糸あやつり人形劇団「結城座」旗揚げ390周年記念公演第二弾『タクボク ~雲は旅のミチヅレ~』(脚本・演出:加藤直)は9/18阿佐ヶ谷にて開幕!

江戸時代からの伝統を持つ糸あやつり人形劇団結城座の旗揚げ390周年記念公演第二弾は、石川啄木が教員経験を基に書いた小説「雲は天才である」を下敷きに、加藤直が脚本・演出を手がける『タクボク ~雲は旅のミチヅレ~』。啄木が描いた現代にも通じる鋭い時代批評と自由な教育への想いに、彼の短歌や五行歌を散りばめ再構築。
東日本震災直後の2012年、石川啄木没後100年記念に上演された盛岡での初演、コロナ禍の2020年に行われた再演にも参加した十三代目結城孫三郎からのメッセージが到着した。

タクボクを初めて上演したのは2012年、その当時はまだ私は結城孫三郎ではありませんでした。この作品はまず岩手で上演し後に沖縄でも上演しました。この時は十二代目結城孫三郎だった父は参加しておらず若手中心での舞台でもあり、私にとっても結城座としてもかなり挑戦的な作品でもありました。
その後2020年に再演され、その際には父も参加し、変更を加えた公演となりました。個人的な思い出ですが、私にとっては結城孫三郎を襲名する前の最後の新作公演でもあり、初めての感染症対策などで試行錯誤を繰り返した公演でもありました。
こうして複数年に渡って上演されたこの作品が今また加藤直氏の手によって新しく生まれ変わることは結城座の390年の歴史の中で私と13年の月日を一緒に歩んで、切磋琢磨して来た作品だと言えると思います。
初演からはこの作品も様々な変化を遂げており、それに負けないように私も人形表現を注ぎ込んでおりますので、今回の公演では皆様にそのおかしみを楽しんで頂ければ幸いです。
十三代目結城孫三郎
【あらすじ】
雲と遊び風と戯れ、糸あやつり人形の一座が旅をしていた。お客が待つ次の劇場へ向かう途中の事だった。ふと気がつくと一座の代表的古典作品の主役の人形がいないじゃないか! 皆で探していると道の端に1冊のノートが落ちている。イシカワハジメー啄木ーという新米の教師が書いた日記らしい。歌や奇抜な話が満載だ。舞台は、いつかどこかにあったに違いない楽しくも滑稽な「ガッコウ」。ここでは、ハジメ先生(啄木先生)が作ったウタをみんなで歌って踊っている。ちょっと変わった先生たち―ウナギ校長、ススケランプ教頭、マドンナ先生、マダム馬鈴薯―と元気で素直な村の子供たちとで繰り広げる、ユニークな学校生活!


【公演情報】
結城座旗揚げ 390周年記念公演第二弾
『タクボク~雲は旅のミチヅレ~』
9/18〜23◎ザムザ阿佐谷
脚本・演出◇加藤直
原作◇石川啄木
人形美術◇伊波二郎
音楽◇紫竹芳之
出演◇結城孫三郎 結城育子 湯本アキ 小貫泰明 大浦恵実 安藤光 両川船遊
公式サイト
https://youkiza.jp
