果てとチーク第8回本公演『害悪』11月に座・高円寺1で上演!
第68回岸田國士戯曲賞最終候補『くらいところからくるばけものはあかるくてみえない』など、話題作を次々と生み出す気鋭の劇作家・演出家、升味加耀が2015年に初演、2021年に再演し、令和元年度北海道戯曲賞最終候補ともなった『害悪』が、11月22日~24日に座・高円寺1で上演される。
──まるで見えないあの人たちの戦争は、極めて”平和的”だった。
『害悪』はギリシャ悲劇「トロイアの女たち」を下敷きにした物語が展開され、家父長制を内包した戦争の狂気に自発的に隷従し、翻弄される人々の悲劇的な結末を、現実と地続きにある緊迫の舞台で、「そう遠くない私たちの未来に起こり得る、最悪のシナリオ」として鮮烈に描く。
「座・高円寺 秋の劇場20 日本劇作家協会プログラム」として採択され、ユニット最大規模の劇場に挑む本作では、「果てとチーク」ユニット員である川村瑞樹のほか、鄭亜美(青年団)、中島有紀乃、能島瑞穂(青年団)、宝保里実(コンプソンズ)、まりあ、李そじん、という大小さまざまな劇場で活躍を続ける面々をキャスティングして届ける。
《あらすじ》
目を閉じたら、なんだって無いのと一緒だよ―――
20XX年、人工知能・アテナに管理された仮想空間で行われる第三次世界大戦下。
マジマ家の三姉妹は、母の遺影とともに、ひっそりと都内の一軒家で暮らしていた。
その年の夏、イクの幼馴染・カワカミが戦死し、彼のアンドロイドが街に帰ってきた頃、
平穏を守るため、人々が見逃してきた綻びが、少しずつ日常を脅かし始める。
※本公演には、以下のようなテーマや表現が含まれています:
「感情的な暴言」「性的虐待の間接的描写」「血糊を使用した暴力表現」
【公演情報】
座・高円寺 秋の劇場20 日本劇作家協会プログラム
果てとチーク第8回本公演『害悪』
作・演出:升味加耀
出演:川村瑞樹 鄭亜美(青年団) 中島有紀乃 能島瑞穂(青年団) 宝保里実(コンプソンズ) まりあ 李そじん
●11/22〜24◎座・高円寺1
〈料金〉前売・当日共一般4,500円 U-24/2,500円[要身分証] 一般初日割3,500円[金曜日マチネ/金曜日ソワレ] 三人割/12,000円[4,000円1人](全席指定・税込・未就学児童入場不可)
※割引併用不可
〈公式X〉@hatetohoppe