情報☆キックコンテンツ一覧
お得なチケット販売中!
情報☆キック
株式会社えんぶ が隔月で発行している演劇専門誌「えんぶ」から飛び出した新鮮な情報をお届け。
公演情報、宝塚レビュー、人気作優のコラム・エッセイ、インタビューなど、楽しくコアな情報記事が満載!
ミュージカルなどの大きな公演から小劇場の旬の公演までジャンルにとらわれない内容で、随時更新中です。

(雑誌『演劇ぶっく』は2016年9月より改題し、『えんぶ』となりました。)
公演チケットで広告掲載

【ノゾエ征爾の「桜の島の野添酒店」】No.155「のぞえとノゾエ」

27年前の今頃、私はE N B Uゼミ松尾スズキクラスの卒業公演に臨んでいた。のぞえ青年23歳、松尾先生36歳である。36歳て・・なんて貫禄とオーラだったんだ。
その一年前、1998年。大学4年生となり就職先を迫られる中、もう少し演劇をしたいと思ったのぞえ青年は、ENBUゼミナール開校のチラシを目にする。
いのうえひでのりさんや平田オリザさんなど、錚々たる顔ぶれのクラスが並ぶ中、ケラリーノ・サンドヴィッチクラスか松尾スズキクラスかで迷い、松尾スズキクラスを受験、見事合格を果たす。

二十数年後、松尾さんはBunkamuraシアターコクーンの芸術監督となり、やがて俳優養成所・アクターズスタジオを開設。私はレギュラー講師の一人を任された。
そして今、2期生の卒業公演の演出を担っている。
生徒は、28年前に生まれたり、まだ生まれていなかった若者たちである。
当時ののぞえくん、この中にいたらどうだったんだろう?というより、講師ノゾエと出会っていたらどんな感じだっただろう?
そんなことを想像すると、もっともっと彼らを活かせるように頑張らねばと思ったりする。

松尾さんが書き下ろした脚本「アンサンブルデイズ」は、等身大の若者たちを最高に面白く描き切っている。
俳優として、シアターコクーンでこれだけの台詞や役割を担うことなんて、一生ないかもしれない分量を一人一人が担っている。少なくとも私はまだそこまで担ったことない。
そしてS席で3800円。今時、あり得ない料金だ。
己をさらけ出し勝負するしかない舞台上での彼らの姿はきっと、
我々を何か、ハッとさせてくれるに違いない。
たった四日間の公演ですが、是非是非彼らを観てやってもらいたいと強く思う。
「観てよかった」が必ずあると思います。
今日も稽古に励む50歳ノゾエくんよ、22歳ののぞえくんに負けるな。
3月19日から22日、是非!

著者プロフィール

ノゾエ征爾
のぞえせいじ○1975年生。脚本家、演出家、俳優。はえぎわ主宰。青山学院大学在学中の1999年に「はえぎわ」を始動。以降全作品の作・演出を手がける。2011年の『○○トアル風景』にて第56回岸田國士戯曲賞を受賞。

今後の活動

・演出
COCOON PRODUCTION 2026
Bunkamuraオフィシャルサプライヤースペシャル
『アンサンブルデイズ―彼らにも名前はある―』
作・音楽:松尾スズキ
演出:ノゾエ征爾
@Bunkamuraシアターコクーン
2026/3/19(木)~3/22(日) 全6公演
https://www.bunkamura.co.jp/cocoon/lineup/26_ensembledays.html

・脚本
新国立劇場「りんごが落ちる」
脚本:ノゾエ征爾 演出:金澤菜乃英
@新国立劇場 小劇場
2026年 6月13日〜28日
https://www.nntt.jac.go.jp/play/nozoeseiji-newplay/

・出演、脚本、演出
フライイングシアター自由劇場「豪華客船タイクツニック号沈没」
作・演出 串田和美、ノゾエ征爾
構成・美術 串田和美
2026年6月14日(日)〜21日(日)
@吉祥寺シアター
7月10日〜12日 
@信毎メデイアガーデン(松本市)
https://www.k-jiyugekijo.com/titanic

▼▼前回の連載はこちら▼▼
https://enbutown.com/joho/2026/01/14/nozoe-154/