
2026年5月に東京・日本青年館ホールで、Musical『ローズ』を上演することが決定した。6月には、愛知、大阪、福岡を巡演する。
本作は、実在のストリッパー、ローズ・ルイーズ・ホヴィックの回顧録を元に、「究極のショービジネスマザー」の代名詞となった母=ローズに焦点を当て、舞台で活躍する2人の娘を育てたローズの夢と努力を追うとともに、ショービジネスの苦難を愛情たっぷりに描いた名作。
1959年の初演では、ブロードウェイの女王と呼ばれたエセル・マーマンがローズ役を務め、その後も名だたる女優たちが演じ続け、トニー賞、ローレンス・オリヴィエ賞ベストリバイバルを受賞するなど、上演開始から半世紀以上たった今でも世界中で愛されている。日本では、2023年に原題タイトルにて、演出・クリストファー・ラスコム、主演・大竹しのぶで上演、大盛況のなか幕を閉じた。
2026年版は、主人公・ローズの名を冠し、Musical『ローズ』として、クリストファー・ラスコムの演出のもと、大竹しのぶが再びローズに挑む。 娘をスターにすることを夢見て情熱を注ぐ母親・ローズのパワフルでエネルギッシュな人生を、チャーミングに演じる。ローズの上の娘で、後に”バーレスクの女王”と称されることになるルイーズ役は、ブロードウェイミュージカル『キンキーブーツ』や、来年『PRETTY WOMAN The Musical』の上演を控えるなど、多くの作品で圧倒的な存在感を放つ田村芽実。
ルイーズの妹と駆け落ちするダンサー・タルサ役には、舞台『W3 ワンダースリー』やドラマ『霧尾ファンクラブ』など、さまざまな作品に挑戦し、演技の幅を広げる井上瑞稀。パフォーマンス力の高さで観客を魅了するジューンには、日向坂46を今年卒業、バラエティー番組での高い歌唱力も注目を集める富田鈴花。ローズと共に娘たちを売り込み、次第にローズにひかれていくハービーは、『屋根の上のヴァイオリン弾き』『デスノート THE MUSICAL』など、多くの作品に名を連ねる今井清隆が、前回から続いての出演となる。

【コメント】
大竹しのぶ(ローズ役)
またあの素晴らしいナンバーを、オーケストラで唄えると思うと嬉しいと同時に、もっともっと前回より増して頑張らなければという思いです。
前回は、可愛い子供たちと毎日幸せな時間を過ごしていたことが忘れられません。
公演後、劇場を出るお客様が思わず走り出したくなるような、そんな芝居を作ってゆきたいです。
田村芽実(ルイーズ役)
大尊敬する大竹しのぶさんと、どんな役でもいいから共演することが長年の夢でした。まさか今回、親子役で共演させていただける日が来るなんて…心臓の音が聞こえるんじゃないかってくらい嬉しくて、ドキドキが止まりません。実は数年前、この作品を客席から観劇していました。
私が挑戦させていただくルイーズは、大竹しのぶさん演じるローズと真正面から向かい合ってお芝居するシーンが沢山あります。こんな光栄なこと、もう二度とないかもしれません。
どんな瞬間も逃さずに、必死に食らいつきます。演劇の神様!私にこんなに素晴らしい機会を与えてくださりありがとうございます!精一杯努めます。
井上瑞稀(タルサ役)
前回タルサを演じていた同じグループメンバー(KEY TO LIT)の佐々木大光から「とても勉強になったし、芝居に対する向き合い方が変わった」と聞いていたので、楽しみでもあり、プレッシャーもあります。
大竹しのぶさんとは初共演になりますが、本場のブロードウェイで舞台を一緒に観ていたときに佐々木が「大竹さんの方が凄い」と話していたことが印象に残っていて、大竹さんのパワーを間近で感じられることも嬉しいです。
素敵な舞台にしますので、ぜひ足を運んでいただけたらと思います。
富田鈴花(ジューン役)
多くの方々に長く愛されてきた作品に携われることを大変光栄に思います。
天真爛漫でキラキラとした印象のジューンですが、さまざまな葛藤を抱きながら、ステージでは華やかな姿を見せている。とても深みのあるキャラクターだと感じていますし、自分らしさを模索している様子は、私と少し似ています。
ローズの人生を描いたパワフルな物語を、魂を込めて演じますので、劇場でご覧頂けると嬉しいです。
今井清隆(ハービー役)
『ローズ』 呼び方は変われど、この作品の素晴らしさ・普遍性は、なんら変わりはありません!
世界的にヒットし、今なお上演され続けるミュージカル界の財産の一つ!
オーバーチュアがはじまると、日頃ミュージカルに馴染みの無い方でも、一度は聴いたことがあると思われる、華やかで、胸踊るメロディー・・・・
今回も大竹しのぶちゃんとご一緒出来ることを心から光栄に思いますし、前回以上に素晴らしい作品にしたいと意気込んでおります!
【公演情報】
Musical『ローズ』
作詞:スティーヴン・ソンドハイム
作曲:ジュール・スタイン
脚本:アーサー・ローレンツ
演出:クリストファー・ラスコム
出演:大竹しのぶ、田村芽実、井上瑞稀、富田鈴花、今井清隆 ほか
●2026年5月◎東京・日本青年館ホール
愛知・大阪・福岡 公演あり(6月)
〈公式サイト〉https://rose2026.jp/
〈公式X〉@rose2026jp
*本作の原題『GYPSY』は、ロマとスィンティの人々に他者がつけた差別的呼称です。第二次世界大戦中、ロマとスィンティはユダヤ人と同じようにナチスのホロコーストの犠牲になった民族です。現在もヨーロッパ最大のマイノリティ集団として認識され、EUや国連および欧米の人権NGOは、ロマに対する排除や差別の問題に取り組んでいます。原題クレジット表記はございますが、今回はこの用語に配慮し『ローズ』を日本版タイトルとしております。



