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(雑誌『演劇ぶっく』は2016年9月より改題し、『えんぶ』となりました。)
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中村麗乃インタビュー

夢に向かってがんばる人に光をあてる!

アイドルロックテイストの楽曲で観客と〝歌って踊って〟完成する、新感覚の舞台『ぽっぷす?』が、4月に東京・大阪にて上演される。物語は、売れないロックバンドを続ける主人公の青年が、祖母から遺された洋館を舞台に繰り広げる、笑いと音楽に彩られた青春群像劇。そんな作品でヒロインのルリコ役を演じる中村麗乃。昨年6月に乃木坂46を卒業、新たなスタートとなるこの作品について、そしてこれからの夢などを話してもらった。

伏線回収のためにも印象をしっかりと!

──乃木坂46を昨年6月に卒業して、新しいスタートとなるこの作品ですが、まずこの話を聞いていかがでした?

 まだ台本もない時期で、それにオリジナル作品ですから具体的な内容についてはわからなかったのですが、音楽劇になるということで、私はミュージカルはもちろん音楽劇は大好きなので、ぜひ参加させていただきたいと思いました。

──麗乃さんはグループ時代から歌とダンスには定評があり、本格ミュージカルに何作も出演していました。ちょうど卒業時にも『ダンス・オブ・ヴァンパイア』でヒロインのサラを演じていましたね。

 その公演の途中で乃木坂46を卒業したのですが、なんとなく気持ちのうえではまだグループにいるような、ちょっと曖昧な不思議な感覚で舞台に出ていました。

──そこからいよいよ新しい作品への出演となったわけですが、今回も音楽劇ですから、麗乃さんにとっては得意なジャンルかなと。

 ただ物語の背景は日本なのですが、お話が奇想天外で、付いていくのがたいへん! という感じです(笑)。でも面白い作品になるだろうなという予感はしています。

──物語の主人公のアンザイの亡くなったお祖母さんが出てきたり、犬のタロウがしゃべったりと、かなりファンタスティックですね。

 そうなんです(笑)。しかも私が演じるルリコは犬と話ができるんです。まだ稽古前なのでどんなふうにタロウ役の方と会話するのか想像もつかないのですが、絶対楽しそうですよね。

──ルリコという役についてはどんなふうに考えていますか?

 不動産会社の社長令嬢なのですが、そんなルリコがなぜアンザイたちの話に関わってくるのか、きっとお客さまも「なぜ大富豪の令嬢が?」と思われるかもしれません。でもそのあたりは話が進んでいくとわかってくるので、その伏線回収のためにも、最初の登場ではしっかり印象を残したいです。

──今、着ていらっしゃるのがルリコの衣裳ですが、かなりパンクというか。

 ですよね!(笑)お金持ちだからかアクセサリーも沢山つけていて、すごい派手でびっくりしました。

──作品のキャッチには、「笑いと音楽に彩られた青春群像」とありますが、テーマ的なものについてはどんなふうに捉えていますか?

 笑いと音楽に、たぶん涙とか愛もあって、その中で夢とか人とのつながりをフィーチャーしていく作品かなと思っています。ですから純粋に楽しんでいただけると思いますし、時期的に4月の公演ですので、新しく社会人になったり、私自身もそうですが、新しくスタートをきる方たちにとって、ちょっと勇気を与えられるような作品になればいいなと思っています。

ライブとミュージカルがエンジンを強くしてくれた

──楽曲は大嶋吾郎さんのオリジナルですが、どんな感じでしょうか?

 私は1曲だけ聴かせていただきましたが、いい意味で言葉も曲調もシンプルで、ちょっと今の音楽と違う昭和のポップスのテイストがあります。そこは今の若い世代の方たちには新鮮だと思いますし、当時を知っている方たちには懐かしさを感じていただけると思います。

──歌いやすさはいかがですか。

 ちょっとJ-POPに近い感じもありますが、もっとロックのテイストが強い感じなので、そこはこれから勉強していきたいですね。

──乃木坂46の楽曲の中には難しい曲もあったでしょうね。

 それに乃木坂の曲だけではなく、他の楽曲を歌うことも多かったので。そのときそれぞれの曲の色に合わせて、踊りながら歌うということは、体力的にとてもたいへんなことで、そこを学ばせていただいたことは大きかったです。

──麗乃さんは、そのグループ活動と同時に本格ミュージカルにも出演して、そこでまた、新しく演技という表現にも向き合ったと思いますが。

 はい。それまでは乃木坂46というアイドルとしてのイメージの中で生きることだけ考えていたのですが、ミュージカルに出るようになってから、作品ごとに自分ではない誰かになれるということがとても新鮮で。もちろんたいへんでもあるのですが、普通ならあり得ないような出来事が舞台上では起きるので、それを体験できることが何よりも面白くて楽しいなと感じました。

──ライブとミュージカルでは表現が違うと思いますが、例えば切り換えなどはどんなふうに?

 私はその両方が同時期にあることが多くて、ミュージカルの本番が終わったその足でライブに出るということもよくあったんです。でもそのステージ上で皆様に届けるキラキラみたいなものをプラスする。それが相乗効果にもなって、自分の力がより引き出される気がしていました。ですから切り換えるというより、その両方が自分のエンジンを強くしてくれるものになっていたと思います。

──そして今、ひとりのアーティストとなった中村麗乃さんが、ここからさらに目指すものは?

 これからやりたいことや、いろいろなことへの好奇心はいっぱいありますし、自分が面白そうだなと思ったものにはどんどん挑戦していきたいです。そのなかで最終的にどうなっていきたいという理想像のようなものは、まだあまり明確にはないのですが。でもそれはこうして作品を1つ1つやりながら探していけたらいいなと思っていますし、自分の可能性をもっともっと見つけていきたいと思っています。

──最後にこの作品を観てくださるへのメッセージをぜひ。

 夢を叶えるときって、現実を追うか、現実のリスクを背負って夢を追うか、の二択になっていくと思うのですが、私もそうでしたけれど、安全を取って夢を諦める瞬間が大人になっていくとともに多くなっていくと思うんです。最初はみんな純粋にこうなりたいという感覚で生きていると思うのですが、大人になればなるほどその感覚が薄れていく。でも子どもの頃に感じた夢やときめきは、大人になっても持っていてほしいなと思います。そして諦めずに、夢に向かってがんばろうと前向きに思える人が、もっと増えていったらいいなと。そんな人たちの日々に、この作品が少しでも光をあてられたらと思っています。 

(このインタビューは「えんぶ4月号」より転載)

インタビュー◇宮田華子 撮影◇中田智章

プロフィール

なかむられの○東京都出身。2016年にオーディションに合格し、3期生として乃木坂46に加入。在籍時からミュージカル『SUPERHEROISM』、『ダンス オブ ヴァンパイア』に出演するなど、演劇界でも活躍。23年には堂本光一作・構成・演出・主演の『Endless SHOCK』でヒロイン・リカ役に抜擢され、高く評価された。25年6月26日、約9年間の乃木坂46での活動を終了し卒業。以後はミュージカルを中心に俳優として活動中。

公演情報

舞台『ぽっぷす?』 

脚本・演出◇鈴木勝秀
音楽◇大嶋吾郎

出演◇ISSEI/中村麗乃 佐藤友祐 櫻井佑樹(劇団EXILE) 相原一心(ONELOVE ONEHEART) 内河啓介/瀬戸祐介 しゅはまはるみ

4/16〜19◎東京国際フォーラムホールC  

4/24・25◎森ノ宮ピロティホール

〈問い合わせ〉
東京公演 https://supportform.jp/event(平日10:00〜17:00 土日祝日休み)
大阪公演 キョードーインフォメーション 0570-200-888 (12:00〜17:00 ※土日祝休)

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