剣幸×小林タカ鹿 二人芝居『ナイト・ウィズ・キャバレット』上演決定!
剣幸×小林タカ鹿の二人芝居が、脚本に西史夏、演出にあやめ十八番の堀越涼を迎えて上演される。
物語は大正から昭和初期、大きな時代のうねりの中で17文字に自己の気持ちを託した男女の物語となる。
剣幸は1985年に月組男役トップスターとなり、数々の名作を残し、中でも『ME AND MY GIRL』は宝塚史上初めての1年間の続演という異例の記録を樹立した。1990年に退団後も、以降、ストレートプレイ・ミュージカル・リーディング・音楽活動・映画・TVと幅広く活動している。芸能生活50周年を迎えた女優・剣幸が今回挑むのは大正から昭和にかけて2名の男女の俳人の機微を描いた『ナイト・ウィズ・キャバレット』。
剣演じる五所踏子(ごしょとうこ)の相手役、鏡千里(かがみせんり)役にはシリアスな芝居からコント、ミュージカル、ラジオドラマにと大活躍の実力派・小林タカ鹿を迎え、キャバレー音楽を絡めながら時にユーモラスに、時に哀しく、時に切ないやり取りを繰り広げる。
劇作家 西史夏による戯曲は、第2回せんだい短編戯曲賞の大賞を受賞、10年以上の時を経て、今回は新作として上演する。
演出は、脚本に演出にと近年自身のユニット「あやめ十八番」のみならず多くのプロデュース公演で大活躍中の堀越涼が務め、本編中には、ショーシーンも盛り込み、剣・小林の魅力を存分に詰め込んだ”大人の時間”を届ける。
【あらすじ】
大正14年から昭和16年にかけて東京浅草アサヒホテルの一室で繰り広げる、俳句という芸術表現を極めようとしていた二人の男女の、生き様と時代の流れをキャバレー音楽を絡めて描く。
【コメント】
剣 幸
ひとりでもなく大勢でもない、ふたりだけの芝居…お互いの人間性や考え方が交錯する、
スリリングで密度の濃い舞台となるに違いありません。
海外作品の軽妙洒脱な二人芝居とはまたひと味違って、”言葉”で表す独特な俳句の世界を、
当時の世相を反映させながら描くこの作品は、不思議な魅力を放ちます。
17文字ですべてを表現できる俳人の才と、我々が生きる日常の融合を表現できたらと思います。
小林タカ鹿さんとは、初めてご一緒させていただきます。アベレージが高いタカ鹿さん‼と、出自の違うワタシがタッグを組ませていただくことに、今、とてもワクワクドキドキしています。
小林タカ鹿
剣さんの芸能生活50周年の舞台。しかも濃密な二人芝居ということで、身の引き締まる思いですが、精一杯、演じることを楽しみたいと思っております。
芝居での人との出逢いって、いつも不思議なご縁ですが、こういう形で剣さんとご一緒する機会を与えてもらうというのも、学生演劇、小劇場から演劇を始めた僕にとっては、驚きと感慨がありました。
お客様におきましては、作品の洒脱で甘美な大正ロマンの雰囲気と、揺れ動く価値観の大波に翻弄される俳人たちのロマンスに、どっぷり浸って楽しんでいただけますように。
脚本:西 史夏
10年程前、私は音楽ホールに勤務していた。その頃、美術館とのコラボレーションで20世紀初頭のパリで演奏されていたキャバレー音楽のコンサートを担当した。退廃的で優美な世界に魅了された私は、舞台を大正時代の浅草に移し、男女の二人芝居を執筆した。それが本作である。
幸いにも「せんだい短編戯曲賞2014」で大賞を獲ったが、骨の折れる内容故か舞台化のチャンスは無かった。それがこうして人の目にとまり、これ以上ない素晴らしいキャスト、スタッフを得て上演されるのは、作者にとってこの上も無い喜びである。
人生を変えるような恋愛の主人公である二人は、共に俳人でもある。
言葉を尽くし、歌い、語り、対立し、愛し合うこの劇を演じるのは、心身ともに相当の覚悟と体力が必要だろう。
だが、主演の剣幸さん、小林タカ鹿さんなら、体現してくれるに違いない。加えて、演出は日本の古典芸能に通じたあやめ十八番の堀越涼さんである。
私の手を離れた作品を、どのような世界に導いてくれるのか楽しみで仕方ない。
演出:堀越涼
全ての物語は、あいうえおの羅列である。文字を組み合わせ、織り上げることで、一つの大きな文様を成し、物語となる。僅か十七文字の俳句は、その細やかさに反して宇宙と同じだけの広がりを持つ、日本で一番短い物語の一つだ。俳句の持つ音感は、私たちの血に染み込んでいて、美しさと心地よさを同時に与えてくれる。本作『ナイト・ウィズ・キャバレット』は、そんな俳句を物語の主に据えた、二人芝居戯曲の傑作である。
本公演は、剣幸さんの芸能生活五十周年という記念すべき公演であり、同時に『ナイト・ウィズ・キャバレット』初の舞台上演となる。一筋縄ではいかないこの戯曲に挑むのは、剣幸さん、小林タカ鹿さんの二人の名優。スタッフ陣も万全の態勢で、これに挑む。俳優の良さ、戯曲の良さを前面に押し出した舞台となるだろう。一人でも多くのお客様に、この美しく切ない物語を体験して頂きたい。
【公演概要】
『ナイト・ウィズ・キャバレット』
脚本:西史夏
演出:堀越涼(あやめ十八番)
出演:剣幸/小林タカ鹿
●2025/2/13〜23◎シアターグリーン Box in Box
〈料金〉11,800円(全席指定・税込・未就学児童入場不可)
〈一般発売日〉12月21日(土)
〈チケット取扱〉チケットぴあ:https://w.pia.jp/t/nwc/
〈お問い合わせ〉info@night-with-cabaret.com
〈公式サイト〉https://night-with-cabaret.com/