ミュージカル『ビリー・エリオット~リトル・ダンサー~』絶賛上演中! 

世界1,000万人が体感した心揺さぶるミュージカル『ビリー・エリオット~リトル・ダンサー~』が、東京建物Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)にて8月からロングラン上演中だ。
 
1980年代のイギリス北部の炭鉱の町を舞台に、ひとりの少年と彼を取り巻く大人たちの姿を描き、世界中を虜にした映画「BILLY ELLIOT」(邦題「リトル・ダンサー」)。ブロードウェイなど数多くの舞台作品を手掛けているスティーヴン・ダルドリーが初めて監督を務めた長編映画であり、2000年に上映されると全世界で高く評価され、50近い賞を受賞する大ヒット作品となった。

そして、2005年にはリー・ホール(映画『ロケットマン』『キャッツ』)が脚本・歌詞、映画と同様にスティーヴン・ダルドリーが演出を担当し、そこにエルトン・ジョン(ミュージカル『ライオンキング』)が音楽で加わりミュージカル化され、世界中で大成功を収めた。ビリーの圧倒的なパフォーマンスと、作品の持つ巨大なエネルギーが評価され、2006年には英国ローレンス・オリヴィエ賞4部門、2009年にはトニー賞で10部門を獲得している。

日本では2017年に日本人キャストによる初演が開幕。およそ4ヶ月に渡る東京・大阪でのロングラン公演を達成。約16万人の観客を熱狂させ、興奮と感動の渦に巻き込むだけでなく、日本演劇界にも一大旋風を巻き起こし、菊田一夫演劇賞大賞や読売演劇賞選考委員特別賞など数多くの演劇賞を受賞した。

そして2020年、大きな反響と再演を望む多くの声を受け、新たなビリー・エリオットを迎え再演。新型コロナウイルスの影響による一部公演中止を乗り越え、未曾有の事態で世の中が混沌に包まれていた当時、観客に明るい希望をもたらし、再び感動の渦に巻き込んだ。

あれから4年。最もアツいミュージカル『ビリー・エリオット』が、新たなビリーとともに帰ってきた。8月におこなわれたプレスコールでは5つのシーンを披露。始まる前に演出補のエド・バーンサイド氏が一つ一つシーンの意味を説明した。

「The Stars Look Down 星たちが見ている」は冒頭を飾る、この舞台の象徴的なナンバー。まだ何者でもないビリー(春山嘉夢一)が「いつの日か飛べるさ」と、未来への漠然とした希望を歌う。そこに炭鉱夫たちが登場し、炭鉱存続のための闘争に勝つ!と固い決意と覚悟を表す。気迫に満ちたコーラスには圧倒されること請け合いだ。

「Shine 輝け、今!」はひょんなことからバレエ教室に来たビリー(春山嘉夢一)が、ウィルキンソン先生(濱田めぐみ)と出会い、巻き込まれていくシーン。誰でも自分を出して輝けるのよ!と、エネルギッシュに歌い踊るウィルキンソン先生が最高!一人一人個性豊かなバレエガールズ、戸惑いながら参加するビリーも愛おしい。

「Expressing Yourself 自分を表現しよう」ではビリー(石黒瑛土)が親友マイケル(渡邉隼人)の元にバレエを続けるか否かの相談に訪れる。そこで女装しているマイケルに、ビリーも女性の服を着せられて…。ミュージカルの醍醐味が味わえてワクワク感たっぷり。ビリーとマイケルのパワフルなタップには目を見張った。

「Angry Dance 怒りのダンス」はお父さん(益岡徹)にオーディションに行くのを禁止されたビリー(浅田良舞)が、怒りと苦しさ、その激情を全身から発する。まさに限界突破の踊りに鳥肌が立つ。

「Solidarity 団結を永遠に」はミュージカル史上最も複雑かつベストシーンの一つと言われるビッグナンバー。町では闘争が激化し、炭鉱夫と警官が衝突し始める。同時にビリー(井上宇一郎)はバレエ教室でバレエの楽しさに目覚め、ウィルキンソン先生(安蘭けい)の元で練習を積む。炭鉱闘争とバレエという両極の二つが重なり混ざり合う。これを観ずしてミュージカルは語れない、奇跡のナンバーといえるだろう。

ビリーを演じるのは厳しいオーディションを勝ち抜いた4人の少年たち、浅田良舞・石黒瑛土・井上宇一郎・春山嘉夢一。そして益岡 徹、鶴見辰吾、安蘭けい、濱田めぐみら日本の演劇界を代表する豪華実力派キャストが集結したこのミュージカルは、10月26日まで東京建物Brillia HALLにて絶賛上演中。大阪は11月9日~24日にSkyシアターMBSにて上演。


《STORY》
それでも、夢を諦めなかった――
バレエに魅せられた少年の夢が、炭鉱町の希望となる
1984年の英国。炭鉱不況に喘ぐ北部の町ダラムでは、労働者たちの間で時のサッチャー政権に対する不満が高まり、不穏な空気が流れていた。数年前に母を亡くした少年・ビリーもまた、炭鉱で働く父と兄、祖母と先行きの見えない毎日を送っていた。
父はビリーに逞しく育って欲しいと、乏しい家計からお金を工面し、ビリーにボクシングを習わせるが、ある日、バレエ教室のレッスンを偶然目にし、戸惑いながらも、少女達と共にレッスンに参加するようになる。ボクシングの月謝で家族に内緒でバレエ教室に通っていたが、その事を父親が知り大激怒。バレエを辞めさせられてしまう。
しかし、踊っているときだけはツライことも忘れて夢中になれるビリーは、バレエをあきらめることができない。そんなビリーの才能を見出したウィルキンソン夫人は、無料でバレエの特訓をし、イギリスの名門「ロイヤル・バレエスクール」の受験を一緒に目指す。
一方、男手一つで息子を育ててきた父は、男は逞しく育つべきだとバレエを強く反対していたが、ある晩ビリーが一人踊っている姿を見る。それは今まで見たことの無い息子の姿だった。ビリーの溢れる情熱と才能、そして”バレエダンサーになる”という強い思いを知り、父として何とか夢を叶えてやりたい、自分とは違う世界を見せてやりたい、と決心する。
11歳の少年が夢に向かって突き進む姿、家族との軋轢、亡き母親への想い、祖母の温かい応援。度重なる苦難を乗り越えながら、ビリーの夢は家族全員の夢となり、やがて街全体の夢となっていく・・・。

【公演情報】
Daiwa House presentsミュージカル『ビリー・エリオット~リトル・ダンサー~』
脚本・歌詞:リー・ホール
演出:スティーヴン・ダルドリー
音楽:エルトン・ジョン
出演:
ビリー・エリオット(クワトロキャスト)・・・浅田良舞 石黒瑛土 井上宇一郎 春山嘉夢一
お父さん(ダブルキャスト)・・・益岡徹 鶴見辰吾
ウィルキンソン先生(ダブルキャスト)・・・安蘭けい 濱田めぐみ
おばあちゃん(ダブルキャスト)・・・根岸季衣 阿知波悟美
トニー(兄)(ダブルキャスト)・・・西川大貴 吉田広大
ジョージ・・・芋洗坂係長
オールダー・ビリー(トリプルキャスト)・・・永野亮比己 厚地康雄 山科諒馬 ほか
●8/2〜10/26◎東京公演 東京建物Brillia HALL(豊島区立芸術文化劇場)
●11/9〜24◎大阪公演 SkyシアターMBS
〈公式サイト〉https://billy2024.com/
〈公演に関する問合せ〉ホリプロチケットセンター 03-3490-4949 (平日11:00~18:00 /土日祝休)

【舞台撮影/田中亜紀】

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