は、以下の9人。
22、23日に上演される女性版に出演する3人から意気込みを語ったコメントが届いた。
〈臼田あさ美〉
この度『女中たち』にて、クレール役を演じます。これは、私にとって、かつてない挑戦です。時代もお国も異なる物語を必死に読み解き、しっかり体現したいと思っております。奇妙で、どこか哀しい世界観に、皆さんを誘えますように。是非、劇場にいらしてください。
〈山田真歩〉
読めば読むほど、「女中たち」は私には「役者たち」に思えてきます。無いものを在るかのように信じ込み、虚実の世界をひっくり返し、何かになることで初めて息がつける者たち。彼女たちと共にこの暗い海の中へ飛び込んで、一体どんな所に泳ぎ着くのか。怖いけれど、楽しみです。
〈円井わん〉
この度、ジャン·ジュネ著書の『女中たち』を朗読劇させてもらえることになりました。この作品を山田真歩さんと臼田あさ美さんと共に皆様にお届け出来る事、とてもワクワクしています。
ジャンジュネが生きてきた人生と死生観を深掘りしながら女中たちを楽しんで朗読出来たらと思います。
会場は、東京・青山にある能舞台で、堀越の盟友・吉田能が音楽・演奏を手がけるという注目作。
お見逃しのないように…。
【物語】
姉(ソランジュ)と妹(クレール)、奥様の不在にふたりの女中が夜ごと繰り広げる危険な「奥様ごっこ遊び」。警察への密告、旦那様の逮捕、奥様の殺害計画、次第にエスカレートしながら突き進んでゆく二人の遊戯の結末は・・・。
【上演情報】
CCCreation Presents
無題シリーズvol.1リーディング劇
『女中たち』Jean GENET
2024年9月20日(金)〜23日(月・祝)
原作:ジャン・ジュネ
訳:渡辺守章
著作権代理:(株)フランス著作権事務所
演出:堀越涼(あやめ十八番)
音楽監督・演奏:吉田能(あやめ十八番)
会場 : 銕仙会能楽研修所 南青山4-21-29 http://www.tessen.org/map
【出演】
篠井英介 福士誠治 大沢健 松田洋治
臼田あさ美 円井わん 山田真歩
荒井敦史 谷山知宏
【組み合わせ日程】
9/20(金)18時〜 福士誠治 篠井英介 荒井敦史
9/21(土)12時半〜 大沢健 松田洋治 谷山知宏
9/21(土)18時〜 福士誠治 篠井英介 荒井敦史
9/22(日)12時半〜 大沢健 篠井英介 荒井敦史
9/22(日)18時〜 臼田あさ美 山田真歩 円井わん
9/23(日)12時半〜 臼田あさ美 山田真歩 円井わん
※原作配役順 左から クレール役 ソランジュ役 奥様役