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(雑誌『演劇ぶっく』は2016年9月より改題し、『えんぶ』となりました。)
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劇団青年座『柿紅葉のころ』まもなく開幕!

劇団青年座が9月20日〜28日、中野のザ・ポケットで岩瀬顕子作、須藤黄英演出による『柿紅葉のころ』を上演する。

【メッセージ】
2025年の本年、太平洋戦争終結から80年の節目を迎え、新聞、テレビ、映画、そして演劇界でも、戦争当時を振り返り平和を考える企画が多く開催されています。今までも様々な角度から戦時下を生きた人々を描き、「夏にこだわる」作品を上演し続けてきた劇団青年座では、本年、戦時を生きた市井の人々、一教員の目線から戦争を描いた新作を上演いたします。
日中戦争から太平洋戦争開戦へと日本が戦争の渦中に突き進む中、学校は、国民学校へと名前を変え、国のため天皇陛下のために身を惜しみなく捧げる軍人を育てる場となりました。敵国の言葉を規制し、金属の供出が求められ、日常が息苦しくなる中、教員たちは、そして子供たちは、何を学びどこへ向かっていったのでしょうか。豊かな未来をつくるはずの教育の現場が軍国主義に染まる時、未来に見えるものは何だったのか。
作・演出は、コロナ禍の2021年に初演『シェアの法則』にてそれぞれ悩みを抱えた人々が共生するシェアハウスを舞台に他者と共生する豊かさを描いた「日穏-bion-」の岩瀬顕子と青年座の須藤黄英のコンビ。本作でも時代を鋭く見つめつつ、軽やかな物語を紡ぎます。
本作は過去を見つめる物語であると同時に、今の物語です。どこにでもある、ささやかな日常を守りたいという祈りを込めた新作、どうぞご期待ください。

《ものがたり》
昭和十八(一九四三)年、太平洋戦争に突き進む日本。
戦地へ向かう若者も、男たちが不在の町を守る女たちも、必死に戦っていた。
都会から少し離れた穏やかな港町で
国民学校の教員を務める小川節子は、
軍国主義に染まりつつある社会の中で自らの信念を貫き、
子どもたちを守ることに苦心している。
亡き夫と植えた思い出の柿の木が実る頃、
長男の徹、長女靖枝の恋人にも赤紙が来る。
節子に反発し、皇国臣民として戦争に貢献したい次女秀子。
そして「生きて戻ってほしい」と願う節子は――。

「命をも捧げる」ことが「国策」とされた時代。
戦争は一人ひとりの生き方をどのように変えたのか。
戦後八〇年を経て、現在を生きる私たちに問いかけます。

【コメント】
野々村のん
戦争に終わりなんてあるんでしょうか。
傷が癒える日は来るのでしょうか。
戦後80年とは、誰にとっての戦後なんでしょう。私が演じる小川節子は、戦争にささやかな抵抗をしてみようとしますが、何も出来ない小市民です。
戦争で受けた傷は一生消え去ることはないでしょう。それでも生きていかなくてはいけない日々を、どんな風に生きるのか。このお芝居は、群像劇です。みんなが一生懸命生きている姿を描いています。劇場で同じ時間を過ごしてもらえたら幸いです。

【公演情報】
劇団青年座262回公演
『柿紅葉のころ』
作:岩瀬顕子
演出:須藤黄英  
出演
小川節子・・・・・・・・・・・・・野々村のん
小川靖枝・・・・・・・・・・・・本田清佳
小川徹・・・・・・・・・・・・・岡本大樹
小川秀子・・・・・・・・・・・・万田千尋
竹井義則・・・・・・・・・・・・大橋和史
古森よね子・・・・・・・・・・・遠藤好
山木照・・・・・・・・・・・・・津田真澄
金田米助・・・・・・・・・・・・山賀教弘
平沢幹夫・・・・・・・・・・・・高松潤
久保田誠・・・・・・・・・・・・石塚雄大
ロバート・ニシモト・・・・・・・鹿野宗健
●9/20〜28◎ザ・ポケット
〈チケット取扱い〉劇団青年座 0120-291-481(チケット専用11:00~18:00、土日祝日除く)
〈公式サイト〉https://seinenza.com

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